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キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
一章~メスカル帝国編~
135/168

118灯 決戦! オリーブ煮干しラーメン!


<TOKISDEO •RADIO >


「どうも、獰猛な寒さがキツくなっていく

この頃に小さな絶望を感じてるTSO宣伝部の

ゾン・クラヴィラです。

今回も前回のおさらいあらすじしていきましょう。」


Aあらすじ1:サンライトが観客の暴走を止めた!


ーードン!


男は、オリーブの瓶底を調理台に叩きつけた!

勢いで瓶の栓は飛び、中身は飛び散る。


「おい、茶番はもう止めろ。

オリーブの鮮度が落ちる。

先行は俺で構わねぇよなぁ審査員のジジイ?」


「うむ。」


(((……か、顔にオリーブかかってますけどぉ!)))


男は、顔に付いたオリーブを一滴舐め、

不敵に笑った。


「今日もオリーブちゃんの美少女っぷりに

舌の震えが止まらねぇからよ……

帰ったらたっぷりペロペロしてやりてぇ。

さて、麺の調理に取り掛かるか。」


麺の調理が先なのかよ。


ーーチリィィィイイイイイン!!


『さぁぁあ、試合開始のベルが鳴るぅ!

両者調理スタートでございます!!』


ノコニチ選手。

料理部の奴らには事前にどんな人物か

大体は話されたが、ここまでオリーブ愛が

深いのは予想外だ。


こちらも気が抜けねぇな。

ん、さっきからコイツ『オリーブオイル』を

使ってねぇ。どうゆうつもりだ?


「オイ、ヤク。ぼけっとノコニチを

見つめてる場合じゃねぇぞ。

お前がこの料理の指導者だろうが。」


「あ、ごめんなサンライト。

ちょっと気になる事があって。」


「気にするだけ無駄で候。油断は大敵!」


「あぁ、ハナから油断する気はねぇぜ!

いくぞお前らぁ!」


「「おおお!!」」


***


……。

…………。


ーーチリィン!


『おぉっと、先に料理が出来上がったのは

ノコニチ選手。

審査員のテーブルにラーメンを並べてクゥ!』


審査員の一人が、ラーメンを扇いで香りを嗅ぐ。


「ほう、煮干しラーメンか。

今までのド派手なオリーブ料理とは一変。

とても大人しそうな料理になったなぁ。

楽しませてくれるじゃねぇの少年。」


「御託はいい、さっさと食いやがれジジイ。

オリーブの鮮度が落ちる。」


「では、頂こうか。」


ーーじゅるるるるるるっ!


ハッ!


ここは、海。

ぉおおお! 煮干しが魚群を成している。

お? 回り始めたゾ。


こっ、これは渦巻き! 煮干しの渦巻きだ!

に、逃げなくては巻き込まれる!

くっ……何という引力。呑み込まれるッ!


審査員達は、一斉にその旨味の渦へと溺れた。


ーーイッツ☆ デ リ シ ャ ス ☆


「素晴らしい、煮干しの髄まで味わった気分だ」


「あぁ、前年度から更に料理に磨きをかけておる。今大会もお主の勝利は決まりじゃな。」


「凄いわ。このクオリティ!」


審査員共々、賞賛の声を揃える。

クソォ、俺も食いてぇ。


「では、採点といきますか。」


「ーーまだだ!」


「「「ーー!?」」」


「何をいっておるのじゃ少年。

お主の料理はこれで完成ではないのか!?」


「そうさ。」


ノコニチ選手は黒い笑みでおもむろに

謎のモノを取り出して見せる。


それは、木瓶。

中には緑のジェル状物体Xがねっとりと

詰まっている。


「何だこれは?」


「ふざけないで頂戴!

まさかこの至高の料理にグリーンスライム

でも加えろと!?」


女性審査員は急に怒鳴り散らす。

そういや、スライムって大人な本の世界では

女性に嫌われても同然な行為沢山してるからな。


彼女もきっと、トラウマを植え付けられているの

かもしれない。


「いいから、これを加えて食え。」


彼は、彼女の言葉を押し切って

審査席に謎のモノを詰めた木瓶を並べるのであった。



<TOKISDEO •RADIO >


【ソルトー閣下はお怒りのようです。】


とある会議室。


ーーばぁんっ!


会議室に入ったのは一人の軍人。

彼は当国の諜報員である。

彼は会議室中央のテーブルに紙を広げた。

そして、紙の上に指を這わせて説明する。


「ソルトー閣下見てください。

ここ最近キタマジのPV数が激減してる。

傾向にあります。」


「どういう事だ?」


「閣下……それが。」


「……昨日のPV数が8だったそうです。」


ソルトー閣下は怒りに震える手で眼鏡を

机に置き口を開く。


「……永遠のクソ雑魚底辺作家ざまぁとか

思った奴はここに残れ。」


次々と会議室内の軍人が退室していく。

しかし、会議室は閣下一人が取り残される

という形にはならなかった。


「なんでこんなに残ってんだよ!

ふざけんなお前ら! アイツに何の恨みが

あるんだよ!」


「でもなろうTS作品なんか山ほどあるし

他の高頻度投稿+TS+チーレム作品こそが

至高。週一千文字とか論外ーー」


「ーーうるせぇよチーレム厨!

お前らはなろう系アニメでも

見ながら窓際でシコってろ!

ガチでお前ら大っ嫌いだバーカ!

……畜生めぇ!!」


ソルトー閣下はお気に入りの万年筆を

机に叩きつける。


「あぁ……俺の布教が足らんかった!」


「「「………。」」」


怒り疲れた閣下は脱力したように

自席へ再び座り込む。


「まぁでもお前らの気持ちも分からんでもない。

投稿頻度が高い作品が読みたいのは誰だってそうだ。週刊誌が一週間だけ出ない時は

連載が待ちきれず先週の週刊誌を7周読み返す

位に暇だった。」


「でもよく考えてみろよ。

ヤク・M・ニャーホワのあの美貌。

ーーおっπぷるんぷるん!!」


「「「………。」」」


「もういいや、人に強制されて読むほど

つまらない事は無い。

国語の教科書を楽しんで音読する小学生なんて

全然居ないもんな。

自分の気に入った作品を読むといい。」


「……閣下。」


「最近あまりにもPVが酷いから来週は

心身回復の為休載するそうだ。そのかわり

その次の週は二話連日更新だ。

悪く思わないでくれ、彼の疲弊した心を

救えるのは五周年チケットだけなんだ。 」



【溝ピエロはキタマジをオススメするようです】


度重なる雨天により歩道の溝には

流れの強い小規模な川が出来上がっていた。

ある少年はその川を見るなり、

最近図工の授業で作った紙船を流した。


どんぶらこどんぶらこと進むそれを面白がる

少年は鼻唄混じりで追跡していた。

纏う水滴を徐々に増やし冷めていく

レインコートなど気にも止めなかった。


ーー『夢中』だったのだ。


紙船は溝穴にあっけなく吸い込まれた。


「あぁ! 僕のなろう閲覧履歴がぁ!」


少年は溝穴を覗き込む。

あまりに深く暗いそこに見えるのは『黒』。

その黒は『白』さえも呑み込んだ。


目を凝らして見ても何も見えないので

帰ろうと姿勢を立たせようとした矢先、

何も無かった筈の暗闇からピエロが現れた。


「はぁい? 調子いい?

『キタマジ』という作品は読んでるかい?」


少年は首を横に振った。


「oh……どうしたんだい?」


「なろう閲覧履歴を無くしちゃってさ、

いっぱい好きな作品あったんだけど

それを読み返すことさえ今はもう出来ないんだ。」


「ならば新しい作品を私が紹介してあげよう。

『キタマジ』って作品を知ってるかい?」


「どうせブクマ100件どころか50件にも

満たないクソ雑魚底辺作品だろ!

騙されんぞ!」


「oh……騙すつもりはなかったんだがなぁ。

どうだ? キタマジ読んでみないか?」


「OK! 家帰ってキチガイレコード片耳で

聞きながらスマホ太郎アニメ版見るわ!」


「待て!」


ピエロはニヤリとした表情を浮かべて

あるモノを見せる。


「僕のなろう閲覧履歴!」


「そうだ。これが欲しければ

キタマジを是非とも読んでくれ。」


少年はちょっと顔をしかめる。


「おほっ、ガチで引いてるやん。

俺が勧める奴大抵マイナーだからって

勧める度にその表情するのはやめてくれ。

『キタマジ』はいいぞ、丈治ジョージぃ。」


「面白い?」


「ああ……うん。」


少年は溝穴の中に手を伸ばす。

ピエロはそれを待ち望んでたかのように

ボソボソとつぶやき少年の手を掴む。


「そうだ……それでいい。

これでお前もーーキタマジ愛読者の一員だ!」


少年は高い悲鳴をあげながら

ピエロに引き摺り込まれた。


***


とある教会の霊園。

棺桶を前に、魂を供養する司祭の近くには

亡者の知り合いが多く集まった。


「ーーブルーノ・ジヤブレイヴは死んだ。

シュガーノ君を庇って亡くなったのだ。

こんなあからさまにパクリ宣伝やってたら

作者は運営から消されないだろうか?

……もうやだ。」


*******


「もうやだはこっちのセリフよ!

先週出した問題の答え出してると思ったら

茶番で思いっきり遊んでんじゃないの!

よりによってなんでペニネタと

閣下ネタなのかは聞かないけど

二人ともやる気ある!? 」


「ありますあります。

では、前回の問題用紙にそのまま

答えを書きましたので見せますね!」


「ええ、是非とも見せて頂戴。」


*********


〈問〉


20000という数字を以下の数字群(※1)に含まれる各数字だけ利用(※2)して作りなさい。

※1:数字群内の各数字は複数回使用できる。

※2:利用できる計算方法は

足し算と10の位までかけられる掛け算のみとし、

割り算と引き算の利用は出来ないものとする。


〈数字群〉

・302 ・648 ・1058

・410 ・734 ・1274

・486 ・756 ・1382

・518 ・842 ・1944

・540 ・950 ・3780


〈柔軟度計測〉

・ランクA:1分以内に答えられた。

・ランクB:3分以内に答えられた。

・ランクC:30分以内に答えられた。

・ランクD:1時間以内に答えられた。

・ランクE:答えが出るのに1時間以上かかった。


〈解答〉

20000という数字を作りたいので

まずは5000を作る。


☆‥‥540+540+756+486+734+1944=5000


上記の☆を『10の位までかけられる掛け算』を

使い省略する。よって答えは……


4{(540×2)+756+486+734+1944}


*********


「どうですか?」


「……文句なしよ。」


「「よっしゃあぁああ!!」」


「「ーー今回も我々の茶番に付き合って

下さりありがとうございました!!」」


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