あとがき
参考文献:民明書房刊、著:子下一
「夜霧に潜む鉤爪~切り裂きジャックは恐竜だった!?~」より
【あとがき】
子下一
今でこそ支配的なこの「切り裂きジャックの正体がヴェロキラプトルだった。」という説も、初めて学会で発表されたときはまさしく嘲笑の的だった。しかし地道な研究とその成果に周囲は次第に態度を変えていったのだ。
今まさに進路に悩んでいる若者がいたなら初めはバカにする者がいるかもしれない、しかし信じて正しい努力を積み重ねれば見える景色は変わっていくだろう。
だがそこをゴールだと思って慢心してはならない、なぜなら学説が覆ることなど今も昔も容易にあるのだから。
三卜了
小説家、コラムニストとしても活躍される子下先生は日本を代表するリッパロロジスト(切り裂きジャック研究家)としても有名だ。先生の著書にインスピレーションを受け様々な縁がありこの作品を発表できたことを大変喜ばしく思います。
【本当のあとがき】
拙い文章にお付き合いいただきありがとうございます。
私は漫画などを時折描いているのですがこの「切り裂きジャック=ラプトル説」という話は思い付いたは良い物の「19世紀ロンドンの街並みとか描けね~」となりメモ帳の中に放置していました。
しかしあるとき知人から「漫画家がアイデアやプロットを小説投稿サイトにアップすることがあるらしい」と聞き「なるほど!その手があったか!」と目から鱗。確かに“19世紀のロンドン”に“ラプトル”が現れるというこの話ならロンドンもラプトルも誰もが知る物の組み合わせなのだから文章でも十分に伝わるのではないかと思い書いてみました。
子どもの頃読書感想文など文章を書かされるのが大嫌いだったのですが今回自分の空想を文章にするのはとても楽しかったです。
●この話を思い付いた切っ掛け
私は『タラスク』という「獅子の頭、亀の甲羅、尾は蛇」といった特徴を持って描かれるフランスの伝説上の怪物が好きなのですが。その正体は「アンキロサウルスの生き残り」だったのではないかとずっと空想していました。
そこから「どこに恐竜の生き残りが現れたら面白いか?」と考える中で「ヴァイキングと首長竜が一緒に漁をする様子」や「ローマのコロッセオで剣闘士とラプトルが決闘する様子」など考える中で「1851年のロンドン万博の当時のイグアノドンの復元展示の前に本物のイグアノドンが迷い込み暴れる」というアイデアを思いつきました。
そこで19世紀という人類が恐竜の研究を始めた時期と恐竜の生き残りが迷い込むアイデアは親和性が高いのではないかと思い、丁度その頃「切り裂きジャックの正体遂に判明か!?」といったニュースもたしかあり今回の「切り裂きジャック=ラプトル説」が誕生しました。
ところでこの話を描いている途中に久正人先生の「ジャバウォッキー」に「切り裂きジャックとラプトルを絡めたエピソードがなかったか?」と思い読み返したら実際ありました。久正人先生の作品大好きなので影響を受けていない訳はないのですが「切り裂きジャック×ラプトル」というスタートは同じでも物語の「肝」と「ゴール」が違うので…なんとか!やらせてください!
あと影響を受けたもので言うと子供の頃読んだ「ダイノトピア」という恐竜と人類が一緒に生活する世界を超絶画力で描いた絵本がもろにあると思います。あともちろんジュラシックパーク、のび太の恐竜、遠い海から来たCooなど。あとDINO-A-LIVE (リアル恐竜ライブショー)ってのも見てみたい。
あと「最新の研究から再現された実際のティラノサウルスの鳴き声」っていう動画が面白かったです。どこまで正確なのか分からないですが、ジュラシックパークのような「ガオ―!」的鳴き声ではなく「ヴォオポポポ」みたいな感じなんですが、それが最高に不気味で良かったのでこっちの声を採用した新しい恐竜映画とかいつか創られないかな~と勝手に期待しています。
上で述べた「タラスク=アンキロサウルス説」に関してはやりたいアイデアがあるのでそっちはいつか漫画の方で描けたらなと思ってます。
三卜了




