マッチングアプリの”ダメ男”たち2 短編
こんにちは。
本日もダメな男たちをここに記し、
皆に共有していきたいと思う。
私は有名どころからマイナーなアプリまで
色々と手を出したことがある。
アプリは手軽で、いいなと思う人だけと
会えるので街コンとは違う利点がある。
だが、許容範囲内に入らない人ももちろんいる。
そんな人たちを見ていこう。
Scence3『選曲する男』
*名前 てっちゃん
*年齢 25歳
*身長 182㎝
*特徴 筋肉質
この人は特に似てる芸能人もいないし
ブスでもイケメンでもない。
だが182㎝で筋肉質というところが良く、
会ってみることに。
てっちゃんは計2回ご飯に行った。
最初のご飯は焼肉だった。
私はサラダも取り分けて欲しいし
お肉も焼いて欲しいタイプである。
なかなか2つともクリアする人はいないのだが
てっちゃんは初回からクリアだった。
話もまあまあ楽しいし高身長で筋肉質だし...
今回の人はなかなかいいんじゃないか?
そう思った私は2回目のデートの誘いも行くことにした。
事件はそこで起こった。
2回目のデートはカラオケに行った。
私はカラオケが大好で1人で行ったり
友達とも多い日には月に4回ほど行く。
だがてっちゃんとは初めてカラオケにいくので
みんなが知ってそうな曲しか歌わない。
好きな曲というよりも有名な曲を歌うように心がけた。
私の一曲目、あいみょんの君はロックを聞かない
これなら知ってるよなと思い曲を入れると
てっちゃん 「俺、あいみょん好きじゃない」
.....好きじゃないってなに?
慣れてない人とカラオケなんて緊張&不安が
大きいのに歌う気なくなるやん。
と思いながらも1番だけ歌い、演奏中止ボタンを押した。
そして次は彼の番。
Greeeenのキセキを熱唱していた。
その間に私は次何を歌えば盛り上がるかな....
と考え抜いた選曲が
back numberのわたがし。
これはナイスチョイスでしょ。
てっちゃん 「わたがし知らんのだけど。
ちゃんと有名な曲歌ってよ。」
えーーーーーーーー!
そっちに寄せたつもりがまさかの知らない?!
有名なんですが....
つまらなさそうな顔してたからこれも1番で演奏中止。
そして彼はコブクロの赤い糸を歌い出した。
というか、お前はバラードしか歌わんのかよ。
その間に頭フル回転。
男性が好きそうな歌手で盛り上がりそうなのは....
あっ、サカナクションの新宝島!
これは流石に知ってるだろと思い選曲。
てっちゃん 「何この曲。
絶対サカナクションのランキングで
1位じゃないでしょ?
え、1位や。サビだけ聞いたことあったわ」
なにこいつ。
お前が知らんだけで有名じゃないって
決めつけるのは意味がわからん
とおもった時、彼がサビの途中で演奏中止ボタンを!!
私 「え、なんで勝手に消すの?歌ってるんだけど!」
私はちょっとイラッとしたのを顔に出してみた。
てっちゃん 「だって知らんしつまらんもん。
次から俺が選曲するわ」
と言って私が歌う曲を選び出した。
私は呆れて何も言えなかった。
彼の選曲は、私が普段歌わない(高音で歌えない)
・miwaのヒカリへ
・安室奈美恵のCAN YOU CELEBRATE?
・YUIのHELLO
などなど...彼が勝手に入れていた。
自分は好きな曲を入れているのに
私だけ歌えない曲ばかり入れられて
初めてつまらないカラオケだと思った。
帰る頃はてっちゃんはスッキリした顔をしていて
カラオケを楽しんでいたんだなと感じた。
こんなにも自己中で嫌なやついるんだと思い
今後一切会うことはなかった。
Scence4『黒魔術の男』
*名前 黒魔術師
*年齢 26歳
*身長 176㎝
*特徴 独特な服装
この頃の私は1日2人の男性と会うこともあり
彼とはお昼休憩の45分間お茶をした。
休憩時間にはじめましてだったので
時間短縮の為、私のお店に彼を呼んだ。
土曜のお店は混雑しており、かなり賑わっていた。
私は店長に黒魔術師がお店に来ることを話しており、
彼のアプリの顔を見せていた。
店長 「ねえ。あの人じゃない?(小声)」
ぱっとみて黒魔術師だとすぐわかった。
というか、なぜあだ名が黒魔術師??
〜黒魔術師のあだ名の由来〜
紫のダボっとしたテロテロのパンツに
黒のタートルネックに黒のロングコート。
見た目が黒魔術師にしか見えないからである。
私は見た瞬間に "帰って欲しい" と思ってしまった。
目があってニコッてされた時に見えた前歯が
なんか黒かったし変な服装だし
店長もクスクス笑ってるし....
よし、帰らせよう。そう決意した。
私 「はじめまして。
すみませんが今日とても忙しくて
全然抜け出せそうにないです....
また今度ゆっくりランチでもしませんか?」
ドタキャンはよくないとはわかっているのだが
彼の隣で歩きたくない方が勝ってしまい断った。
.....のだが
黒魔術師 「はじめまして。
全然いいですよ、お店で待ちます。」
店内で待つ気やんーーーー!!!
ちなみに私のお店はレディースのみで
お客様も女性が大半である。
その中で黒魔術師は目立って仕方がない。
そして彼はとりあえず帰る気は無い。
渋々休憩をもらい、近くのカフェでお茶をした。
そこで彼は私の容姿を褒めちぎり
その後で自分のモテ自慢をつらつらと話しはじめた。
黒魔術師 「来週、男2人 女2人でユニバ行くんだよね。
その中に俺のこと好きな女の子もいてさ〜
毎日ラインとモニコ来て困ってるんだ。」
へぇ。興味ねえ。
私 「モテモテですね!
付き合っちゃえばいいのに!」
黒魔術師 「え、なになに?嫉妬?
chocoちゃんが行って欲しくないなら
ユニバキャンセルするよ?」
自分がイケメンだと思ってるよね?
私からも矢印来てるとか思ってるよね?
お前はただの黒魔術師だから!!!!
それ以上でも以下でもねぇから!!!!
とも言えるはずなく
お前に興味がないことだけは
やんわりと伝えて休憩時間が終わった。
生理的に無理だったからラインもブロック。
はい、終了。
.........のはずだったのだが
再び時間を経て黒魔術師に会うことになる....
それは2ヶ月後、友達と街コンに行った時である。
彼が先に私のことを気づき、走ってきた。
黒魔術師 「ねえ!chocoちゃんだよね!
また会えるなんて運命すぎる!」
と黒い前歯を見せながら話しかけてきた。
私は気まずくて仕方がなかったが
私 「うわ!最悪!話しかけないで!」
と普通なら傷つく言葉を投げかけた。
だが彼は愛情表現だと思ったのか
ずっと私のそばにいてずっと話しかけてきた。
そのせいで周りからも親しいんだな、あの2人
と思われて話しかけて来なくなってしまった。
私は友達の手を取り、色んな人と話すため
動き回っていたのだが、彼は後ろをついてきた。
もう出会いもクソもない。
街コンはあっけなく終わり、
お手洗いを済ませてから帰ろうとした時、
黒魔術師たちが出口で私たちの出待ちしていた。
黒魔術師 「2次会いこうよ!」
と私の肩に手を回した。
もう私はイライラの限界だった。
私 「おい。気安く触んな。
誰がお前と2次会行くんだよ。
調子乗んなよ、くそ野郎が。」
といい手を振り解いて友達と帰った。
もちろんラインもブロックしているから
連絡が来ることもなく本当の終了。
再び黒魔術師と会ってしまうなんて....
最悪な出来事だったなぁ。
今回も2つの話で終わりである。
皆も黒魔術師には気をつけて。