表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
一章~メスカル帝国編~
146/168

128灯 鍵界の各宗派



<TOKISDEO •RADIO>


「どうも、獰猛だからいつもよりちょっぴし早い。どうも私、TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。今回も前回のおさらいあらすじとお知らせしていきましょう。」


Aあらすじ1:モブーオの暴走阻止


Oおしらせ1:黒鯖リリース間近記念連日投稿祭


O2:▼『TSO総集編+α』にて公開!

2/2・14:20→キタマジ第二部事前予告(表紙絵付)

2/3・14:30→キタマジ第三部事前予告(表紙絵付)

2/4・14:40→キタマジ第四部事前予告(表紙絵付)

※記号▼は下記の情報を表す。




ーークラーンコローンクラーンコローンクラーンコローンコローンコローン♪


今日も今日とて、変わらぬ奇妙なチャイムが

クランコロン学園の朝を全校生徒に伝える。


ただ、変わった事が一つ。


「今日は、モブーオが欠席。

ま、あの件があるから当然か。」


ベテラン風教師は、何食わぬ顔で

スラスラと出席簿に記入をする。


昨日刺されたばかりなのにピンピンとして

いて、隙あらば寝るんじゃないかと思う目を

している。


なんなんだアイツ。

全員無事で何よりだけどね。


「まー、なんだ。昨日の傷は気にすんなよ

お前ら。俺はこの通り元気だから。

ここの保健医は腕がとても優秀なんだ。

さ、お前らも元気出して授業やってこうぜ。」


「「「はぁ〜〜い。」」」


教師はイマイチ目覚めの悪い生徒らに

飽き飽きとした表情を浮かべつつも、

黒板にチョークを走らせる。


また、鍵界史の授業だ。


「えーと。見て下さい。

鍵界の各宗派は大まかに分けてこの三つです。

境界樹教、たれぞう教、GO教の三つ。」


「おっと、驚くのは早いぞ生徒諸君。」


全くもって驚いてないです先生。


「今日はこの各宗教の現トップを紹介するぞ。」


ーーカカカカッ。


「まず境界樹教の教祖と現司祭の紹介だ。

境界樹教教祖ターベン。

苦食のゴーヤシン・タイダナ。

甘食のシュガーノ・ジヤブレイヴ。

酸食のキリシヨン・クーシェプト。

鍵界一の剣豪であり辛食の

フィーヌン・ヴァルキリアス。

悪食と盗賊王の二つ名を持つ

ゴルスティーク・ヨーウェン。

……おいおい、折角俺が活発に説明してやってんのにうつらうつらしてんじゃねぇよ。」


ーーパンっ!!


「「「ーー!!??」」」


何だ今の耳の奥深くに来る音は!

眠気が一気に覚めたぞ!


「俺だって伊達に長く教師してんだ。

起きるおまじないくらいの一つや二つは

知ってらぁ。」


誇らしげに胸を張っているな。

効果は確かだから反論のしようがない。


「んじゃあ、続きだ。」


「「「ぇぇえええ〜」」」


「まぁまぁ、そんなに喜ばしい気持ちは分かるが

胸にしまっておけ。

本当に面白いのはここからだ。」


一体、生徒らの反応の何を参考にその

偽りの気持ちを汲み取ったんだ。

新手の嫌がらせか?

どう見てもさっきのは嫌ですよの声だろ。


「で、たれぞう教とGO教は境界樹教の布教が

近代になって活発化して信者は衰退。

最早絶滅危惧種みたいになってる存在だ。

それでもなお、強く信仰してる者が居るのも

事実だ。君らが思うより遥かに少ないから

今日はこれを覚えてから帰ってほしい。」


チョークは緩やかに削れながら文字を描く。


「覇金のクジャクリーセこと、GO教の大信者

クジャクリーセ・ウランマルゴ。

鍵警団特務捜査官、たれぞう教の大信者

チネ・ケル・イベラロタス。

ーー以上。ここ、テストに出るので忘れないで下さいね。あら、もうこんな時間ですか。」


「そうだよ、さっさと終われ!」


「「「そうだそうだ!!」」」


休み時間を待ち切れない生徒らが声を上げる。


「ちょまっ! 最後だけ、後数分だけ朗報を

言わせてくれ!」


だが、一向に静まる気配を見せない。


「静かにしやがれっつてんだろ。」


ーーぞわわっ!


悪魔のお告げに一瞬で場が静まる。

この恐怖の声主は、サンライトだ。ナイスだぜ。


「サンライト君。助かった。」


「気にすんな、さっさと終わらせ。」


「えーと、文化祭クラス優勝おめでとう。

放課後君らに報酬金配るから期待してな。」


ーークラーンコローンクラーンコローンクラーンコローンクラーンコローン♪


「「「いぇえええええええあ!!!」」」


その日、授業の終わりを伝える無機質な音は

この教室全体に歓喜の叫びが

広がる予兆となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ