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私も恋していいですか?  作者: ぽち焼きタマゴ
第1章 婚約契約の破棄
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05.【閑話】これは完全に予定外ですわ[メリサ]

 私達が騒いだせいで、図書室から追い出されてしまった。

 少し不機嫌そうなエレナ様と別れて、二年生のクラスに戻る。


「メリサ嬢、あの笑顔見た?」


「見ました、あまりに尊くて直視し続ける事が出来なかったのが悔やまれます」


「ああやって、エレナちゃんは人を無自覚に虜にしていくんだね」


「そうですね、私もその一人です」


「ディメオスは、よく平気でいられるね。幼馴染だから?」


「最初は可愛いと思っていたさ、でもな……。俺がエレナを恋愛的な意味で好きになれない理由は、(うち)に来ればわかる」


「どういう事かしら?」


「来れば分かる、サージスの恋心も多分冷めるぞ」


「それはないけど、何で?」


「今度の長期休みに、父に怒られに帰る予定だから、俺達についてくるか?」


「俺達って?」


「男爵領に帰る途中だから、エレナも一緒に帰る」


「行く!僕も帰る途中だから、伯爵領と男爵領にも寄りたいな」


「私も行きたいです!」


「メリサは逆方向じゃないか」


「エレナ様と休みの日も一緒とか、ディメオス様ずるいです!それに、オルケリア伯爵様に私の軽率な行動を謝らなければ、と思っていたので」



 知らなかったとはいえ、婚約者がいる人を好きになってしまったのは、私の罪。


 あの後改めて謝りに行ったら、エレナ様は笑って許してくれました。『私の計画通りだったから、気にしないで』と言って。

 それでも少し寂しそうで、エレナ様が許してくれても、私は自分を許さない事に決めました。


 エレナ様には、笑っていてもらいたい。


 だから、もう私達は近付かない方がいいのかな、と思っていた。

 けれど、ディメオス様との幼馴染の関係は、変える事なくエレナ様が接してくれるので、優しさに甘えてしまった。


 一緒にいるうちに、私がエレナ様から離れられなくなった。まだ離れたくない。


『伯爵様に見限られたら、男爵家の商会で雇ってあげるわよ』

 そうエレナ様に言われた時、それもいいな、と思った。


 好きな人と一緒に、大好きな人の元で仕事ができる幸せ。

 そんな未来を思い描きながら、彼女にとって必要な人材になれるように、今は勉強を頑張ろう。

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