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魔王の目覚め

そうしてあれから契約が完了した。


「もう手続きはないよ!行きたい時教えて」


神はそう言った。俺は質問した


『俺が召喚される時、あのよく言う魔術?ってやつは使えるのか?』


(雑魚の状態で転移されてもできることはないしな。)


「うん!付与してあるよ!」


「この世界では3階級に強さがわかれていて3階級の魔法は全て使えるようにしているよ!全種族耐性も付与してあるから余っ程の事がない限り死なないね!」


(なんだよそれ、チートじゃねえかぁ!)


『もし、もしも死んだ場合。どうなるんだ』


「そうだねー、1度魂は天界に送られるね」


「そしてまだ戦う意思がある、勝機があると諦めてなければラストチャンスで生き返れるね!」


「もしも諦めていれば、そこで君の人生は終了。」


(なんだよそれ。まぁ今はやるしかねえってことか)


『わかった。そのチート級の力で勢力を上げてやる!』


「威勢がいいね!嫌いじゃないよ」


『俺を連れて行ってくれその世界へ。』


「わかった。このゲートをくぐればそこからは君次第」


『ゴク…』


そうして固唾を呑むと俺はゲートをくぐった。


「行ってらっしゃい!」


しばらく真っ暗だったが気づけば横になっていた。


(こ、ここは?)


「魔王様が…帰ってきてくださった!!」


周りは多数のモンスターに囲まれていた

そしてリーダー格であろうモンスターもいる。


「ようこそ蘇りくださいました。」


「我々をお導きくださいませ。」


状況をまだ理解できていないままだったがとりあえず喋ることにした


『あぁ、長い眠りだった。すまなかった。』

(何言ってんだ俺!恥ずかしい///)


そして周りから拍手喝采が飛び交う。


「魔王様が蘇ったぞ!」「勝機は我等にアリ」


モンスター達は喜びに溢れていた。


「魔王様少しお話があります。」


すると先程のリーダーであろうモンスターに別室へと案内された。


『どうした。』


「やはり記憶は無になられているのですね。」


(あの神に死ぬ前の魔王がどんな感じだったのか聞いておけばよかった、)


少し戸惑いながらも名前を尋ねた。


『お前が奴らを導いていたのだな。名前を聞いてもいいか』


「はい。私は元魔王軍指揮官アズベルドと申します。」


『よし。アズベルド。今の軍の状況を説明してくれ』


「はい。20年前の決戦にて勇者に敗北し、魔王様を失われてから大幅に戦力を落としました。兵も拡大に減り、少ない兵士達の稽古を進めておりました。それ以降人間界に手を出す者も減り20年間。魔王城にて新兵士を集めていました。」


(20年の間勇者が攻めてきていないという事は魔王城、魔王軍は完全に消滅したとでも思っているのか?)


『そうだったか。』

(って言っても中身はただの社会人だけどね…)


『すまない。少し外に出ていいか』


「はい!よろしいですよ」


(そうか、導くって何をすればいいんだろ。)


すると稽古の最中の兵士がいた。

覗いてみると呪文を唱えていた。


(これを1度真似てみるか!)


『よし…』

『大地よ我に力を斬岩刻!!』


唱えた瞬間凄い地鳴りと共にトゲ状の岩が地面から生成された。


(なぜか別の呪文が自然と口から出た…)


『覚えてもいるはずないのに…』


「復活早々3階級の魔術を…流石ね。」


聞き覚えのない声だった。


『誰だ。』


「あら、覚えてないの?一夜共に過ごした仲でしょ♡」


(誰なんだこの綺麗な人は)


「あなたがくるなんて珍しいね ベルギス」


『アズベルドこいつは…』


「そっか…魔王様記憶がないんだ!それにしても忘れたなんて酷いわね」


「申し遅れたわ、私はベルギス。軍の司令官よ。」


「城を見張りつつ司令官も務めてる」


(大変そうだな、少しでも楽になるように手助けしてやりたいが今の俺には無理か。)


「それにしても今の呪文は魔王様。」


『か…体が訛っていてな。すまなかった』


「いえ。この復活して短時間で流石です。」


「魔王様の今のレベルならある程度の無詠唱も余裕なんじゃない?」


『無詠唱?…』


「そ、唱えないで想像するの。どのような呪文でどう構成して放つかってのをね」


「1度試してみたら?」


『よ、よし。わかった。』


(炎の玉とか出してみるか)


『炎…丸く…』 (よし。いい感じだ。)


(放つぞ!)


すると物凄い勢いで火の鳥が空へかけ登って行った。


「す…凄い。しかも3階級魔法。」


次の瞬間物凄い爆風と爆音が城を包んだ


『や、やばくね?』


次第に呪文は消えていった。


「こんだけの力があれば敵無しね」


(なんだか知らんがちょっとわかってきた。)


この魔力により何かが目覚めようとしていた。

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