141灯 穂仁原鬼子
<TOKISDEO •RADIO>
「どうも、獰猛だからプリンシェイク。
どうも私、TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。今回も前回のおさらいあらすじとお知らせしていきましょう。」
A1:帰宅部ステップ。
それが『追跡』に使われるのは初であった!
O1:黒鯖リリース間近記念連日投稿祭
O2:『TSO総集編+α』にて
各部の事前予告絶賛(?)公開中!
ーースタタタッーキュュウウっ!
「ーー!?」
帰宅途中の鬼子の前を通り過ぎた男は
ブレーキをかけて止まる。
足元からは強力な摩擦による煙が発生している。
「……どうしたのなかった崎君!?」
「これ、忘れてたぜ鬼子。」
俺はピンクの忘れ物ハンカチを彼女に渡す。
「え、こんなに一生懸命届けなくてもいいよ。
私スペアあるし。」
「なぁに言ってんだぁ。
予備も大事だがな、それと同時に本物も大事
なんだ。だから受け取れよ。」
「ありがとうなかった崎君、私何かお礼して
あげたいなぁ。あっ! その靴も
ボロボロだし変えたらどう?」
「お、おう。言われてみればそうだな。」
色々焦ってて気づかなかったが
靴の状態めちゃくちゃヤベェな。
流石にこんな靴でプレイ続行してたら
親密度向上の妨げになりそうだ。
だがこのヒロインに無理矢理買わせるのは
不味いんじゃあないのか!
他者の金で買った靴を履いてプレイ続行。
もしそれが他のヒロインに気づかれたら。
へぇ〜、なかった崎君って女の子に
貢がせる最低男子だったのね。
って言われてポイント入手率が激減してしまう!
「いいや、君に買わせるのは悪いから
俺一人で今度買うよ。悪いね。」
「なかった崎君、今度っていつ?
忘れない内に購入した方が私はいいと
思うけど。一緒に行く?」
グググ、そうだけどよぉ。
「お困りのようだねprayer A。」
「てっ、テメェはあの時の犬公!
この速度に追いついたというのか!?」
「だと言ったら?」
ヒャドはニヤッとする。
「ヒャド兄、またprayerさんからかって
毎回飽きないの?」
「ニャドまできたのか。」
「兄が毎度迷惑をかけてすいません。」
「気にすんな。で、お前らなんで来た。」
「それが仕事だからと何回いったらわかる
prayer A。まぁこの俺からプレイヒントを
与えるから耳の穴かっぽじってよーく聞け。」
「……。」
「今その買い物を断れば鬼子からの
親密度は超下がる。」
「何ィィイイイイイ!」
「好きに選べprayer A。では。」
ーーシュッ
畜生、都合よく逃げやがったな犬コロ共。
「わかった、一緒に買いに行くか。」
「そう来なくちゃ!」
***
……。
…………。
妖怪祭予選ゲーム内、とある靴屋。
「スゲェな、靴屋のつくりこみ。」
「何変な言ってんのなかった崎君。
靴屋につくりこみとかなんちゃら。」
「穂仁原さん、こっちの問題だ。」
「ん?」
「ほらさっさと靴買おうぜ!」
「……うん!」
「ねぇねぇこの靴なんかどう!?
登山にピッタリ超丈夫設計靴。今特売だよ!」
「inじゃねーの! 店長これ下せぇ!」
「まいどあリィッ!」




