132灯 早起きは三文の徳
<TOKISDEO •RADIO>
「どうも、獰猛だから……ぶち飛ばしていくぜぇぇぇぇええええええ! (ミサイル騎乗)。
どうも私、TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。今回も前回のおさらいあらすじとお知らせしていきましょう。」
A1:手紙来た!
O1:黒鯖リリース間近記念連日投稿祭
O2:『TSO総集編+α』にて
各部の事前予告絶賛(?)公開中!
O3:???「こいつやば♡♡♡」
クログロ邸の朝は早い。
俺に与えられた準備時間は想像より遥かに
短かった。
「もう朝食の時間かよ。」
物を詰め途中のキャリーバックを一旦閉じて、
部屋を出て階段を下り、食堂へ向かった。
既に皆は並べられた食の席にて待機している。
「ヤク、今日はおっせぇーな。」
「おぉうはぁようサンライト。ふぁ〜あ。」
「こんな時間に欠伸とは、ヤクも弛んでんなぁ」
「カエデ殿、それは言い過ぎで候!」
「そっかーな、ごめんごめん。」
あの故障した目覚まし時計の所為で
皆より睡眠時間が少し足りなくなっただけだ。
その上、フライトの準備時間もあったし……
まぁ、その分徳はした。
早起きは三文の徳というが、まさかこんなところで実感してしまうとは。
と、そんな事はどうでもいい。早く飯だ!
腹の虫が、俺の思考を全力で鳴いて邪魔してやがる!
無意識に、両の手が繋がった。
「んじゃあ、初めっか!」
「「「「ーーいただきます!!」」」」
***
……。
…………。
食後。
ミルノが片付けを終えたテーブルは、
生き生きとした年輪と艶を魅せる。
普段なら、この場に誰一人残らず席を外し部屋に
戻る所だが、俺はそれを阻止した。
「おいヤク。今日は俺らをここに残したって
事は重要な用があんのか?」
「その通りだサンライト。これを見てくれ。」
何も乗っていないテーブルの中央にソレを置く。
「「「ーー体験入学終了!?」」」
「ちょっ、イキナリ過ぎで候。
どうゆう風の吹き回しで候か!」
「どうもこうも、こうなっちゃしょうがねぇだろ
会長。」
「ありのままを受け入れる。
それでいいじゃないか。
体験入学は『通過点』でしかないんだし。」
「むむ、分かったで候。」
「でだ、クランコロン学園の体験入学も
終わった今。俺たちはどうするべきだと思う?」
「冒険家職業として本格的に活動すんのか。」
「さっすがサンライト!
けど、それする前に皆でちょっとしたお祭りに
参加してみないか。」
「それって『妖怪祭』か?」
「ピンポンだよーカエデ。
賛成だったら手を挙げてね!
……ほう、これは全員参加って事でいいんだね!?」
「「「おう!!!」」」
「皆様、ちょっと待って下さいまし。」
「そうヨそうヨー!」
「ブラック、ミルノ!?」
「「ーー私達も連れて行きなさい!!」」
「何でお前らまで連れてかなきゃ
ならねぇんだ?」
「あら貴方ら。現在の貯金でアンデット東部国に
行けると思ってるのかしら?」
「「「ーー!!?」」」
「仮にその国に行けたとして、宿代、食費
移動、その他の問題が山積みですわよ。」
「デモ、私達が居ればその問題は軽々解決
するワ。クログロ邸はアンデット東部国に
別荘持っているカラね。」




