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キタマジ!?~帰宅部LV99が異世界から帰宅するってマジ!?~  作者: たかしクランベリー/TOKISDEO公式
一章~メスカル帝国編~
117/168

101灯 運命の迷路


<TOKISDEO・RADIO>


「どうも、私、TSO宣伝部のゾン・クラヴィラです。

 今回も前回のおさらいあらすじしていきましょう。」


Aあらすじ1:スズーキ、ヤクとデートするってよ。






「手を繋いでくれないか。」


「は? 嫌に決まってんだろ!

 何が楽しくてお前みたいな男と……」


「Tーー」


「ーーあぁ悪かったよ繋げばいんだろ繋げば!」


俺の脅迫に恐れをなし、手を繋いでくれる

金髪猫耳メイドの表情はとても幸せそうでない。

逆だ。完全に嫌がってるなこれ。


そりゃ無理矢理だからな。

だが、いづれはあっちから意地でも繋ぎたくなる

だろうよ。


そう俺が仕向けるのさ。

お、面白そうな催し物を発見したお。


何々、『運命の迷路』だって?

これは、俺の恋愛フラグを建築するために

一役買ってくれそうだな。


シチュエーションとしは……


迷う二人の恋人が鉢合わせしてからの~。

俺がこう言う。


はは、やっぱり僕らは結ばれる運命だった。

ふふ、私も本当はそう思っていたの。

反抗的な態度ばかりとってごめんね。


ツンデレが過ぎたかなぁ。

で、でもね。私本当は貴方の事が……

スズーキ君の事が…………大好き。


「ぐふぇ、ぐふふふぇ。」


「おい~、スズーキ君。

 心の声駄々漏れだよー。」


「ーーハッ。いつから聞いていたぁ!」


「最初のくだりからずっと。」


「あ、あの何とも思わないんですか。

 女の子ってこうゆうとき

 引いたりとか軽蔑とかするのがテンプレな……」


「ん? 別にそんな気はねぇぞ。

 年頃の男子高校生の脳内八割はしょうもない

 色欲だからな。」


「あの。本当に、」


「分かったっつてんだろ。ほら、入るぞ。」


金髪メイドは、今度は俺の手を引いて

運命の迷路を催した教室へ入った。

今更だけど、女の子の手って柔らかくて

気持ちいいな。


あ、お巡りさん僕は無実です。


と、心の中で謝りつつ。

俺は、下げていた頭を上へあげる。

正面には、フードで顔を隠した怪しげな受付員が

薄気味悪く笑っている。


「ははっ、3-Aの催し物『運命の迷路』ようこそ。

 こちらへの来店は初めてですか。」


「「はい。」」


「彼氏の顔が彼女と釣り合わないのはさておき。

 リア充は爆発せよ。

 じゃ、説明に入りますか。」


フードを覆い被せた男はのっそりと立ち上がり。

手で俺達の視線を誘導する。


「見ての通り、赤と青。二つの扉がありますね。

 この扉の先は迷路です。

 女性は赤の扉、男性は青の扉を通ってもらいます。」


「で、いく先に白い扉が現れます。

 その扉を開くと運命の人と会える。

 という設定の迷路です。では、レッツゴーして下さい。」





<TOKISDEO・RADIO>


「どうも、本日二度目の登場。ゾン・クラヴィラです。」



「どうも、TSO宣伝部の浅田朝夫です。

 今回は100灯突破を記念して今まで回収された

 伏線を一部紹介致します。」


伏線1:サンライト(太陽寺・光)が

グローヴン戦で見た走馬灯。


回収1:ヤクの昔話にて回収


伏線2:ヤクが風呂の窓の隙間から見たおうし座


回収2:おうし座に対応する誕生石はサファィア

→サファィアに込められた象徴・意味付けには

慈愛が含まれている。

→慈愛たる白槍ビャッコを手に入れる。→回収


「回収1に至っては結構前にこちらのコーナーにて紹介致しましたけど、回収2は複雑な伏線なので気付きにくかったでしょうね。」


「明らかに3灯の改稿だけ日にちズレしてるのは

 内緒ですよゾンさん。」


「うむ!」


「「今回も我々の茶番に付き合って下さり

  ありがとうございました!!」」



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