祭り
三題噺もどき―さんじゅうさん。
とっても短いです(´ー`)
お題:楽しい・イルカ・祭り
蒸し暑い、夏の夜。
太鼓の音が鳴り響き、人々の声が行き交う。
家族連れや、親子連れ。
皆が皆、この祭りを楽しんでした。
いつもは静寂に包まれるこの神社も、今日限りは賑やかだった。
私は、先程買ったイルカの飴細工を片手に友達と共に歩いていた。
うぞうぞと、犇めく人混みを歩く。
ほんの少し、歩いた先で、人とぶつかってしまった。
とっさに謝ると、気にしなくてもいいと笑って、言ってくれた。
私は、その笑顔が忘れなれなかった。
彼が去った後にも、祭りの喧騒な聞こえないほど彼のことでアタマがいっぱいだった。