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 ヒャクヤの卵は自然な甘みがあって、ちゃんと卵の味がした。

 これには驚いた。異世界2日目の朝に食べたオムライスは豆ごはんの味だったから。



 たしかあのオムライスはあまり熱いと卵が切れ目から爆発するんだっけ。

 食べるのに待ったをかけられたのは初めてだったなあ。



 食堂じゃ、丁度良くなった頃を見計らって出されるそうだから、考えなくていいらしいけど。

 それにしても、久々にオムライス食べたなあ。



 見た目卵じゃない方が卵の味がするとか…。

 いやいや。ここは異世界。同じ味があったことに驚くべきかも。



「…オムライスの味だ。」



「オムライス?ですか?」



 私がつぶやいたことに反応してくるのがアニスさん。

 私の食事を管理してくれてるのは彼女だから、気になったみたいだ。



「故郷の卵料理です。えっと…パムノキ、でしたっけ?あれの方が見た目は似てますけど。」



「ああ。異世界の卵は黄色いのでしたね。長に聞いたことがあります。」



 この言い方だと、こっちでは黄色じゃない卵って普通なんだろうなあ。

 中はチキンライスだった。黄色いお米がサフランライスっぽい。



 中に入ってた茶色っぽい塊がチキンで、黄緑のみじん切りが玉ねぎっぽい味だ。

 ちょっと不気味な血のように赤い塊は…トマトだ。あれ?普通。



 それ以外には入っていないシンプルなオムライス。

 何だか、お家のご飯って感じだなあ。



 でも、チキンスープがライスに染みてていい味してる。

 なのに、ちっともコッテリしてない。こういうところがプロの仕事だ。



「楽しそうですね。お待たせしました。」



 そこに話を終えたフェラリーデさんとクルビスさんがやってくる。

 下で食事を取るようになって知ったんだけど、朝は隊長さん達が集まると情報交換も兼ねたおしゃべりになることが多い。



 ちょっとしたことが重大な被害の一端だったりするので、お互いに気をつけているそうだ。

 今日みたいにちょっと長くなることもあるから、そういう時は待たなくていいから先に食べるように言われていた。



 なので、今日もありがたくお先に頂いていました。

 あったかいオムライス美味しい。



「お疲れさまです。この料理の話をしてました。」



 ふたりを迎えると、さっき話していた内容を説明する。

 ふたりとも卵の色が1色というのに驚いていた。



 こっちでは味の違いは色で現れるので、色の組み合わせも味の組み合わせに近いものがあるらしい。

 私は調理師の初級を持ってるけど、2級の試験はこの色の組み合わせと味の組み合わせについての問題なのだそうだ。



 色の組み合わせ事態が料理をする上でかなり基礎的で必要なものみたいだ。

 聞いた時は驚いたけど、今までの食事を振り返ると、美味しい組み合わせの色には驚くことはあっても嫌悪はいだかなかったから、色で食材の味や魔素を認識してるのかもしれない。



「ハルカ。式が終わったらいろいろ食べに行こう。ハルカの知っている味が他にもあるかもしれない。」



「行きたいですねえ。あ。お刺身食べたいっ。」



 そういえば、南の地区ではお刺身が食べれるってクルビスさんに教えてもらったっけ。

 魚人の料理でとれたてを食べれるらしい。楽しみだなあ。あ。私、こっちの魚食べてもいけるっけ?



「いくつかの生魚の酢じめは大丈夫でしたし、問題ないと思いますよ。」



 お医者さまのお墨付きが出た。

 アニスさんもニコニコと頷いているし、これで心置きなくお刺身が食べれるっ。やったっ。

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