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01.プロローグ
この世界には、加護という不思議な力がある。
それは、神から与えられるモノだと信じられているが、本当の事は誰も知らない。
代々受け継ぐモノもあれば、突然加護が与えられる事もある。
加護の力は人が考える以上に強大で、その全容は加護を持つモノ自身も把握できていないほどだった。
ただし、加護には枷がある。
土地により縛り、その地を離れられないモノ。
加護の力だけでは効力を発揮しないモノ。
そして、万能すぎるがゆえに人の心を縛るモノ。
加護により違う様々な枷により、加護持ちだからとて幸せだとは限らないのだ。
【深淵の森に住む少女】より
