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転生者の子孫  作者: 空一郎
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第8話 ビャレット辺境伯の趣向

ついに新遺跡の攻略の為、ビャレット辺境伯領に向かうことにする。


アレスとルルに実家に来てもらい実家の庭から転移魔道具を使用する。

ハルト兄さんより遺跡の現状を聞く。

「今は辺境伯警備隊が遺跡の警護にあたっている。1階部分の調査のみ完了している状態だ。魔法人形が遺跡内部にいるため警備隊はいまは外で警護している。気を付けていってこい。これが『王国依頼書』だ…見せれば中にはいれるだろう…」

王国依頼書を受け取り返事をする。

「わかった」


「皆、準備はいいな?」

全員に確認し魔道具の起動準備に入る。


「それじゃ、いってくる…」

転移魔道具の魔力と自分の魔力を合成させると地面に魔法陣が浮き上がる。

空中に移動先のリストが表示される。

『ビャレット辺境伯領へ』

周りの景色が白くなっていく…


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景色が固定されていく…

「ついたか…」

「ほんと一瞬ですね!」

アルーゼが驚いていた。

ここは辺境伯領都市ビャレインの近くの丘みたいだ。

丘からビャレインが見える。

「さて、ここからどうするんだ?」

「まずビャレインで辺境伯に挨拶してから遺跡に向かう。遺跡は馬車で3日ほど南西方面に向かったところだ」

アレスの問いに答え、ビャレインに向かう…


ビャレインの入口にて警備隊に冒険者カードを見せ中に入る。

「とりあえず、食事とってから辺境伯に会いに行こうか?」

「さんせー!」

アルーゼはほんとに気楽だなぁ。


適当に定食屋に入るとアレスが気合を入れた。

「よっしゃあ、依頼前にしっかり食うぞ!」

飯食うのに気合入れんな…

「ところで、レレーナ。辺境伯に会いにいっても大丈夫か?婚約破棄したんだろ?」

「大丈夫ですよ。事情もお父様が説明しましたし、辺境伯は私のことは特に気にしてませんので」

ふむふむ…なら大丈夫か…

会いにいって『レレーナは私のものだ』とか言われても困るしな…

「馬車で3日って言ってたけど、馬車は借りれるのか?」

と飯を食いながらアレスが聞いてくる。

「問題ないと思う、兄さんが辺境伯に依頼しているはずだ」

「そっかそっか。ルルそっちの肉とってくれ」

「はいはい。ほんとよく食べるわね…」


「とりあえず、攻略が困難な場合は兄さんに連絡して事後策を考えるから、あんまり無理しないようにな」

「そうですね、私とアルーゼも、式挙げる前に死にたくありませんし…」

デスヨネー…


「よし、腹ごなしもすんだし。辺境伯に会いに行くか」

店を出て辺境伯邸に向かう…


「さすが西部地域最大の貴族…でかい屋敷だな…」

屋敷を見てアレスがつぶやいた。


「私は遺跡探索依頼を受けたルナス・フォン・スレイン・テンカワです。ビャレット辺境伯にお取次ぎを…」

辺境伯邸の護衛に要件を伝える。

「かしこまりました。こちらへ…」

屋敷内の応接室に案内される。


応接室に入りしばらく待つとビャレット辺境伯がメイド2人を伴い入ってきた。

これは…デカい!

何がデカいというと胸だ!メイドの!!

しかも2人とも!!!

そうか…レレーナのことを気にしていない理由の一つがわかった…

レレーナの胸は…まぁ…


「(何をみているんです?ルナス様…)」

背後からレレーナの冷たい視線が突き刺さった…


「お待たせした。テンカワ殿」

ビャレット辺境伯は噂通り小太りで貫禄のある貴族だった。

「お初にお目にかかります。ルナス・フォン・スレイン・テンカワです。よろしくお願い致します」

「うむ、ベルサイト・フォン・ビャレットだ。

今回の遺跡は陛下よりテンカワ家に任せるとのお達しだからな。正直いうと利権狙いの貴族の相手にうんざりしてたところに陛下が入ってくださりこちらも助かった」

「そうなのですね…わかりました」

「馬車は庭に用意してある、遺跡前の警備隊に王国依頼書を見せるようにしてくれ」

「ありがとうございます」


「馬車と御者を用意させて頂きました。こちらへお乗りください」

辺境伯邸の庭から馬車で遺跡に向かう。

無事に攻略できればいいが…


御者はゼストといった、なんでも辺境伯の家臣の息子らしい。

今回は御者と遺跡攻略の確認をするため付いてくることになった。

ビャレインを出て2日街道沿いの街で1泊することになった。


今はアレスとゼストさんと3人である。

「しかし、でかかったな…」

アレスがつぶやいた…

「何が?」

「辺境伯のメイドの胸だよ!」

「その話か…」

まぁ女性陣がいるとできない話である。

「ベルサイト様はデカい胸が好きですから…」

ゼストさんが答える。

「まぁメイド2人ともですからね…」

「女性を雇うときは、まず胸を見ますからね」

そうなのか…まぁちゃんと領地を管理できてるなら問題ないか…?

問題ないよね…?

3人でそこそこ遅くまで語り合い。ゼストさんとも仲良くなった。


「ゼストさん、馬をお願いします!」

もう少しで遺跡に着くというところで魔物が現れた。

「わかりました!」

狼の魔物が3匹、どうってことはない。


「ここはわたしにお任せー」

と意気揚々とアルーゼが槍を持って突っ込んでいった。

オイオイ…大丈夫か…

と、思っていたら槍に雷の魔法を付与し3匹とも倒してしまった。

「お、アルーゼも結構やるな」

アレスが関心していた。

「よし、ゼストさん再出発しましょう」

再度、遺跡に向かう。


「あれが、新しく見つかった遺跡です」

ゼストさんに言われた方向を見ると遺跡の入口があった。

近くに簡単な建物がいくつか建てられている。

警備隊の宿舎だろうか。


「私は警備隊とともに外で待っておりますので、攻略完了しましたらお声がけください」

「わかりました。」


ついに遺跡にたどり着いた。

兄さんの話だと『魔法人形』がいるらしいのだが、他の遺跡で見つかった魔法人形の場合は制御装置がありそれを停止させると人形が止まるらしい。

まずは制御装置を探すことになると思われる。

安全マージンをしっかりとりつつ攻略しよう。


「がんばりましょうね。ルナス様」

レレーナがにこりと微笑んだ…


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