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フロイント・バンデ

作者:鷹司衛冶
「ヒーローになりたい」と夢を抱いた少年・八鳥稜平。
幼い頃は周囲に笑顔で励まされていたその言葉も、やがて「現実を見ろ」と否定され、夢は胸の奥に封じ込められていった。

それでも忘れられない憧れ。
孤独に揺らぐ心を救ったのは、幼馴染・長燈諒樹の言葉だった。

やがて稜平は、祖父の柔道教室で出会った少年・狼森蒼太と再会する。
だが、蒼太は稜平の父を見た瞬間に凍りつき、言えぬ過去と心の傷に苛まれていた。
転校生の登場をきっかけに学園は混乱し、蒼太の想いを込めた花畑は踏みにじられ、秘められた過去が暴かれていく。
守ろうとしながらも、手遅れになってしまう現実。

さらに家庭では、絶縁した叔父からの相談を機に、稜平は家族の過去と向き合わざるを得なくなる。
友の苦悩、家族の確執。
次々と押し寄せる現実の中で、稜平は問い続ける。

――自分は、ヒーローでありたいのか。

だが、守りたいものを守れなかったその瞬間。
稜平の意識は静かに闇へ沈み、最後に背中を押したのは、かつて最も夢を否定した父の声だった。

「……それでも。もう一度、ヒーローになるつもりか?」

振り返らずに稜平は答える。
――「はい」

その言葉を契機に扉は開かれ、稜平は新たな世界へと踏み出す。

永劫の戦いに飽きた者たちが創り出した、数多の種族が息づく世界。
そこで彼は「変革をもたらす者」として再び立ち上がる。

これは、夢を笑われた少年が、もう一度ヒーローになるために歩み出す物語。

プロローグ
2025/09/09 09:03
近くにある幸せ
2025/09/09 09:14
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