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キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
一章~メスカル帝国編~
133/168

116灯 作るもの


<TOKISDEO •RADIO >


「どうも、獰猛だからパワフル!

TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。

今回も前回のおさらいあらすじしていきましょう。」


Aあらすじ1:ヤク一行の買い出し終了!

ーーガチャガチャ…キーーーッ


0円買い物を終えた俺たちは

クランコロン学園の料理部部室へとお邪魔した。


「いゃあー、驚きで候。まさか封筒の中に

部室の合鍵があるなんて。」


「アイツらは俺らに全てを託したって訳だな。」


「サンライト、その通りだ。

さて、二人にはこの部室に眠っているで

あろうある食材達を探して欲しい。」


「「……。」」


「急に二人して黙りこまないでくれよ。」


俺はちょっと申し訳ない表情で欲しい

食材を書いた紙を二人に渡す。

読みが正しければこれらの食材はあるはずだ。


そして、料理部部室にあるとある食材の

大規模捜索が始まった。


***


……。

…………。


探す事早30分、料理部部室の調理台に

目的の食材が全て揃った。


「きのこ、レモングラス、ニンニク……

どれもクセが強くて使いにくい食材ばかりじゃねぇか! こんなので一体何を料理すんだよ!」


えて料理部が残す確率の高い食材を

予測して選んだ。


「サンライト、落ち着くで候。」


「わ、悪りぃ。」


「ナイスだ会長。で、作る料理は凡そ分かったか?」


「トムヤムクンラーメン……で候か。」


会長は、自信なく口を開いた。


「流石、会長。料理に食材を見ただけで

気がつくとは。」


「褒められても何も出ないで候ゾ。

それに、プリック・パオは作れそうだけど

肝心のトムヤム・ペーストが……」


「あぁ、その心配ならいらねぇ。

俺がこれを選んだ理由はそれにあるからな。」


「どうゆうこったヤク!」


「トムヤムクンラーメンの核とも言える

トムヤムペースト。ラーメンにとっては

出汁。出汁は調理工程が複雑なのに対しーー」


ーーカッ、カカカカッ!


俺は料理部部室に偶然あった

ホワイトボードに書き殴りした!


「「ーー!?」」


「この様に、ペーストだけで済むのが強みだ!」


「言いたい事は分かるで候が、二度言うがここはトムヤムペーストが一般的に市販されている世界じゃないで候ゾ!」


「おっと、二度も言わせて悪いな。

その件なんだが、別にペースト買う必要ないんだわ。」


「「??」」


「豆板醤とレモンさえ使えれば再現出来る。」


俺は鍵界で豆板醤の存在を半信半疑だが

あると推測していた。

ブラックにチャイナ服を着せられたあの時から

中国の文化がこのゲームに多く取り入れられている事実を。


調味料に至るまで各国の食文化の細部を

再現している運営には脱帽せざるを得ない。

まさか本当にあるとは!

全く、最近の俺は鍵界に驚かされてばかりだぜ。


しかし、ミルノと共によく買い出しに

付いていく会長がペーストを無いと言ったのは

想定外であった。


パッタイが存在するのにトムヤムクンが

存在しないのは世界観があまりにも歪だ。

運営はトムヤムクンに何らかの恨みでも

持っているのだろうか?


ま、考えるだけ無駄って奴か。


「それが、トムヤムクンラーメンを選んだ真の理由で候か。」


「あぁ、簡単な料理ほどアレンジが容易に行えるしな。さて、サンライトもそろそろ突っ立ってないで始めっぞ!」


「おうよ!」

「御意で候!」


ふっ! 二人とものノリが良いところ。

俺、本当好きだわ。


「二人に配った食材伝達紙裏に料理工程を

書いた。さぁ、今すぐ試作に取り掛かるぞぉ!」


「「おぉおおお!!」」


二人は元気よく片手で握り拳を挙げた!


俺は、トムヤムペーストの再現。

会長はプリック・パオの調理。

力作業が多少必要となる麺作りにサンライト。


ーーそれぞれの個性を頼りとした役割配分の

料理試作が今! 幕を開けたのであった。




<TOKISDEO •RADIO >


「どうも、本日2回目の登場になります。

ゾン・クラヴィラです。」


「TSO宣伝部の浅田朝夫です。

宜しくお願いします。」


「さて、久しぶりの後書き茶番になりますが

どう言ったご用件でしょうか浅田さん。」


「それが本日は茶番というよりは

『お知らせ』ですね。」


「ではお知らせどうぞ。」


「やっぱり、小説っていうのは

文字だけじゃ伝わりにくい所が多く

ありますよね。」


「確かに……」


「作者本人も本当は本家なろうに直接挿絵を

作品に組み込みたいと考えていましたが

どうもなろうさん『これ』をする為の

方法があまりに面倒なんですよ。

○witter経由でイラスト公開もしてた

みたいですが、この方法も打ち切りに

なりました。」


「じゃあどうするんですか?」


「そこで頭を悩ませていた作者なんですが

遂に見つけてしまったんです! 」


「ーー!?」


「イラストを簡単に付けられて

しかも文字も好きなだけ書き込める

都合のいい『小説投稿アプリ』が!」


「その名は?」


「○ル○ァ○リス!」


「で、そこで仮に投稿したとして

タイトルはどうするんですか?」


「そのタイトルは『TSO総集編+α』

だそうです。内容はイラスト付き設定集。

興味のある読者様は読んでみては

いかがでしょうか。」


「「ーー今回も我々の茶番に付き合って

下さりありがとうございました!!」」

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