表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/23

第2話 転生1日目~1年後

あれから、俺は転生した。あの後、いきなり意識がなくなって、気がついたら産声を上げていた。産声は、悲しんでいるわけでも、喜んでいるわけでもなく、何となく泣いているということが、俺が意識を持ったまま転生したことによって発覚した。

今はまだ、あまり周りがよく見えない。けど、両親と思われる人物に喜ばれていたのは分かった。愛されていないと育ててもらえないからね。普通に安心した。


しかし、転生してからずっと気になっていることがある。体の中に今まで感じたことの無いものを感じる。これは一体、なんなのだろうか?だけど、気持ち悪いという感覚はない。何かある気がするのだ。

しかも、これ、自分が思った通りにだいたい動く。なんなのだろうか?




どれくらい経っただろうか?

よくわからないものを動かし続けていると、お腹が減った。こういう時、泣けばいいのだろうか?赤ちゃんってどうやってなくの?

わからん。

思い切って泣いてみようとおもう。とりあえずやってみなきゃわからないもんね。せっかく転生したけど、泣くのが嫌だったので餓死するなんて勿体ないからね。

では、失礼しよう。

「んおぎゃああああああああああああああぁ!」

「△○□※!」

よく聞こえないけど、多分、お母さんの声だ。よく通りそうな声だなあと思う。

母乳を飲ませてもらった。割と巨n…母親に欲情するのはやめよう。おれは決してマザコンではないのだ。


そういえば、おしっこも垂れ流しか。また泣いて呼ぼう。

「んおぎゃああああああああああああああぁ!」

そのあと、お母さんが何かをつぶやいたと思ったら、おしっこの不快感がなぜかなくなった。あれ?オムツを替えたりするんじゃないの?そういえば、あんまりこのベット柔らかくないな。目が見えなすぎてよくわからん。


確信はないけど、異世界転生というやつだ。多分。前世では夢にまで見そうな勢いで異世界ファンタジー小説にどっぷりハマってたっけな。まぁ、俺にとってはつい昨日の出来事だけどね。

確信も持てないけど、このよくわからんやつもいわゆる魔力なんじゃないかな?

よく見るよね。魔力操作を覚える主人公。

多分、俺はそれを転生1日目で習得したわけだ。

ちょっと異世界チートとな目指してみようかな。よく見る小説の主人公よりも成長早いわけだし。有名になって、ドヤ顔で「こんなはずじゃなかったのに」って呟いてみたいよね。

ていうか、有名になるのを避けようとする主人公割とあるけど、俺にはちょっとその気持ち理解できないよね。普通憧れない?英雄とか。本当にアイツらは男なのか?

まぁ、架空の人物だからね。仕方ないね。


今気付いたけど、俺こっちの世界にきてから、神さまに会ってない。スローライフを送っている主人公は、だいたいが神様にあっている。けど、俺は会わずに転生した。これはつまり、俺の魂が何かの不具合を起こしてこっちの世界にきたってことなのか?つまり、俺は記憶がある以外何も特別じゃない、、、のか?


いや、まだ異世界なのかどうか確信がないから、考えるのはまた後ででいいかな。こんな少し怖くなるようなこと考えてても何もワクワクしないし。


とりあえず、これからの方針としては、眠くなるまでこの何かしらを動かし続けることにしよう。赤ちゃんの時は魔力が伸びやすいっていうのが定石だからね。もしここが異世界だった場合、きっと役に立つはずだ。



あれから約1年経った。


この一年でわかったことなどを振り返ろうと思う。

ちなみに俺の親から見た成長具合は、今は歩き始めたくらいだ。あんまり早くても怪しまれるし、やっぱり赤ちゃんの成長って、親にとってはとっても大きなイベントだと思うんだ。それを、俺が転生したからと言ってその喜びを半減させたくないから、基本的には今は普通の赤ちゃんを演じている。


結局、俺は異世界転生をしたようだ。

んで、おしっこ漏らしたら、「クリーン」という魔法で洗ってくれてたみたい。

その時に気付いたんだけど、お母さんってば、詠唱とか魔法陣とか描いてないんだよね。けど、お父さんは詠唱してた。

多分、うちのお母さんは魔法使いで、お父さんはその他なんだろう。ムキムキだから多分、戦士とかかな?


「剣と魔法の異世界転生」を成し遂げたわけだが、どうやら不定期で魔物が村に襲ってくるみたいだ。たまにドタバタしてから、お父さんが返り血を浴びて帰ってくる。ということが何度かあった。多分、ここはどこかの国の田舎の村だ。都会だった場合、多分壁に守られているはずだ。


んで、俺の魔力だけど、体の外に出せるようになった。あと、外に出し続けて、魔力がなくなると、気分が悪くなるみたいだ。

何日間も魔力の放出を繰り返していると、魔力が濃く、さらに暖かさを感じるような気がしてきた。この調子で寝る前に毎回放出して量を増やしていこうと思う。


俺の家柄がある程度把握できたと思う。俺は、この村の平民、テルとして生まれた。そして、俺の両親は、この村に来る前は中堅の冒険者で、冒険者をやっているときに、大きな魔物の退治をして襲撃から救ったことから、この村の英雄として讃えられているみたいだ。

時々、俺の横に赤ちゃんが寝かされていることがあるのだが、どうやらその子はこの村周辺の領主の子ども。つまりは貴族らしい。両親と領主が仲良しみたいで、時々見かけることがある。女の子だ。まだあんまり関わりを持とうと思えない。接し方がわからない。精神年齢が年相応じゃないからかな。


これまでの振り返りはこれくらいにしようと思う。


少しずつ内容を濃く、面白くしたいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ