[勇者視点]幼馴染勇者に婚約破棄されたけどいい相手すぐに見つけたから婚約破棄いいよ!
[短編]幼馴染勇者に婚約破棄されたけどいい相手すぐに見つけたから婚約破棄いいよ!の勇者視点です。
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どうしてだ!
「「「グチャ、グチャ、グチャ」」」
どうしてだ!
「「「グチャ、グチャ」」」
どうしてどうしてどうしてどうして……俺は魔王を倒した勇者だぞ!孤児から成り上がって英雄だぞ!勇者になってからは全て俺の思い通りだったのに……何故!何故!こんな魔物程度にやられる……
勇者はゴブリンに倒され食べられている。勇者は意識が薄くなり今までの人生が走馬灯のように巡った……どうして俺は勇者になったのかを……何のために勇者になったのかを……
◆◆◆
『アバン!大好き!ずっと一緒にいようね』
幼い頃のアリサが恥ずかしそうに告白してきた。めちゃくちゃ可愛かった!俺はこの可愛いアリサを一生守っていこうと決意した瞬間だった。
月日が流れアリサに結婚してほしいとプロポーズをし、俺は婚約者となった。
貧しかったが幸せだった。この幸せが続けばいいと思っていたが、この国に魔王が侵攻してくると噂が王都中に広まった。
魔王は三年前突如出現し、いくつもの国を陥してきた。俺はとうとうこの国にくるのかと落ちこんでしまった。アリサとの生活が失われてしまいそうで。
誰か早く魔王を倒してくれる勇者が現れろと願った。
その時、王都に突如剣が突き刺さった状態で出現した。その剣は屈強な男達でも抜けなかった。その内、王様がこの剣は聖剣で、抜けた者は勇者とすると王命を下した。魔王を倒した勇者は公爵位に次ぐ地位も与えるといった。
もし俺が勇者になり魔王を倒せたらアリサに辛い思いをさせずに豪勢な暮らしてをしていけるんじゃないかと思い剣を抜こうと。何故か剣を抜くことができる気がした。
アリサは剣を抜くことを反対した!
何故だ!?勇者になったら豪勢な暮らしができ、俺らを見下していた奴らに復讐できるのに!
俺はアリサの必死の説得には応えず聖剣を抜く長蛇の列に並んだ。
そして、俺は聖剣を抜いた!案の定、俺の思った通り抜けた。抜いた途端、力が湧き悪を滅したくなった!これが悪を倒す勇者の力だと。
それからすぐに勇者としての準備をした。騎士と訓練したが、全然相手にならなかった。騎士は全て貴族の坊ちゃん達だから。
準備を終え魔王討伐の旅の当日、アリスに俺が魔王を倒すまでここで待っていてくれ!必ず生きて帰ってくるからと伝えアリサのおでこにキスをした。アリサは顔を真っ赤になった。今までキスしたことなかったもんな!続きは魔王を倒した後だと最後に言い、王が集めた強者と魔王討伐に向かった。集まったのは剣士、回復師、魔術師、重戦士だ。名前は知らない、知る必要もないだろう。魔王を倒すだけの関係なんだから。俺はアリサ以外信用してないのだ。いつ裏切られるかわからないし。
だがそいつらと協力し、強敵な魔物を倒すうちに友情が芽生えてきた。特に剣士カイザーはいい奴だった。孤児だった俺を見下しもせず対等に扱ってくれた。魔術師のメイリンと重戦士のダガンもだ。だが回復師とは距離を取っている。3人は実力者だが回復師は公爵家の娘だ。公爵家でも三女だから勇者パーティーの一員として選ばれたのだろう。
だから回復魔法もしょぼい。見た目は綺麗で聖女と言われてるいるがまったく実力を伴っていない。むしろアリサの方が聖女だと思う!アリサのことを想うだけで力が湧いてくるのだから。
魔王討伐の旅は順調だった!魔王四天王を倒し、とうとう魔王を倒した!そして俺達は英雄と呼ばれるようになった。今まで俺を見下している奴らが手のひらを返し俺に媚を売ってくるのだ!ハッハッハッ!めちゃくちゃ気分が良い!その時から回復師が妙に俺の側から離れなくなった。回復師は綺麗だが、俺には婚約者のアリサがいるから回復師は鬱陶しかった……だが、しだいに、俺は勇者だからアリサだけじゃなくてもいいんじゃないかと。回復師も勇者なんだから何人もの女性と一緒になってもいいんだよと!だって魔王を倒した英雄なんだから!英雄の子孫もいっぱい残さないと、また魔王が出現したら大変でしょ!と回復師が言ったのだ。まさにその通りだと思い回復師……いや!聖女とこの日、一線を超えた……そしてアリサのことが邪魔になってきた。やはり孤児より公爵の娘の方が体裁的にいいと……これが最悪な選択になるとは……この時の俺が知るよしもなかった。
魔王を倒し王都に帰る間、色んな女を抱いた!その中から数人愛人として一緒に王都に向かった。その間に魔術師と重戦士が消えてしまった。王都に行けば英雄として良い待遇を受けることができるのに馬鹿な奴らだ!カイザーは俺に女遊びはするな!婚約者がいるだろと毎回怒っていたが気にしない。綺麗な聖女に愛人に囲まれてる俺に嫉妬してるんだ。カイザーは剣士として一流だが、勇者の俺には及ばない。だからモテる俺、強い俺が羨ましいんだ。みっともない男だ。カイザーも英雄なんだから女遊びすればいいのに。まるで絵物語の清廉潔白の王子様みたいだな!実際にそんな王子はいないだろ。王族はクズだ!俺のギザール国の王族、貴族がクズなんだから。
そして三年ぶり王都に到着した!ものすごい大歓迎だ!ハッハッハッ!見下していた俺のことを歓迎するなんて!勇者になる前は考えられなかったな。
王城まで豪華な馬車で揺られ王に謁見した。高位の貴族が沢山いた。王から褒美に爵位を貰い、俺も貴族の仲間入りだ。そして聖女が新たな婚約者となった。聖女の父と聖女は大喜びだ!その後、豪華な屋敷に入った、何と!この屋敷!俺の物なんだぜ!ふかふかの絨毯、豪華な装飾、温かい料理!最高だ!俺はこの生活するために勇者になったのだ!ハッハッハッ!もう俺のことを嘲笑う者はいない!今度は俺が嘲笑う番だ!
この時の俺は最高潮に達していた。
だが……ここから勇者は落ちてしまう……束の間の幸せだったのだ……アリサに婚約破棄するまで。
次の日、俺は聖女を連れアリサの元に向かった。まだ王都はお祭り騒ぎだ!当然俺のな!アリサも俺が英雄になった姿見たらびっくりするだろうな。婚約者が魔王を倒したんだからな!あっ、もう元婚約者か!ハッハッハッ、自分が勇者と結婚できると思って、いまか今かと待ちわびてるんかだろうな。婚約破棄されるとは思わずに。かわいそうなアリサ!
そして祭り騒ぎの人を掻き分けアリサの前まで行った。
俺はアリサの姿を見て衝撃を受けてしまった!アリサはこの三年で幼さが抜け綺麗になっていた。婚約破棄はするが愛人の1人にしてもいいと思った!ふふふ、俺のこと大好きだからすぐに了承するだろう!今日の夜が楽しみだぜ!グヘヘ!
勇者らしくない顔で元婚約者を見た。もう勇者は以前のアバンではなくなっていた。王国のクズの一員になってしまったのだ。
そしてアリサに婚約破棄を告げた。
「悪い、アリサ。お前とは結婚できない。俺は魔王を倒した英雄だ。だからアリサとは婚約破棄する。そして俺は聖女と婚約する」
アリサは突然婚約破棄され衝撃を受けているようだ。ふふふ、お前はずっと差別されながら俺のこと待っていたんだもんな。健気な奴だな!愛人にしてやるから安心しなアリサ!
「ごめんなさいアリサさん。私がアバン様の事が好きになってしまったせいで……グスン」
聖女は優しいな!こんな奴のために泣くなんて!慰めてやらないとな!
「ちょっと!アバン様!皆んな見てる前でなんて恥ずかしいわ♡へへへ」
「ごめん、つい可愛くてな!」
俺は聖女にキスをした、アリサのことを忘れ2人だけの世界に浸った。
観衆達が俺らを見て騒いでいる!良い気分だ……‥?あれ?アリサの反応は無反応だ!嫉妬も感じられない!何故?普通嫉妬丸出しになるんじゃないの!?幼い頃から俺のこと好きだっただろ!
「おい!何の反応もないのか?びっくりしたか!急に婚約破棄されたんだもんな!お前はずっと俺のこと待ってたんだろ?大好きなんだろ?俺のこと?ふふふ、そんなに俺のそばから離れたくないなら愛人の1人としてなら囲ってやってもいいがな!」
俺自身慌てているのを隠し愛人になれとアリサに迫った。
「それはいい考えね!アリサさんに私達の身の回りの世話もさせましょうよ!そうすればアリサさんもアバン様と一緒にいれますよ」
「さすが聖女だな!お前と違って優しいし、心が広いな!じゃあ、決定だな、アリサよかったな聖女に感謝しな!アリサ!俺の屋敷で愛人兼、使用人として雇ってやるよ。たまには褒美で可愛がってやってもいいがな。どうせたいした荷物ないだろ、そのまま俺達に付いて来い」
聖女の了解も得たしさっさとこの場から早く出たいぜ!このあたり貧乏臭するしな。
そんな最底辺な思考をしていた時、急にアバンの脳裏にガラスの砕け散った音が響いた。何だ今の音は?
……パキン、ガシャーーーーン!
「……っよ……婚約破棄上等よ!こんなクズな婚約者なんてこっちからお断り!お望み通りこの国から出ていってやるわよ!じゃあね勇者様と聖女様、お幸せに」
「「……」」
俺と聖女は目が点となり口を開けたまま止まってしまった。
あのアリサが……俺のアリサが……そんな言葉は言うはずがないと!ありえない!
アリサはるんるん気分で勇者と聖女を無視し、その場から去ろうとした。
俺は慌ててアリサの腕を掴んだ!
「どうしてだよ……アリサ……俺のこと好きでずっと待っててくれたんだろ……いつものアリサなら俺の言う事なら何でも笑顔できいてくれたじゃないか!」
俺は慌ててアリサを引き止めた。さっきの威張り腐った態度ではなく、以前のようにアリサに語りかけた!だが、アリサには響かなかった。どうして?
「ちょと離してよ!もう婚約破棄したんだからあなたとは関係ない、赤の他人よ!ほら、そこにいる聖女様が睨んでるわよ。私のことなんかより早く聖女様の側に行って上げれば!婚約者なんでしょ!っっ!痛い!」
俺はアリサに腹を立て腕を掴む力が強くした。
「……もう、そんなの関係ない……このまま連れて行ってやるよ!屋敷の地下牢に入れておけば気持ちも変わるだろうしな。ははは!ゆっくりお前の心を折って俺のいいなりにしてやるよ」
アリサは一生俺に従っていればいいんだよ!奴隷のようにな!
そしてアリサを強引に引きずって行こうとしたが……
「おい離せ勇者!お嬢さんが痛がっているだろうが!婚約者だったんだろ?何でこんな酷いことできるんだ!」
「カイザー離せ!俺の腕が折れる!……っ、いつのまにこんな力付けたんだ……っ、……わかったから!離すからカイザーも離せ!!」
そこに現れたのは剣士カイザーに邪魔されてしまった。
アリサの腕には俺の指痕がくっきり残っていた。紫色になり痛々しい。今までアリサを傷つけたことはない。アリサは守る存在なのだから。だが後悔はない、俺に逆らった罰なんだから!
「大丈夫かいお嬢さん!……っ、アザができてるじゃないか!アバン!どうしたんだよ!?前はこんな酷いことしなかっただろ!魔王を倒してからおかしくなったではないか。お前は婚約者が待ってるから死ねないんだって語ってただろ!早く魔王を倒して婚約者の元に帰りたいっていってただろ!あれは嘘だったのか?答えろアバン!」
「ハッハッハッ!そんな事言ったか?忘れたよカイザー。俺は知ってるんだぞ!お前が俺のこと孤児で卑しい奴だと言いふらしてたんだろ!だから他の勇者パーティーの2人も魔王を倒したら俺の側から消えたんだ!だから俺はお前のことが許せん……カイザーそこをどけ、そいつを連れて行く……これ以上邪魔するなら容赦しないからな!おりゃぁぁああーーー」
俺は本気でカイザーに殴りかかった。俺は剣士のカイザーより数段強い。もしその拳がカイザーに当たったら怪我ではすまないだろう。だが俺の拳は当たることはなかった。
「なぜ!?俺の勇者の拳をお前ごときが受け止められるんだよ!」
今までのように力が湧かない!何故だ!
「……やはりそうか。もうお前は勇者の資格がなくなったんだろうな。だから他の2人もそれを知って消えたんだよ。……偽聖女の口車に乗って堕ちたな勇者。いや、元勇者か。知ってるか?勇者は聖女の祈りによって聖なる力が目覚め、勇者の力を振るうことができるんだよ!じゃあな、元友人、俺は自分の国に帰るよ、王から報奨金貰ったからな。だが、最後にお嬢さんにした仕返しをしないとな!」
ドゴォ!俺の顔面を殴られた。ガッシャーーン!俺は吹っ飛び意識が朦朧とした。
どうしてカイザー如きに俺はやられたんだ!?
聖女に回復魔法をかけて貰い上半身を起こした。
アリサが俺の前から立ち去ろうとしていた。反射的にアリサに向かって叫んでしまった。
「待ってくれ!アリサ〜!俺を置いて行かないでくれ〜〜〜〜!本当に好きなのはアリサなんだ〜」
だがアリサには届かなかった。アリサは俺に見せたことない顔でカイザーと話しながらいなくなった。あれはカイザーに恋しているとすぐにわかった。だって幼い頃からずっと一緒にいたんだから。
くそぅ!俺の心は悪に染まった。
「絶対お前らを許さないからな!勇者の俺に恥をかかせやがって!俺の聖剣で木っ端微塵にしてやるからなぁ〜!」
2人の後ろ姿を睨み付け悪態を放った!
ここから勇者アバンは堕ちていく。
それから数日後王城に急遽呼ばれた。
「よく来てくれた!勇者と聖女よ。魔物がこのギザール王国に現れた。もう少ししたら王都まで来るかもしれないのだ。魔王を倒した勇者と聖女なら簡単だろう。ではよろしくな勇者よ」
「はい!わかりました。魔王を討伐した俺なら魔物なんて余裕です。お任せください」
俺はあれからアリサとカイザーを殺したくてむしゃくしゃしていた。だからちょうどよかった。魔物でストレス発散しようと。
だが俺達は魔物を倒せずに王都に逃げ帰った。共に討伐に向かった騎士達の大半は死んでしまった。何故か俺の聖剣が役に立たなくなっていたのだ。以前は鞘から抜けば光り輝き、力が沸いてきたのに、今はただの重い剣になっていた。ここで俺はカイザーの言葉を思い出した。
勇者は聖女の祈りで強くなると。俺の横にいる聖女ではなく本物の聖女の祈りが必要なんだと。そこで、俺は気づいた。アリサが聖女なんだと!あいつは俺が帰る3年間ずっと祈ってくれていたんだから。
俺は王にその事を伝えアリサを探してもらった。王は王国中を探す王命を出した。見つけた者には金貨100枚!王都中の人間が探したが一向に見つからなかった。その間、魔物達が徐々に王都に迫って来ていた。王都近隣の村や町は魔物の餌場になっていた。
そして、俺は再び王に命じられ魔物討伐に向かった。
◆◆◆
「何で誰も来ないんだ!俺と聖女だけかよ!」
「しょうがないですよ勇者様、2人だけで討伐しろとの王命ですから……」
「くそぅ!勇者の俺様をこき使いやがって!何が王命だ!冒険者をよこせよ」
「この国には冒険者ギルドがないですから。今の王になってから方針を変更したんです。冒険者は身元不明者や犯罪者がなる職業ですからね。私も国民もそう思っております。ギザール王国にはそんな存在はいらないんです!汚らわしいですしね」
これがギザール王国の現状だ。冒険者に対する偏見が酷い。自分より低い者には虫けらのように扱うのだ。もうこの国は腐りきっている。
「たしかに冒険者なんて野蛮だしな!」
勇者は知らない、聖女も王も国民も勇者のことを見下していることを。なぜなら勇者も孤児で冒険者と同じ存在なのだから。
「「「ブゴゥブゴブゴゥブゴブゥブブブブゥゴゴゥブブゴゴゥゴゴゥブ」」」
いつのまにかゴブリンの集団に囲まれていた!
「ひぃー!ゆ、勇者様……ゴブリンがいっぱいですぅ!早く気持ち悪いゴブリンを倒してください」
聖女は攻撃手段がないので勇者に丸投げした。
勇者は聖剣を構えた。
「任せときな!こんな雑魚、俺なら余裕だぜ!行くぜっ!せいや〜〜〜!」
ゴブリンは最弱の魔物だ。勇者の力が使えなくても余裕で倒せると思っていたが……
「カキィン!」
ゴブリンのサビだらけの剣に弾かれ聖剣が宙を舞い地面に突き刺さった。
「どうして……どうしてゴブリン如きに……どうしてだ〜〜」
「勇者様?ふざけてないで早く早く!きゃぁぁあ〜〜この孤児やろ〜〜!助けろ〜っ!……い、痛い痛い痛〜〜い!」
聖女はゴブリンに攻撃され連れていかれそうになっていた。その姿は俺がアリサに対してやっていたのと同じ光景だった。
俺はもう何も出来ずに、ただ聖女がゴブリンに連れて行かれるのを見ていた。
「この役立たず!この卑しい勇者についてこなければよかった……私も国外に逃げればよかった。せっかく英雄になったのに……お前が本物の聖女を追い出すから私の人生めちゃくちゃよ!いや〜〜〜離せ〜〜〜〜!」
偽聖女はゴブリン達に連れられていった。ゴブリンの子を産むだけの物として扱われるのだ。偽聖女が死ぬまで。
「バゴン!」
無防備の勇者の頭にゴブリンの棍棒がヒットし、崩れ落ち意識を失った。だが、すぐに意識が回復したが声が出なかった……なぜなら。
「「「グチャ、グチャ、グチャ」」」
「「「グチャ、グチャ」」」
ゴブリン達に生きたまま食べられてるのだから。
元勇者のアバンの肉は魔物達のパワーアップの素なのでゴブリンが順番に一口ずつ食べていく。
もうアバンは意識だけが残った状態だ。残り少ない意識の中、アバンは何を考えているのだろうか?
(俺は‥どうして勇者になったんだろう……あ、あ‥そうか……やっと……思い出した……俺はアリサのために勇者になったんだ……今になって思いだすとは……何で俺は忘れてたんだろう……聖女と一線を超えてからか……聖女じゃないや偽聖女だな……はぁ、ごめんよ、アリサ……ずっと俺のこと待ってくれてたのに……裏切ってしまった……アリサの言う通り勇者にならなきゃよかった……勇者にならなきゃ……)
ここで元勇者アバンの生涯を終えた。魔王を倒した英雄はゴブリン如きに殺されたのだ。
アバンに救いがあるとしたら、最後にアリサに対しての後悔を嘆き、謝罪したことだろう。
最後はクズ勇者ではなくアバンとして死んだのだから。
◆◆◆
おまけ情報
その頃、アリサはカイザーとアレキサンダー国に到着し、冒険者ギルドに向かった。
これから勇者カイザー、聖女アリサの英雄伝説が始まる!残りの勇者パーティー2人もね!
次は名前不明な偽聖女視点を予定しております。 ◆◆◆
追加情報!
偽聖女視点は12/22日までには短編投稿致します。ただ今、私のエナジーが空っぽ(ピコン、ピコン、ピコン♪)ですのでもう少しお待ちくださいませ
m(_ _)m
追加情報PART2
⭐︎評価していただきありがとうございます。
エナジーが溜まってきました!
追加情報PART3
12/18
想像以上にエナジーが溜まりました!やる気ゲージMAXになりました。
評価していただいた方々ありがとうございます
m(_ _)m
近々投稿致しますのでもうしばらくお待ち下さいませ
では\(^-^ )
読んで下さりありがとうございます。
【☆☆☆☆☆】を押して応援して頂けると嬉しいです( ◠‿◠ エナジーが貯まり執筆の励みになりますのでよろしくお願い致します。