表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トカゲと散歩、私も一緒  作者: *ファタル*
スタグノ族・お披露目
127/360

13

 その後は話しかけられても衣装や料理教室のことばかりで、そう困ったことにもならなかった。

 各一族の長やグレゴリ―さんと親しげに話したのが効いたらしい。



 そうそう。キルビルさんがキマイラさんと挨拶してくれたけど、私がお世話になったのを知っているようだった。

 キマイラさんには髪につける香料の開発をしているので、是非ご協力をとお願いされてしまった。



 髪に香料をつけるのってイメージなかったけど、今使ってるエルフ特性の異世界シャンプーは無香料なので、洗い上がりの良い香りはないことに気づいた。

 そういうものだと思ってたけど、髪からいい香りがするならその方がいいので、協力はOKしておいた。



 いろんなひとと会って疲れたけど、日が暮れて早いうちにパーティーは終わったので早く帰れた。

 しゃべってばかりだったから何も食べれなくて、守備隊に返った時はお腹が空いて目が回りそうになってたから、早く終わって本当に良かったと思う。



「お疲れさん。これ持って行け。」



 帰ったら、ルドさんが私たちに軽食を用意してくれていた。

 その気遣いが素敵です。



「お~。やったあ。俺のは?」



「キィ。帰って来たのか。」



「一緒に帰る方が楽ちんだからな。」



「ちょっと待っててくれ。部屋でいいか?」



「お~。よろしく。リッカも今日はここに泊まるから。」



 そんなやり取りをして、皆で上に向かう。

 キィさん達とは階段で別れ、私とクルビスさんは医務局に向かった。



「おかえりなさい。お疲れさまです。」



 フェラリーデさんの癒しの笑顔で出迎えられて、自分がずっと緊張していたのだとわかった。

 原因はクルビスさんだ。グレゴリーさんに何か言われた後から、ずっとピリピリしている。



 顔は笑顔で穏やかな魔素にしてたけど、私には何かを警戒しているように見えた。

 守備隊に帰ってきて、ようやく警戒は解けたようだ。



「…いろいろあったみたいですね?」



 フェラリーデさんはそう言って奥の部屋に通してくれた。

 お茶も用意され、軽食に手を伸ばしながら一息つくとクルビスさんが話始めた。



「赤い目の男を見つけた。」



 その言葉にフェラリーデさんが目を見開く。

 赤い目って、クレイさんのこと?



 それがどうしたんだろう。



「まだ可能性だが、かなり高いと思う。ハルカに催淫を仕掛けてきた。」



 さいいん?って何?

 シリアスな空気だけど、私だけ置いてけぼりだ。



 説明プリーズ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=523034187&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ