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転生者の子孫  作者: 空一郎
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第15話 竜神の屋敷作り

一方、王都の屋敷建設予定地…


私は竜神。

異世界人に作られた『伝説の館』という施設の管理をしていました。

しかしこの度、ルナス様という新しい主を得、その方に尽くす為。

このアスレイア王国王都までやってきました。


私に与えられた最初の任務は、魔道具の改良とルナス様の屋敷の作製。

ここはルナス様の為に完璧な屋敷を作って見せましょう。


外見に関しては悪目立ちしないよう王都の他の屋敷を真似るとして。

中身はこの私の魔導技術としもべを使い最高の利便性を追及しましょう。


まずは素材と、魔道具用の魔石の採集です。

魔石は魔物の核となるもの魔物を狩れば手に入ります。

屋敷の素材として金属と木も南方の山脈から採掘しますか。

まずはしもべを召喚し、素材と魔石の回収にあたらせましょう。


『我が名は竜神、我が僕達よ、ここに在れ』

地面より4体の魔法人形を召喚する。

四神という施設の地下3階にいた魔法人形達ですね。

「青龍は魔石の回収、朱雀、白虎、玄武は木と金属の採集を」

『かしこまりました。お任せを』

四神たちは即座に高速飛翔により王都より飛び立っていく。


さて、私は地下室の作成と、整地を…

私たちは魔導技術を使い空を飛んだり、魔法に似た力を行使できます。

材料は1日ほどで取ってくるでしょう。

まずは設計図を作り、あとは地下室用の穴掘りと整地でもして待つことにしますか。


この広さなら本屋敷に庭、家臣様達用の別邸も作れるでしょう。

まずは中央に本屋敷、本屋敷左側に庭、右側に別邸。

両屋敷に地下室用の穴を堀る。


半日後

「竜神様、お待たせいたしました」

青龍が戻ってきました。

「魔石中サイズと小サイズ200個ほど取ってまいりました」

「ふむ、まぁそれくらいで良いでしょう」

中サイズの魔石はトラや熊の魔物から、小サイズは鳥や狼などの魔物から取れます。

あまり狩りすぎても、この国の冒険者が魔物を狩れなくなってしまいますしね。


「では、屋敷の作製の為の接合材を作って下さい」

「かしこまりました」

青龍に魔導技術を使った接合材の作製させる。

転移魔道具の改良もやっておきますか…


二人?で作業をしていると、朱雀、白虎、玄武も素材回収を終え戻ってきた。

「竜神様お待たせいたしました」

代表で朱雀がこちらにやってきた。


「全員、集合して下さい」

「これより、本格的にルナス様の屋敷の作製に入ります。目標は1週間」

全員に設計図を渡し、作業を促す。

「い、一週間ですか…?」

「何か、意見でも白虎?」

「この規模だと、もう少しかかるのでは…?」

「貴様、竜神様に意見とは…」

朱雀が白虎を威圧していますね。


「大丈夫です、あなたたちは魔法人形、休憩なし、睡眠なしで余裕でしょう」

四神達に再度作業を促し、作製に入っていく。

「さあ、まずは地下室からやりましょう。庭は玄武にお願いします」

『かしこまりました』


地下室はお客様は入らないでしょう、魔道具と魔導技術を使った部屋を…

魔道具作成工房、魔導倉庫、転移魔道陣を作りましょう。

転移魔道陣は転移魔道具の改良版で持ち運びはできませんが再使用時間が三日ほどに短縮してあります。その代わり魔石を50個ほど使いましたが…

転移位置の登録はルナス様の転移魔道具からコピーできるようにしてと。

別邸の地下にも魔導倉庫を作製してと…


地上部分は普通の屋敷と同じ用に作って各魔道具を設置しておきましょう。

お風呂には自動でお湯を注ぐ装置、キッチンは冷蔵魔導庫、魔導コンロ

トイレも自動洗浄装置、あとは自動照明装置などなど。

魔道具使用の為の魔力は青龍の取ってきた魔石を改良して自動で魔力を補填する機能を付与して。


さて、庭の様子を見ますか…


「玄武、庭はどうですか?」

「ほぼ、出来上がりました。確認してもらえますか?」

「ふむ、まぁいいでしょう、あとは外で会食できるように机、椅子。屋根をお願いします」

玄武の作った庭はよくできていますね。

これなら貴族の食事会も十分にできるでしょう。


そうこうしているうちに屋敷は無事完成。

1週間は少し過ぎてしまいましたが…

「皆さん、ご苦労様でした」

『ありがたきお言葉…』

この子達は何を疲れているのでしょう?すこし不眠不休で働いただけでしょうに…

ふがいない。

「私はルナス様達を迎えにいきます。あなたたちは屋敷の警護をお願いします」

『かしこまりました』

ルナス様はキュウレクという都市にいるとのことなので迎えにいくことにしました。

「あと、その恰好、そんな戦う気まんまんの恰好は美しくありません。

そうですね、全員メイドの恰好へ変えておきなさい」

四神達は自身の鎧などを魔導技術を使いメイドに変更する。


私もメイドの恰好へ衣装を変えルナス様をお迎えにいくことにします。

ルナス様の魔導通信機の位置なら2日ほどで飛んでいけるでしょう。


屋敷をご覧に入れてお褒め頂けなければ…


「では行ってきます」


こうして王都より、ルナス様のいるキュウレクへと高速飛翔で向かう。


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