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エニアグラム9

作者: ホール

あら探しのホットシートをあなたは知っているだろうか。その椅子に座ると、何故か自分の短所が浮かび上がってくる。害はない、しかし何度か座った人が椅子を壊そうとしたことはある。ある人は言う、椅子が座った人の心に共感していると。他の人はこういう、ホットシートに座らされた人が拷問され、何度も短所を罵られた後に亡くなったために、椅子に呪いがかかったと。


ノックの音がなる。扉からでてきたのは、老人の男性と白髪の子供だった。老人の男性は子供に『ワン様こちらの椅子にお掛けして お待ちを』と促した。老人は部屋から去り、ワンは椅子に座った。部屋にワンは一人になった。ワンは周りを見渡す、すると部屋の角に埃を見つけた。ワンは思った、仕事がちゃんとできてない。ワンは椅子から立ち上がり埃をゴミ箱へ捨てようとした。すると、埃は消えてしまった。なんだろうと思うワン、その時ノックの音が聴こえる。先ほどの老人が、『こちらへ』と部屋からでるよう指示する。


ワンは部屋からでると、老人の後ろに橙色の髪の子供がいた。老人は橙色の髪の子供に『ツー様、この部屋にある椅子に座ってお待ち下さい』と言った。ワンは老人と一緒に廊下を家の奥に歩き出す。ツーは部屋に入り、椅子に座る。すると地震が起きた。地震が収まると、ツーの後ろの本棚から本が数冊、落ちていた。ツーは思った、本を元に戻したら、評価がよくなるはずだ。ツーは立ち上がった、すると本が何故か元に戻っていた。ノックの音が聴こえる。


老人が赤い髪の子供をつれてきた。『スリー様椅子に掛けてお待ち下さい』ツーとスリーは入れ替わり、ツーは部屋を出ていった。スリーは椅子に座る。スリーは座りながら待った。しかしかなりの時間待たされたように感じた。ツーに見えた本棚はなぜかスリーには見えないようだった。スリーは思った、他人の時間が無駄になるのはいいが、自分の時間が無駄になるのは耐えられない。痺れを切らして立ち上がる。するとノックの音がする。


老人と紫色の髪の子供が部屋にやってくる。スリーは部屋からでる。老人は『フォー様椅子に掛けてお待ち下さい』という。老人は部屋をでて、スリーと一緒に廊下をいく。フォーは椅子に座る。目の前には大きな絵画が。額縁が高価そうで、なおかつ素人目にも繊細な作りがわかる作品だった。フォーは思った、こんな高そうな絵を買えるなんてお金持ちで羨ましい。フォーは身近にみたくなり、椅子から立つ、すると絵画は落書きみたいな雑な絵になった。部屋にノックの音が。


青い髪の子供が部屋にやってくる。老人は『ファイブ様椅子にかけてお待ち下さい』という。老人はフォーと共に部屋から出ていく。ファイブは椅子にかける前に本棚から本を取り出す。本をもって椅子に腰かける。読み出すとその本は小説のようで、最初のシーンで主人公が500円募金するところから始まる。ファイブは思った、500円も募金するやつは普通いないだろ。話にリアリティーを感じられず、本を元に戻そうとして椅子から立ち上がると、本が無くなった。ノックがなる。


老人が、緑の髪の子供をつれてくる。老人は言う、『シックス様椅子に掛けてお待ち下さい』ファイブは部屋から出て、老人についていく。シックスは椅子に座る。するとシックスは部屋に大人の女性がいるのを見た。驚くシックスだが、女性は黙っている。女性と二人きりになるシックス。その時女性の携帯電話がなる。女性は電話にでて、話し込んでいる。シックスは思った、電話は外でしてほしい、マナー違反だ。注意しようと立ち上がると、女性は消えた。ノックの音が転がる。


部屋に老人と、黄色い髪の毛の子供がやって来た。

『セブン様椅子にお座りになってお待ち下さい』老人とシックスは部屋から出ていく。セブンが椅子に腰かけると、セブンは指がむずむずした、最初は我慢したが、すぐにむずむずが酷くなる。そして指をポキポキならし、周りを見渡す。セブンは思った、退屈だ刺激はないか。椅子から立ち上がり、屈伸運動をする。ジャンプしたり、体を捻ったり。するとノックの音が響く。


老人と黒髪の子供が、入ってきて、老人が『エイト様お入りになって椅子にかけておまちください』と言う。セブンと老人が、部屋を出る。エイトは、椅子に座る。周りを見渡すエイト。するとエイトは虫を見つける。エイトは思った、叩き潰してやる。椅子から立ち上がると、窓が勝手に開いて、そこから虫がでていき、窓は勝手に閉まった。エイトはまた椅子に座った。窓が勝手に開いて、そこからさっきの虫が入ってきた。エイトは何が起きているかよくわからない。その時ノックの音がした。


部屋に老人と、灰色の髪の子供が入ってくる。老人は『ナイン様椅子に座ってお待ち下さい』という。エイトは老人の後に部屋を出る。ナインは椅子に座る。すると部屋の外から悲鳴が聴こえる。ナインは思った、なんだろう、しかし外にでるまでのことじゃない。ナインは椅子に座り続ける。ナインにはずっと悲鳴が聴こえ続ける。その内悲鳴はどんどん大きな音になる。ナインは気になりついに立ち上がった。すると、悲鳴は消えた。その時、ノックの音。


彼らがどうなるかは誰かが知っている。

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