まさしパスト其の貳
常盤正志に人生の未来は無い。
そう、彼にあるのはただの…
ところで、
読者の皆さんは――後悔というものをしたことがあるだろうか?
いやさ、別段深い意味は無い。
そのまんまの意味の後悔を――である。
あぁいや、何も訊こうというわけでは無い、私の話に繋げるための単なるレトリックだ。
そう、私。
私は―――無い。
これといって別段無い。
言わば「後悔?…なにそれ美味しいの?」である、全く持ってのそれである。
嘘だ。
これといって別段あるし、
言わば「後悔?…あぁ、すごく後味悪いですよ」であって、全く持ってのそれである。
うん?
キャラ崩れしてやいないかって?
……………、
……している、だろうな。
悪いことではないと、私なりにはそう思っている。
自分の正義のあり方―――いや、「一見正義っぽく見える何か」のあり方を、変えようと思っているからである。
閑話休題。
私の後悔エピソード、だ。
とは言っても、話の中に後悔すべき事象がある――わけではなく、そこで、私の人間としての物語が途切れたことそのものを後悔している…そういうことだ。
つまり、
私が化け物になる前日譚。
常盤正志の前日譚。
過去。
パストである。
取り戻せないもの…それが過去、変えられないもの…それが過去、超えることにも、追いつくことにも叶わないもの…それが過去。
でも、
後悔ぐらいはさせて欲しい。
…そもそも後悔したことのない人間なんて居るのだろうか?
そこがもはや不明であり疑問点である。




