112灯 クランコロン学園祭三日目!
〈TOKISDEO ・RADIO〉
「どうも、私TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。今回も前回のおさらいあらすじしていきましょう。」
A1:クランロコン学園祭二日目終了!
A2:準優勝チームには報酬として起死回生の灯素石が貰えた。現在はヤクが所持!
二日目のクランコロン学園祭が幕を
閉じたその後。
三日目の学園祭大行事【全鍵界国料理部対抗戦】
なるものが同時進行していた。
決勝戦は、サッカーの試合が優先的に
コマを振られる形となり。
その行事は三日目にまわされる事となった。
決勝戦まで登りつめた料理部は、
我が校の料理部〈ケリュ〉
他校の料理部〈オリン〉
この料理部は前年度優勝記録を持つプロである。
***
サッカーを終え、ヘトヘトで校門へと
向かったヤク一行の帰宅に待ったをかける
団体がいた。
彼らの団体名は。
ーークランコロン学園料理部〈ケリュ〉!
「やぁ、君達のガッツ見せてもらったよ。」
「おいテメェ。負けた俺らに死体蹴り
かましに来たんか?
いいぜ? 今すぐにでもやるかァ!?」
「ちょっ、サンライト殿待つで候!」
カイチョウは、すぐに暴走寸前の
サンライトを抑えた。
「……助かった。」
料理部の男は尻を地に着け崩れた。
その表情からは底知れない恐怖がうかがえる。
「んで、料理部の君達は僕らに一体
何の用だい?」
カエデ、俺のセリフ取らないでくれ。
「明日の料理部決勝戦、君達を代役として
出場して欲しい! 頼む!」
「何でか聞いてもいいかな?」
「まぁ、これはかくかくしかじかで……」
***
……。
…………。
彼ら、オリンは基本的に精鋭三人で
行事に参加していた。
準決勝まで悪戦苦闘を広げつつも見事に
辿り着いた。
優勝まであと一歩!
このまま優勝を狙い料理の構成を
部員らと考えてた最中。
共に戦ってきた戦友部員が難病にかかって
しまった。
これは、流石に決勝戦の試合を放棄して仲間の
看取りへ行くべきと考えた。
つまり、不戦勝をしてしまう事になるのだ。
そこで、俺らに藁にもすがる思いで
頼みに来たわけだ。
「けどよォ……何でよりにもよって俺らが?」
「困ってた時に黒ローブに身を包んだ
小さな少女い勧められんたんだ。
猫耳金髪少女とヒトデ男、骸仮面の男は
料理がとても得意らしいから代役として
適任だと。」
あ、黒ローブに身を包んだ少女とか。
俺たち三人を勧める奴。
こんな面倒なイタズラする奴もうアイツ
しかいないよな……正体わかっちまったよ。
「かーえーでぇー殿ぅぅぉお?」
会長も分かってんじゃん。
「あの〜、つい出来心でぇぇしてぇえ〜。」
そのワザとらしい口笛顔が余計に怪しいぞ。
「後でしっかり話し合いをしようで候ね〜。」
あらら、会長にバリバリ気付かれてるやん。
笑ってるけど目は笑ってないぞ。
これ完全に怒ってるな。
「仕方ねぇ、引き受けてやるか。」
「サンライト殿、正気で候か?」
「あぁ、正気だ。俺ぁ丁度明日、これ以外に
興味のある催し物がなくて退屈だった所だ。」
「俺も俺も。」
「ヤク殿が言うなら拙者も。」
おいさっきまでの反抗的な態度
何処行ったよ会長。
ま、何だかんだ皆ノリ気になったし。
取り敢えずはこの代役……
「「「ーー任せとけ!!!」」」




