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第17話 草の見分けがつかない。

先週更新するの忘れてました。

すみませんでしたm(_ _)m

薬草を取りに来た。


「あれ?薬草取りに来たはいいけど、どれが薬草?」


「え?誰か知らないの?」


「え?見たことないんですか?田舎者なのに?」


「バッカおめぇ、エマん家の料理人がそんなもん見たことあるわけねぇだろ。」


「え?料理人なの?」


「せやで。俺の作った飯は超うまいぞ!」


「いつまでも新人扱いされてたくせによく言えるわね〜」


「貴族の食ってる飯がうますぎるだけだ。」


「僕、責任転嫁って弱者がするものだと思うよ。」


「そうですよ。器の大きさがしれてますよ。」


「みんなしてイジメすぎやない?泣くよ?」


「あんたがそういうキャラになったのが悪いのよ。」


「さ、薬草探さなきゃな〜」


「あ、話逸らした。」


「これじゃね?」


「あ、そのまま行くのね。ていうか、見たことないんじゃなかったの?」


「なんかこの草スッキリした匂いがするからさ。」


「たしかにいい匂いね。オリガちゃん、これが薬草なの?」


「あ、それ解毒草ですね。」


「違うじゃないのよ!」


「え?俺の扱いヒドくない?ラインと扱い違いすぎない!?」


「そりゃあ、ラインは知り合ったばかりなんだし、、、」


「あれ?もしかしてエマ人見知り?え?あれれぇ?」


「そういうことするから悪いのよッ!」


「ゴフッ」


「テルって実はMなのかな?」


「そうなんじゃないですか?」


「俺はエマにならなにされてもいいぞ。」


「キモッ」


「あかんわ。俺に軽蔑はあかん。シンプルに傷つく。」


「あ、5本薬草ありましたよ。」


「さすがね!オリガちゃん!ありがとう!」


「じゃあ、納品しに行こうか。」


「お待ちになって?」


俺はいつからこんなキャラになったんだろうね?賑やかだし別にいいか。ラインみたいにほぼ空気になるよりかはまだ良いよ。




「達成おめでとうございます!」


ギルドカードにスタンプみたいな形をした魔法道具を押され、ポイントが貯まった。


「よし、もう今日は帰ろうか。多分明日から大変だろうからね。」


「そうね。その前に、報酬の分け方どうするの?」


「オリガが全部持って行ったらいいだろ。

今回オリガ以外誰も仕事してない。」


「え?いいんですか?」


「そうね。テルのこと色々言ってたけど、私たちも全く役に立ってなかったからね。」


「僕もそれでいいと思うよ。」


「じゃ、帰ろうか。」




きっと、みんな帰ったらダラダラしているだろうな。しかし、俺はまだまだやらなきゃいけないことがあるのだ。

それは、、、筋トレである。


俺は、基本大剣とハルバード、狭いところでは剣と槍を使う。

ハルバードなんてマイナーな武器なんで使ってるんだ。なんて思うかもしれない。

別に深い理由なんてない。

昔やってたゲームでよく使ってたからだ。

俺、大剣とハルバードを使っている時に気がついたんだが、武器の重さは感じなくても、敵の重さは伝わってくるから、敵をなぎ払っている時にめっちゃくちゃ重いんだ。

正直、今の筋肉では身体強化があっても無双ゲームみたいには薙ぎ払えない。

やっぱり回転斬りをした時に魔物が吹っ飛ぶ光景を見てみたいのだ。それに、その方が楽しそう。


だから、最近は今までにプラスして、森に入って、岩をハルバードに刺して、振り回している。

すごい疲れる。この岩、なにでできてるんだ?身体強化しても5回横に振るだけでヘトヘトになる。身体強化無しでは全く動かない。




翌日


眠い。なんだよ、この歳で足し算の勉強はキツイ。眠すぎる。今は授業中である。

みんなさ、暇な時ってなにやってた?俺は内職してた。

けど、この世界の学問は遅れてるから、わからないのって地歴公民と魔法だけなんだよね。

みんなすごい頑張って計算してるんだよね。

足し算をさ。

しかも、1桁+1桁。

もう終わっとる言うねん。


「おい、テル、起きなさい。」


ほら、寝てたら先生がなんか言ってくるやん?


「もう終わりました。」


「じゃあ次の問題しなさい。」


「それも終わりました。」


「そうですか。」


授業中に同じ会話のサイクルが多すぎて、俺寝ててもなにも言われなくなってきた。

絶対俺名前覚えられたな。クラス100人以上いるのに。


算術の時間はこんなだが、社会の授業になると全く違う。

先生が言ったことを紙にまとめあげ、他の紙に重要な単語などをまとめ上げる。

こちらは一切眠くならない。


体育の授業は、攻撃のかわし方や、武器の扱い方について習う。

まず動きの練習して、その後に模擬戦をする。



「よし、じゃあ、模擬戦をします。2人1組になって〜」


あ、出た。地獄の言葉「二人一組になれ。」

前世の俺は大丈夫だったけど、絶対嫌がられるやついるよね。柔道の授業で例えれば、ひょろひょろすぎて力加減がわからないからとか、重すぎるからとか、めちゃくちゃ臭いからとか。

それに、友達いないやつとか組もうって誘える奴がいないっていう問題も出てくる。


「先生〜、あいつ組めてませ〜ん。」


ほらでた、だからダメなんだっt

あ、俺だ。

あれ!?ラインは?あ、他のやつと組んでる。エマは?オリガと組んでる。

あ、そうか、俺あいつらにはビビられてるんだな。邪竜撃退したの知られてるから。

昨日の恨み返されるとでも思ったんだろうな。うん。そうなんだよきっと。俺は避けられてない。


「じゃあ、テル君は先生とやりましょうか。」


「はい。」


哀れな奴を見る目やめていただけます?

精神力強くても哀しいんですが。


「ルールは、相手に剣を突きつけ、相手を降参させるまでとします。また、大きな怪我はさせないでください。ヒールで治らないような怪我をさせた場合、減点します。」


あ、みんな始めちゃった。エマが一瞬俺の方を見て笑った気がする。笑顔は女神なのに、俺への扱いだけ悪魔だ。

子どもだから可愛いとおもう。


「「よろしくお願いします。」」


俺は先生と模擬戦をすることになった。

けど、流石に先生が弱いってイメージついたらヤバイな。

よし、仕掛けてカウンター食らって参ったって言おう。

俺は、身体強化をせず、先生の方へと走る。

剣を両手持ちにして、先生の近くに来た瞬間に予備動作大きめに大きく切り上げた。

すると、先生はサッと動いてかわし、こちらに剣先を突きつける。


「参りました。」


シナリオどおり動いた。


「もう一回行きましょうか。」


「あ、はい。」


「テルくんは予備動作が明らかに大きすぎます。絶対手を抜いてますよね?これ、評価入りますので、しっかりと全力で向かってきてください。」


「はい…」


よくあるやつだ。手を抜いてるってバレるやつな。


次は、身体強化を使わず、本気で向かうことにした。

俺は、全力で先生の方へ走っていき、剣を投げる。

すると、先生は少し笑顔になってかわし、明らかに子どもに当ててはいけないスピードで剣を振ってきた。

俺は本気でサイドステップしてかわし、剣を取りに行く。


「いや、あれはヤバイでしょ!」


無視して、先生は走ってくる。この人、表裏激しい人だな。裏は戦闘狂かな?

俺は剣を無防備にも取るふりをする。

そこに、先生が仕掛けてきたその瞬間、俺は先生が飛び込んでくる所にファイアボールを浮かばせた。


ボンッ


先生が焦げた。


「そろそろいいんじゃないっすか?」


「まだよ!」


口調が明らかに素になった。やっぱこの人やばい人だ。団長に比べれば弱いけど、冒険者ランクBは行く強さだろう。

諦めて勝たせていただこう。

身体強化を使い、先生の斜め後ろの方に思いっきりバックステップで近づき、先生をこちらに引き寄せ、剣を首にそっと当てた。


「勝負あり。ですね?」


「参った。」


はぁ、せっかく花を持たせてやろうと思ったのに、あんなやる気出されたらできないでしょうが。あれはわざと当たったらめっちゃ痛いやつだったと思う。


「先生、あのスピードで剣振ったら、相手子どもなんですから危ないです。気をつけてください。」


「テルくん、私より強いのわかってましたからね。大精霊が警鐘を鳴らすレベルでしたし。」


「あぁ、エルフの能力のアレですか。へ〜、先生の方が明らかに性格が危なそうな感じでしたけどね。僕の本能があいつはヤバイって囁いてくるレベルでした。」


「言葉は気をつけるようにしましょうね?」


「はい。」


さて、周りの人はまだ頑張ってるみたいだ。たまに魔法を撃ってる人もいる。エマとオリガもだいぶ健闘してる。というか、普通にあの2人は強い。強い魔法の撃ち合いだ。エマは高火力、オリガは高回転で頑張っている。


ラインは、まだ頑張っている。あいつ、強いんだけど、やっぱりSクラスだとそういう風に見えない。


ケインを見てみよう。というか、あいつ友達いるんだな。あ、流石にもう終わってたみたいだ。凄いなあいつ。女子を観察してやがる。

そこだけは尊敬するよ。俺にはあんなあからさまには観察できねぇ。そんな勇気ねぇよ。

ある意味勇者だ。いや、ふつうに勇者だけど。


そんなくだらないことを考えていると、体育の授業が終わった。

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