47灯 おらは無敵!
<TOKISDEO・RADIO>
「どうも、私TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。
只今、作者さんがタイトル変更案を考えていて葛藤中でございます。ですので、急に作品のタイトルが変わる可能性があることをここで伝えておきます。
さて、気を取り直して今回も前回のおさらいあらすじしていきましょう。」
A1:バグノシュタルトが動き出す!
A2:クソ雑魚底辺作家50日連続投稿期間中
カエデは続けて弾丸を放つ。
ゴブリンは頭部、心臓などを撃たれる。
穴が複数空いて普通なら生命維持は不可能なのだが……ゴブリンはにやりとしている。
「あは! あーっはっはぁあ!
凄いよ、これがバグの力!
痛くないお、効かないお! おらは無敵!」
文字通り、彼は無敵だった。
穴が空いてる筈の傷口は一辺1cmくらいの白色立方体が埋めて完全再生をしている。
その光景はまさに『バグ』だ。
ポーションや治癒の灯素石による回復とは明らかに違う。
だが、カエデの表情にはまだ余裕がみられる。
ってかアレ、完全に勝利を確信してる顔だよね。
「いや、僕の勝ちだ。」
やっぱりぃ!
「何言ってやがる!
おらはこの通りビンビン動け……ない!?
糞幼女、おらに何をした?」
ゴブリンは必死に身体を動かそうと首より上を必死に動かすが胴体は静止している。
「カエデ、電網のルーンで候か!」
「ご名答だ会長、僕が撃ったのは電網のルーンを練り込んだ特殊弾。案の定上手くいったようだね。」
「くそおおおおおう!」
悔しさに叫ぶゴブリンを放置して俺らは教室から廊下へと出た。
そして皆で話し合った結果、俺達はニャーホワの姿になったサンライトを校長室へ向かわせた。
残った俺らはただただサンライトの帰りを待つしかない。
***
[太陽寺さん視点]
校長室にて。
「コンコン。」
俺は皆の提案に従い一人で校長室に来てノックをする。
すると、校長室の扉がギギギという重たい音を立ててゆっくりと開く。
校長室は広かった。
奥の大きな校長席に座っているのはこの事件の主犯と思われる怪物だ。
全長5mの巨大で細マッチョな緑肌の男だ。
「よくぞ、一人で来たな、ヤク・M・ニャーホワよ。
さぁ、十神器を我に渡せ。」
ゴツく、威圧感のあるその声は一般人なら恐怖を抱くだろう。
だが、ここで恐れ怯えて。
震え止まっていては俺だけでなくヤクやこの学校の皆が殺されてしまう。
そんな形であの約束を破ることだけはしたくない。
……やるしかねぇよな。
「やだね。」
俺はその返事を怪物に返す。
と、同時に身体から煙があがり俺の本体が露になる。
変化の灯素石の変身が解除されたようだ。
「貴様、何者だ!」
まさか、ここでカエデのイタズラにヤクが救われるとは思わなかったぜ。
「ハズレで残念だったな、俺はヤクじゃねぇ。
俺の名は<サンライト>だ。」
俺は自己紹介をしながらインベントリから双棍棒『殿鬼の両腕』を取り出して構える。
「ふっ、はーはっはあ!
おいおいとんだ大当たりじゃないか!
俺は正直十神器よりお前を求めていた。
なぁ? 三領域神の『殿鬼』様よー!」