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友情スキルは友好度と共に!  作者: 生ハム
千里眼の継承者ノ章

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10/11

遺跡と剣歯虎!

 

 千里ノ里(せんりのさと)の長老会の会所は長屋と小屋が並んだ場所にある。長老会は合議制で大まかな里の方針を決めている。主に食糧を保存する備蓄用の倉庫に利用される場所にあるらしい。


 昨日決めた方針で長老会の人達と話し合うために会うことになった。楽市、龍子、楽座、牙城は千里 虎兵衛(せんり とらべえ)が先導する形で里を案内してもらっていた。

「みんなは昨日の話をどう思う?」


 龍子姉さんが虎兵衛に聞こえないように言った。僕はそれに答えた。

「僕は三日月さんがかわいそうだと思ったかな」

「そういう話はしていない。あの巫女の話はどこか嘘くさい。私はそう思った」


 僕は昨日屋敷の縁側で起きたできごとを思い出す。

「なんで姉さんはそう思ったの?」

「女の勘」


 楽座兄さんが僕と姉さんの間に割ってはいる。

「つまり証拠も根拠もないわけだ」

「私自身もここに来て全てが半信半疑だからこれ以上は何も言えない。私の偏見かもしれないけど、やっぱりあの巫女の第一印象はどこか嘘くさい感じがする」 

「そうなのかな?僕は三日月さんが嘘をつく理由は無いと思うけど。実際に生贄にされそうになってて困ってたじゃん」


「私の弟は人の良さそうな人、かわいい女の子にすぐに騙される。これだから信用できないといっている」


 会話が途切れると長老会が集まる会所が見えてきた。周辺にある長屋や小屋と比較すると二倍近い大きさの建物だった。


 会所の前に一人の黒縁眼鏡の男がいた。十手を片手に持ち、入口の前で座り込んでいる。千里 猿助(せんり さるすけ)だ。

「またお前たちか。余所者は早く里から出てけと言うてるやろ」

「まぁまぁ落ち着け猿助。ワシらは長老会の皆と話し合いに来ただけじゃ。退いてくれるか?」

 

 虎兵衛が諫め会所に無理矢理入ろうとするが猿助が腕で押し戻す。


「何するんじゃ!」

「うるさいわタコ兵衛」

「誰がタコ兵衛じゃ!」

「お前以外に誰がいるゆうねん。タコみたいな頭してるから悪いんや」


 何故かケンカ腰に話し始めた二人のやりとりはしばらく続いたが猿助が飽きてきたのか顔が僕達に向いた。

「いいか、よく聞け余所者共。この里の問題に余所者が首を突っ込むな。あの頭がおかしい巫女に何を吹き込まれたかは知らんが、これ以上この件に関わるな。そして出て行け!元の場所に帰るんや!」


 十手を僕達に向ける。眼鏡のレンズの向こうで紅く目が輝く。〈千里眼〉だ。


「やはり猿助も長老会派じゃったか…」

「長老会派?よくわからんがあの巫女を生贄にするのは賛成や。トチ狂ってるんやからせめて生贄になってもろうて里のために役に立ってもらわんとな」


 そこまで言うということは猿助も長老会派なのだろう。だから長老会の会所の前に陣取っていたのだ。もしかしたら猿助が団長をしている自警団も同じ考えなのかもしれない。


「だからワシの妹は狂っては…」

「それは耳にタコができるほど聞いたわ、タコ兵衛…じゃなかった、虎兵衛。お前が妹に盲目的なのはもう知ってるんや。何を言っても無駄だということもな。だからこっちも聞く耳を持つ気はないんや。だから余所者達も諦めておとなしく元の世界に帰るんやな」


 猿助は本当に聞く耳を持たない気らしい。僕達は長老会の会所を門前払いされ三日月さんの屋敷にいったん帰ることになった。


「収穫無しだったな」

「もう少し話を聞いてくれると思ってた」


 みんなは屋敷の一室で話し合いを始めていた。

「仕方ないからこのまま俺様達が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)討伐に向かうか?」

「兄さんはたったの四人で神話の怪物に挑むつもりなの?」

「だって他に頼むところもないしな」


「あの、ちょっといいですか?」

 牙城が手を挙げる。

鷹左右衛門(たかざえもん)さんに頼めませんか。もしかしたらあの人は中立派かもしれない」


 確かに鷹左右衛門さんはどちら側にも干渉しない中立派のイメージがあるけどどうなんだろ。


「牙城、それは昨日の会議で無しになっただろ。今この里で派閥の均衡が保たれているのは中立派がいるからだ。もし中立派の機嫌を損ねて長老会派に回られたら完全にアウトだからな」


 楽座兄さんの言う通りだ。僕達はあくまで部外者という立ち位置なのだ。下手に突っついて藪蛇になりかねない。


「とにかく八岐大蛇討伐の準備をしよう」

「私の刀は効くかな?」


 龍子が魔封石(まふうせき)で加工された刀を撫でる。準備をしていると襖を開けて深刻な顔をした三日月さんが部屋に入ってきた。


「あの…実は大変なことになってしまいました」

「長老会派がしびれを切らして動いたか?」


 楽座が応えた。


「いいえ…そうではなく山の主が動き始めました」

「山の主?それは八岐大蛇とは別物なのか?」

「はい。山の主は普段は山に籠もっていることが多いのです。この千里ノ里には滅多に近付いてこないのですが、先ほど里の者が付近で目撃したとのことです」


「次から次へとどうなってるんだ、この里は」

 楽座兄さんはため息をついた。


「八岐大蛇がいる場所に行くには山の主の縄張りを通らなくてはなりません」

「障害が増えたってことか。上等じゃないか」

「それでご相談なのですが、遺跡の方に行ってもらえないでしょうか」


 遺跡というやぶから棒に出てきた単語に僕は疑問に思い僕は三日月に尋ねた。


「私達の里に(いにしえ)より伝わる遺跡。八咫烏(やたがらす)の遺跡です」

「八咫烏…俺様達の地元と同じ名前だな」


「もしかしたら過去に千里家は八咫烏に何かしらのゆかりがあるのかもしれません。私達がここにくる前から存在していた遺跡のようですから。今では山の主の領域(テリトリー)になっていますが」


「話の流れ的に三日月さんは僕達に山の主を倒してほしいということでしょうか?」


「駄目でしょうか。私達としても先祖代々受け継いだ土地を取り戻すことができれば状況を変えることができると思うのです」


 なるほど。もし遺跡を奪還できれば里の人達の僕達に対する印象は変わるかもしれない。


 三日月さんは地図を持ってくると図面上の北側の一カ所に指をさす。


「ここに遺跡があります。そしてここから北上していくと八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のいる滝の洞窟があります」


 三日月さんの指を地図の一番上に書かれた山まで動かし止まった。僕はそこで地図には千里ノ里とその周囲の山しか描かれていないことに気づいた。


「三日月さん、どうして山の向こうの地図が描かれていないんですか?」

「それはその先には本当に何もないからです」

「えっ何も無いってどういうことですか?」


「正確に言うと地図に描かれていない部分には大きな地割れが起きていて、千里ノ里を囲むようにそれが続いているのです。向こう岸が見えますがおそらく背景だけでその先はありません。陸の孤島という設定でこの世界は作られたのでしょう」


 この世界が僕達のいた世界から隔離された場所にあることを思い出した。ここで生活している千里ノ里の人々はここでどうやって生きてきたのか僕は不思議に思った。住めば都ということだろうか。


 明日の早朝に遺跡にいる山の主を討伐することが決まり僕達は明日に備えて床についた。


 僕は布団の中であることを考えていた。三日月さんのことだ。初めて会ったときから違和感のようなものを感じているのだがそれがなんなのか全くわからない。


 千里ノ里もそうだ。何故か初めて来た感じがしない。どこか懐かしさも感じる。


 龍子姉さんは三日月さんが嘘くさいといっていたけど、三日月さんが嘘をつくメリットが思いつかない。もしかしたら嘘をついているのかもしれないけど、それは助けてほしい一心で嘘をついているのかもしれない。


 頭の中でぐるぐる思考が巡るが答えはでない。そのまま楽市は深い眠りにおちていった。


()()()()()()()()()()()()()?』


 まどろむ記憶の根底でどこかで聞いた声が響いた。


******―八咫烏の遺跡に通じる獣道―


 僕達は遺跡に向かい鬱蒼とした深い森の中を歩いていた。


「遺跡はまだなのか?地図の測量しかた間違ってないか」

「ワシもあの地図はあてにしない方がいいと思うのう。なんせ目測で描いておるからの」


 案内役の虎兵衛が僕達四人の先頭を歩く。ここにくるまでいくつかの難所があったが会話をしながら歩いていたらあっという間に難所を越えていた。遺跡まであともう少しらしい。


 横にいた龍子姉さんが突然僕の手を握ってきた。

「姉さん、さすがに16歳になって手をつなぐのは恥ずかしいからやめようよ」

「私の弟はこうしてないといつでも迷子になる。昔の夏祭りの時もそうだった」

「夏祭り?」

「おっ懐かしい話をしてるな。たしかにあの時は大変だったな。楽市が迷子になってよ」


 楽座兄さんが話に混ざってきた。


「僕はその時のこと覚えてないんだけど」

「あの時は確か楽市がまだ4歳くらいだったか?夏祭りの日に楽市が迷子になっちまって俺様達めちゃくちゃ探しまくったんだぜ。龍子なんて鼻水垂らしながら泣いてたな。楽市がかわいいからさらわれちゃったぁー、とかいってよ」


 楽座兄さんのまったく似てない姉さんの真似を見て龍子姉さんが眉を八の字にする。


「兄さんだって泣いていた。私だけ泣いていたみたいに言わないでほしい」

「わかったよ、そういうことにしといてやる。それで俺様達は親父やお袋に言っていろんなところを探し回ったんだ。それでも見つからなくて途方に暮れてたら、目の前を女の子と手をつないだ楽市が歩いてたんだ。親切な女の子が迷子になってた楽市を連れてきてくれたんだよな。あの時はマジでビビったぜ。本当に誘拐されちまったと思ったからな」


「…兄さん…姉さん…なんか…ありがとう」

「そう、楽市は私達にもっと感謝すべき」 


 僕達にもそんな時代があったのだ。いつからここまで差がついてしまったのか。


 森が開けた場所にでると大きな岩が段のように並んだ岩場に辿り着いた。この上まで行くと遺跡はすぐ目の前だそうだ。


 


 岩場をよじ登るとそこには遺跡が広がっていた。石畳に石柱に奥には祭壇のようなものもある。


「ここが八咫烏の遺跡か。もっとひどい状態かと思ったが意外と綺麗に残ってるな」

「兄さんの言う通り、最近まで誰かが手入れをしていたみたいに綺麗」


「ワシも里のみんなもそれを不思議に思っておる。普通に考えて千年前の遺跡が何故いまだに残っておるのか謎じゃ。ワシらは八岐大蛇の人智を超える力が作り出した世界だからと納得するしかないのじゃ」


 僕達は荘厳な遺跡に圧倒されながら奥にある祭壇まで歩いていく。僕は何気なく石柱を眺めていると視界の隅で何かが動くのが見えた。


 気のせいではない。明らかに大きな体躯を持ち茶色毛で覆われた四足歩行の獣が一瞬だがのそのそと歩く姿が見えた。

 僕は前を歩いていた龍子姉さんの袖を引っ張る。


「姉さん。今の見た?」

「何?」

「今あの柱の向こうに怪獣みたいな獣がいたんだけどあれが山の主なんじゃないの」


「…危ない!」


 姉さんに僕の服の襟を掴まれ引き寄せられる。さっきまで僕が立っていた場所に巨大な何かが横切った。

 茶色の虎に大きな牙が生えた獣が動きを止めて警戒しているのか僕達を注視している。


「おいおいなんだこいつは!」

「私は図鑑で読んだことがある。剣歯虎(サーベルタイガー)、大昔の生き物。図鑑で見た説明ではここまで大きくなかったはずだけど…」

「5メートルはあるぞ。こいつが山の主か…随分と強そうじゃねーか。よし楽市と牙城はさがってろ。お前たちは今特殊技術(スキル)が使えない」


 楽座は両手の拳を握り締める。龍子は腰に差した刀を抜いた。


 剣歯虎は相手の様子を窺っているのかまったく動かない。人間を恐れているわけではない。確実に仕留められる瞬間を狙っている。


「よし先手必勝だ。龍子、奴の重心の気が左に偏っている。だから俺様が突撃したら絶対に奴は左にかわす。そこを狙え」

「わかった」


 楽座が突撃すると剣歯虎は前脚を使い跳躍する。予想通り左に飛び跳ねてかわした。そこを龍子が渾身の力を込めた刀で剣歯虎の頸を斬りつける。 


 〈千里眼(せんりがん)〉の能力を持っているからこそできる戦い方である。


 分厚い皮膚で覆われているのか刀で斬られた部分は赤黒くなってはいるが傷が浅いのか血が出ている様子はない。剣歯虎もあまりダメージを受けていないように見える。


「龍子の刀は効果なしか…なら一時撤退するか。武器が効かないとなると打つ手無しだ。龍子はどうだみんなでやれば勝てそうか?」

「無理。千里眼の力で何通りか試したけど今のが私の最高の攻撃だった」


「そうか…みんな撤退だ!里に戻って作戦を練り直すぞ!」


 千里眼は未来を見たり気を見たりすることができる一見最強に見える能力だが、相手と戦闘能力が離れすぎていると未来が見えようが気が見えようが関係ない。理不尽で圧倒的な力で蹂躙されるだけだ。


 先が見えているが故なのか、撤退を選ぶ時の千里家は結構早い。何故なら比喩ではなく負けが本当に見えているからだ。


 楽座兄さんと龍子姉さんが踵を返して僕の方へ走ってくる。


 剣歯虎はまた様子を窺っているのか動かないが目だけは逃げる二人を追っている。


 筋肉が発達した後ろ脚で弾かれたように地面を蹴った剣歯虎はターゲットを龍子に絞ったようだった。その背中に牙が迫る。


 能力によって未来が見えた龍子は紙一重で牙をかわすが脚がもつれ倒れてしまった。足を挫いたのか龍子は動かない。


 それに気づいた楽座は振り返るがすでに剣歯虎の牙は龍子に迫っていた。


「おい猫野郎!!俺様はこっちだぞ!!」


 一瞬ピクリと剣歯虎が反応を示すがその目は獲物である龍子を捉えたままだった。


 太く鋭利な牙が龍子を噛み砕こうと迫る。龍子は思わず目をつぶる。だがその時はなかなか訪れなかった。誰かが剣歯虎に石を投擲したからだ。最初は小さな石に思われたが地面に重々しい音を立てて転がった。


「…楽市か?」


 楽市が石を投げた後のポーズのまま固まって立っていた。


「よし!」

(ヤベ、石があたっちゃった。どうしよう。)


 その場にいた全員が楽市に注目を集めていた。少し離れた場所で反撃を窺っていた虎兵衛と牙城も楽市のとった行動に驚愕している。

 

「ガルルゥゥー!!」

 

 剣歯虎の瞳は楽市を捉え唸り声をあげながら駆け出した。


「おいおい今お前は能力が使えないんだろ!逃げろ!」

「わかってる!」

(楽座兄さんに言われるまでもなく石投げたら逃げるつもりだったよ。)


 僕は遺跡の外側にある森まで駆ける。背後から重々しい足音を立てて巨大な存在感が接近してくるのがわかる。


 森に到達すると近くの樹木が木片になり弾けとんだ。強靱な牙で剣歯虎が樹木を噛み砕いた。


「どこに行くんだじゃ!?」 


 確かに特殊技術(スキル)が使えない僕は役にはたたない。だけどもしかしたら倒されるかもしれない。僕の考えが上手くいけばたとえ失敗したとしても僕以外は全員助かる。


 樹海を走っていると剥き出しになっている樹木の太い根っこで足を取られそうになる。     

 

 地図だとあともう少しのはずだけど……見えてきた。


 樹海が突然途切れる場所まで到達する。樹海が切り取られたようになくなり断崖絶壁になっている。眼下は漆黒の闇に覆われていて谷底が見えない。目的の場所だ。


 この作戦が上手くいくかはわからない。わかっていることは失敗すれば間違いなく死ぬということだ。


 

 僕は近くの樹木の陰に隠れる。のそのそと威圧感を放ちながら剣歯虎(サーベルタイガー)が歩いてくる。逃走した獲物を探している。

 視線が僕と合った。僕は太い樹木を背に立つ。ゆっくりと剣歯虎が近づいてくる。瞳孔が収縮するのがはっきり見えた。


 前脚を一歩踏み出し発達した筋肉から繰り出された脚力で一気に間合いをつめる。僕に飛びかかり頸を斜めにして口を大きく開き巨大な牙と綺麗に生え揃った鋭利な歯が見えた。


 僕はその瞬間にからだを倒し地面に伏せる。樹木の木片が辺りに飛び散る。剣歯虎の牙は樹木の幹を貫通していた。


 剣歯虎は牙が樹木から抜けず前脚と後ろ脚をばたばたして暴れている。巨体が樹木を根元から揺らしている。


 いいぞ、根っこから樹木がぬけそうだ。このままこの木を崖の方に倒してしまえばいい。


 僕は助走をつけて傾きかける樹木に蹴りを入れる。衝撃が樹木に伝わりミシミシと音を立てて崖の方に倒れた。


「あれ?マズイかも」


 樹木に立つ形になり揺れによってバランスを崩してまった。重力に従って樹木と剣歯虎は一緒に落下していく。剣歯虎は樹木に牙が抜けないまま崖の壁面にぶつかりながら暗黒の谷底を落ちていった。


 僕は咄嗟に近くにあった樹木の根っこを握った。だがなかなか手に力が入らない。掌から根っこが抜けた。


「あっ!」

「あぶね!」


 落ちる僕の腕を楽座兄さんが掴まえる。後ろには楽座兄さんを引っ張る龍子姉さんと牙城さん、虎兵衛さんがいた。崖からみんなに引っ張りあげられる。

「無茶しすぎじゃぞ。ワシが妹に怒られる」


 虎兵衛が口を尖らせる。


「すみません」


 ガバッと龍子姉さんに抱きしめられる。顔は見えないが泣いているのがわかる。他のみんなはそれを見て苦笑している。


 

 全員が一通り落ち着いたあと車座になってこの後どうするかという話になった。


「とりあえず八岐大蛇の封印されている滝に行くのはどうじゃ」

「いったん里に戻ったほうがいいのでは?弟も里に戻した方が安全だと思う」


「様子を見るだけじゃ。八岐大蛇を見かけたらすぐ撤退しろと妹に言われておる」


「未来を見ることができる巫女が言ってるんだ。このままその滝に行こう。みんなもそれでいいな」


 全員が頷くと立ち上がりまた歩きだす。目指すは八岐大蛇が封印されている滝だ。


******


登場人物友好度メーター 


千里 龍子(せんり りゅうこ)―友好度260―


千里 楽座(せんり らくざ)―友好度110―


牙城 友樹(がじょう ともき)―友好度90―


千里 三日月(せんり みかづき)―友好度???―


千里 虎兵衛(せんり とらべえ)―友好度???―


千里 鷹左右衛門(せんり たかざえもん)―友好度???―


千里 猿助(せんり さるすけ)―友好度???―

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