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第7話 母の愛

前話予想以上に伸びたな、、、

ありがとうございました。これからも頑張って書いていくつもりでいるので、よろしくお願いします。


前話でテルくんの人物像を把握してもらえていたら嬉しいです。

1日後


俺はだいぶ落ち着いてきた。

もう悔やんでも仕方がない。

だいたい、前世から自分のことが嫌いだったんだ。それを思い出しただけで絶望する必要はない。

それに、お父さんだって、お母さんを守るために死ぬのは本望だったはずだ。


これからのことを考えないといけないな。お母さんは、まだ遠くをぼんやり眺めているような目をしている。働く気も起きないみたいで、ずっと家にいる。


俺は、お父さんの代わりに稼ぐことを決意した。

少しでも役に立つ人間になりたいからだ。

働く当ては、ローレンス家だ。

なんでもいいから、働いてお金を稼ぎたい。

ので、明日あたりにでも、出かけようと思う。エマの家は割と遠い。だから、身体強化を今日中に使えるようにしなければ行くのは大変だ。

今日までは勇者もいるので、お願いして教えてもらいに行こうと思う。鏡でみた自分の目は、まだ虚ろだったので、多分哀れんで教えてくれると思う。


「身体強化の魔法と、魔物探知の魔法を教えてくれませんか?」


「うん。いいよ。」


すごく淡々とした返事だった。そりゃあ、親が死んだ直後の子どもとなんて、どうやって接したらいいのかわからないよな。


しっかりと指導してもらって、ある程度は使えるようになってから、こんなことを言われた。


「テル君、だよね?一度教会に行って、祈ってきてほしいんだけど。」


「わかりました。」


そういえば、創造神の加護の力で、神様に会えるかもしれないわけだ。もっと早くに行っていれば、、、そんなことを思ってももう遅いんだ。仕方ないと割り切ったんだ。そう言い聞かせながら、身体強化を使って、全力疾走で教会へ向かった。

俺は、そこで祈りを捧げた。


「遅すぎるんじゃないかの?」


神様が本当に登場した。


「すみません。めんどくさがって行ってませんでした。」


「お主、えらく正直者じゃのぉ。このあいだの楽しそうな雰囲気も無くなったしの。

まあよいわ。お主に与えた、固有スキルの話じゃ。」


「EP管理というやつですか?」


「それのこともそうじゃが、そのスキルを渡した経緯も話そうと思っての。」


話を要約すると、経緯については、俺の魔力量が大きすぎて、普通の固有スキルを渡すと、大変なことになる確信があったため、わざわざ新しいスキルを作って俺に与えたそうだ。


そして、EP管理については、EPは、どうやら他人から自分に対して本気で感謝された時に貯まるポイントらしい。

そのEPを使うことで、武器、防具創造の強化ができるらしい。


本当に、もっと早く教会に来ればよかったと、本気で後悔した。


「これからは、出来るだけ毎日祈りに来てほしいのぉ。」


「明日から忙しくなるので、多分毎日は無理だと思います。」


「じゃから、教会で、創造神の像を買って、そいつに毎日祈ってくれ。お主がわしと会ったことで、儂という存在に対して確信を持ったことで、信仰のステータスが1000にまで上がっておるから、像でも会えるようになっとる。」


「わかりました。」


「本当に淡白なやつになったのぉ」


また意識は人の世界に戻ってきた。

早速、創造神の像を買おう。

と思ったが、高すぎて買えない。6歳の俺では、銀貨なんか出せないのだ。

この世界の通貨の感覚としては、

鉄貨10円

銅貨100円

大銅貨1000円

銀貨1万円

大銀貨10万円

金貨100万円

白金貨1億円

といったところだ。


働いて稼ぎができたら買うことにしよう。


帰って、お母さんに働こうと思うことを相談してみる。

すると、死んだ魚の目をしていたお母さんの目に、光が戻って、びっくりされた。


「大丈夫!?一人で働ける!?どこで働くの!?」


その瞬間、俺は愛されているという実感が湧いた。本気で心配してくれている。そして、正気に戻るきっかけを作れたことに嬉しさを覚えた。


「大丈夫だよ。雇ってもらえるかわからないけど、ローレンス家にお願いしに行ってみるから。」


「遠くない?」


「大丈夫だよ。さっき身体強化と、魔物探知の魔法を勇者様に教えてもらってきたから。」


俺がそう言ってから、お母さんは少し考えて、こう言った。


「絶対に誰にも言わないって誓ってくれたら、お母さんの魔法を教えてあげる。」


「え?うん。誓うよ。けど、それってどんな魔法?」


「転移魔法・全という魔法で、生物でもなんでも転移させられる魔法。」


「わかった。絶対に誰にも言わない。だから、教えて!」


と、元気よく答えた。俺は、どうやらお母さんの目に光が戻ったことが相当嬉しいみたいだ。元気が湧いてきている。


ん?なぜかやり方がわかるようになった?


「はい、教えました。お母さんのスキルで使えるようにしといたからね。けど、絶対に人前で使わないように。出来るだけバレないようなところに転移して。あと、あんまり目立つ格好をしているときは転移は使わないでね。」


「わかった!ありがとう!」


きっと、転移を使えば、職場にすぐに行けるから、魔物に襲われなくて済む。そう考えたんだろう。

心配してくれる人がいることの嬉しさが、こんなに大きいとは知らなかった。

愛とは、心を生き返らせることができる唯一の特効薬だ。

そんな事をようやく知った。


今度こそ、俺は受けた愛に報いてやる。

俺は決意を固め、ローレンスへ出かける準備を始めた。





鏡で自分の顔を見てみると、まだげっそりしているけれど、目はしっかりと意識を持った目をしていた。

彼の物語は、ここから始まる。

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