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キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
一章~メスカル帝国編~
132/168

115灯 0円で食材ゲット出来る秘技


<TOKISDEO •RADIO >


「どうも、獰猛だからポテチ貪っちゃう!

私TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。今回も

前回のおさらいあらすじしていきましょう。」


Aあらすじ1:ヤクは現状の打開策を閃いた。


A2:骸仮面の男が不景気な魚屋に

立ち寄ったがやたら警戒されてる!


対する骸仮面の男も反抗するかの様に

武器を取り出して構える。

そんな彼は今、あの時の作戦を思い出しながら

魚屋の人々を威圧していた。


***


……。

…………。


ーー時は遡る。


買い出しに行くと決めたカエデを除くヤク一行。

彼らにはその前に大きな課題が、壁があった。


「ヤク、行くとか言ってるけどよぉ〜。

所持マネー3Gで食材入手出来るアテがあんのか? 」


「あるんだよなぁ〜、それが。」


***


「作戦その1、困ってる魚屋さんを見つける。」


で、運良く見つけたのがこの店だ。


「その2は、サンライトにしか頼めないんだ。」


「一体サンライトに何をさせる気で候か?」


「まぁ、会長。そんなに焦らずとも大体予想はつくだろ。」


「もしかしてサンライトに『襲撃』を……。」


「あぁ、そのもしかしてって奴だ。」


「で、その後どうすんだよヤク。」


「作戦その3。会長がサンライトを退治する。」


俺の扱いひど過ぎないか。

ヤクの作戦じゃなかったら絶対にやらねぇぞ。


「その結果、恩を作って見返りとして食材を

タダで入手するって作戦かよ。」


「承知で候!」


***


ーーそして今に至る。


「いいぜ、その取り引き乗ってやーー」


「ーー《会長キーーック》!!!」


骸仮面の男は、セリフを最後まで言い切ろう

としたが。

唐突に、蹴り飛ばされた。


「皆の者! 大丈夫で候か!」


「「ーー!?」」


「だ、大丈夫であります。」


店員の一人が、震えながらも答える。

次に、店長が口を開く。


「アンタら、助かった。

俺たちの経営を救ってくれてありがとう。

出来る限りなら恩返しをしたい。」


「……。(ヤク。計画通りに行ったで候!)」


会長は、俺にアイコンタクトを送った。

あの目から察するに……成功したようだ。


「お礼として拙者は、その海老とザリガニ。

海藻がタダで欲しいで候。」


「「海老!?」」


店員二人は目を丸くしてる。


「しらばっくれても無駄で候。

そこにあるのは分かりきってる。

粉末状にした干しエビがあるってね。」


会長は、鼻で嗅ぐ動作をして彼らに

ありますよアピールをする。

当然、これは予定していなかった作戦だ。


会長が独断で始めた。

そういえば会長はシータレー族だっけ。

海の食材の匂いに敏感なのかも。


「何故あるって分かった。」


店長は、冷や汗を一滴滴らせて問う。


「シータレー族ですから。」


「どうりで磯臭いと思ったらそういう事かよ。

待ってろ、今袋詰めしてやっかーー」


「その必要は無いで候、拙者は箱ごと欲しい。」


「てめぇまさか海水ごと料理する気か!?」


「うむ!」


そうして、俺らの0円買い出しは

見事に成功したのであった。




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