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キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
序章~であい編~
21/168

18灯 会長vs第一階層番人


<TOKISDEOトキスデオRADIOラジオ>


「どうも、TSOツリーストーリーオンライン宣伝部のゾン・クラヴィラです。

 え? お前が何で前書きに居んの?

 と思う読者様、私は意味もなく登場しませんよ?

 なんと私、釣野社長にあらすじ担当を依頼されたんですよ!

 というわけで、私が前回のあらすじをパッパと手短におさらいさせますので宜しくお願い致します。」


Aあらすじ1:ヤク一行はとある蜂蜜を求めてシナムリアギャングが支配するシナムリア遺跡へ侵入。


A2:ヤクはシナムリアギャングの心情を推測、考察。


A3:ヤク、カエデ、会長は第一階層の番人と思える人物と遭遇!←今ココ


「チッ…時間がないな。

 ヤク、カエデこれを使ってくれでそうろう!」


会長は懐から謎の言語が記された怪しい石を取り出してカエデに手渡す。


カエデは成る程ねと言って俺と手を繋ぐ。

そして、カエデは怪しい石に何かを流す。


怪しい石はそれに呼応するかのように淡く光り、オレとカエデをその光で包む。


と、そのタイミングで第一階層の番人が視認できる距離まで近寄っていた。


「あっれ~? お仲間さんは何処かな~?」


彼は不気味な笑いで辺りを見回す。

明らかに俺達は見つかる距離なのだが気づかれていない。


怪しい石の力なのだろうか?


「ヤク、早く奥へ進むぞ。」


「お、おう。」


俺は小声で指示するカエデにぎこちなく返事を返して第二階層へと向かった。


***


そして、第一階層に残る決意を固めなおした会長は冷や汗を流しながら彼を見る。


彼は余裕そうにこちらを見下してるで候。


「なぁに、すました顔してんだよ雑魚。

 しゃあねぇ、冥土めいど土産みやげに名前だけでも覚えとけ。

 俺はシナムリアギャング第一階層番人の『デンキ』だ。」


「そうかい。」


拙者は正直コイツを侮ってたで候。

あの斧のまとっている電気は何でござるか?


どうゆう仕組みなので候!


会長は焦っていた。

他のplayerが自分達の知らない技を習得していることに。


彼がこれ見よがしに見せびらかす斧は凶器の象徴、ビリビリと轟く電気が斧から溢れている。


先ほどの戦いで斧による攻撃は盾で防いだが盾から猛烈な電撃をくらう。


それにより体勢を崩した隙に腹蹴りをくらって拙者はスーパーボールのようにみっともなく吹き飛んでしまったで候。


もし、蹴りでなかったなら死んでいたかもしれない。


そもそも、斧と片手剣は相性が悪い、リーチ的に。


片手剣の間合いに詰めるまえにあちらが先に攻撃を入れるだろう。


ならどうする?

他の仲間達はどうやって攻略する?


ーー地の利を生かす。

会長の勝利の方程式はそんな単純なものしか思い浮かばなかった。


カエデなら得意の早撃ちで瞬殺、サンライトなら持ち前の怪力でごり押し。

ヤクなら十神器の加護で。


……きっと勝っているだろう。


だが、自分にはこれが精一杯だ。

会長は地面を見渡して、ある異変に気づく。


……カエデめ、どこまで『甘い』つもりで候!


「「ふはははーっ!」」


会長とデンキの笑いが重なる。


「俺に合わせんじゃねーよ雑魚が!

 殺されてぇのか?」


「いいや、形勢逆転の悦びを知ってしまったで候。」


「形勢逆転? ついに錯乱したか?

 まぁいい、雑魚は雑魚らしくくたばれ。」


ーービリリリッ


デンキの持つ斧はありったけの放電を放ち死の宣告をうたうように輝きを魅せるのであった。

<TOKISDEOトキスデオRADIOラジオ>


「どうも、本日二度登場させて貰いましたゾン・クラヴィラです。」


「ゾンさんは年末はどうお過ごしで?」


「んー、そうですね。ま、今日はplayerからのお便りは無さそうなのでお伝えしましょうかね。」


「お願いします。」


「会社の大掃除です。勿論浅田さん、貴方もね?」


「じゃ……ゾンさん、私はこれにて……」


「ーー浅田さん、釣野社長からのご褒美が欲しいのですか?」


「あーっはっはぁ、大掃除最高ー(棒)」


「我々、TOKISDEO一同は皆さんが幸せな年明けを迎えるよう心より願っております。」


「「ーーというわけで! 本日も、我々の茶番に付き合って下さりありがとうございました!」」

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