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雨の物語  作者: 伊湖夢巣
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8章 友再び 4節

 桂子は思わず「あぁー」と、顔を覆ったが孝一はしっかりとその車の行方と、前方にいるあつし達を見ていた。


 車がぶつかる刹那、孝一は二人の姿が薄れたように見え、次の瞬間には車が街灯の支柱にぶつかる「どかーん」と、言う音を聞いた。


 孝一は、一瞬駄目かと空を仰ぐと、そこに東京で見た宇宙船のような物が見えた気がしたが、しかし今はそれ所ではなかった。


 事故の様子を見てあわてて駆け寄ったが、車があつしたちの手前にある街灯の支柱で止まり、あつしと美奈代はその後ろに倒れて居たが、どうやら大きな傷はなさそうだった。


 「あつし、大丈夫か」と、孝一があつしに声を書けると、

「ああ、大丈夫だ。俺は一体なにしてたんだっけ」と、わけの分からない事を言っていた。


 しばらくぼんやりしていたが、「ああ、そうだ車が突っ込んできたんだっけ」と、うわごとのように言うので、孝一はとりあえず病院を二人を連れて行き、精密検査をさせた。


 検査の結果は、身体的には異常はなかったが、時折二人がおかしな事を言っていたのだが、それは動揺しておかしな事を言っているのでしょうと、言う事になった。


 病院を出てホテルへの帰り道、路上であつしが美奈代を呼び止め、

「俺と東京に帰らないか、そして一緒になろう」と、ポロポーズを美奈代に言った。


 美奈代は素直にこくりと首を縦に振り、日本に一緒に帰る事にしたのだった。


 そして翌年、二人はごくわずかの人達を招待し、結婚式を高原のチャペルで行う事にした。


 それはよく晴れた日だったけれど、何故かチャペルの上空に、二人の門出を祝うかのように一塊の丸い雲がぽっかりと浮かんであった。

最後はちょっと間の抜けた文章になりましたが、本文はこれにて終了です。

長く、へたくそな文章で読み辛かったとは思いますが、ここまで読んで頂き大変ありがとうございます。


エピローグは、方向の違う物になっています。

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