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トカゲと散歩、私も一緒  作者: *ファタル*
番外編 式の後のデート
289/360

デートー11

「ハルカ。」



 う。腰にくる声で囁かないで下さいよ。

 補聴器外してて良かった。



 周りも賑やかだから、ダメージは少ない。

 クルビスさんを軽く睨むと、今度はにこやかにフライを差し出してきた。



 なんでそんな嬉しそうなの?

 私に食べさせるのって、そんなに楽しいのかなあ。



 うーん。まあいいか。結婚式だったし。新婚だし。

 今日は大人しく食べさせてもらっとこう。



 あ。お魚のフライだ。いただきまーす。

 身が緑色してるけど、味は淡白。



 フライドポテト欲しいなあ。

 そしたらフィッシュアンドチップスになるのに。



 あ。差し出されたこの真っ赤な色は…。

 ジャガイモだ。櫛形だから、まさにフィッシュアンドチップス。



「お芋ですね。ホクホクしてる。」



 塩と何かハーブがまぶされてるけど、食べやすい。

 カレー味も良かったけど、これもいいなあ。



 何だかビールが欲しくなってきた。



「揚げたピクだ。これも深緑の森の一族のメニューだな。もっと細く切って揚げたものや、薄いチップにしたものもある。」



 あー兄ちゃん、フライドポテトにポテトチップまで教えたの?

 フライドポテトはともかく、ポテトチップは作るのが大変じゃないのかな。



 あ。でも、この街ならスライサーとかありそうだなあ。

 雨季が終わったら新居を探す予定だし、新しい調理器具も欲しい。



 クルビスさんと買い物に行くのも楽しそうだ。

 ふふ。何だかウキウキしてきた。



「気に入った?もっと食べる?」



 いえいえ。まだ食べれるけど、他のも一口ずつは食べないと。

 それにクルビスさん、さっきから全然食べてないでしょう?



 首を振って、クルビスさんからフライドポテトをうばうと、逆に口元に持っていく。

 どうだ。恥ずかしいでしょう?



 パク



 あれ?普通に食べた。

 クルビスさんに恥ずかしいって気持ち無いの?



「ハルカから食べさせてくれるなんて、番になった気がする。」



 番になった気がするって…。

 あ。もしかして、あーんって新婚ならではの行為なの?



 そっかあ。なら今のうちにやっとかなきゃね。

 次はお肉かな。竜田揚げどうぞ。



「ん。ハルカに食べさせたいんだが。」



 私はいいんです。

 太ったらどうしてくれるんです?



「共鳴すればいいだろう?魔素が減る。」



 へ?共鳴ってダイエットになるの?

 そんな情報初めて聞いたんですけど。

笹丸様より、「共鳴ダイエット」ネタ頂きましたので使ってみました。

ありがとうございます。

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