誓約
読み切り漫画を書きたいなと思い描いた物語なので短編ストーリーとなっております
また初めてのストーリーなのでアドバイスを頂けたら嬉しいです
俺には特殊な力があった…
『誓約』
能力に目覚めたのは5歳の頃、公園で転んで怪我した俺は必死にお母さんを呼ぶために叫んでいた
「痛いよ、ママ助けて」
その時目の前に羽衣を羽織った笑顔の女性が現れた
「泣くことをやめる代わりにお母さんを呼びますか?」と聞かれた、その時は一瞬きょとんとしたが小さく頷いな「うん…」
その瞬間女性は消え、お母さんが走ってくるのが見えた。これが最初の誓約…
※※※
そして時は流れ…
何回か能力を使う度になんとなく自分の力がどういうものなのかわかってきた
(何かをする、あげる代わりに〇〇をくれだったり、なれだったり)
ただ願いの大きいものには代償がそれと同等になるため大金をくれなんて願ったら家が無くなる笑
まぁこの能力を使って上手いことやりながら喧嘩して暴れまくった
最初の頃はボコボコにやられたが次第に能力の扱いになれ強くなった
そういえば、はじめて能力を使って喧嘩した時は半殺しにされかけたところを他校のやつに助けられてたっけなめちゃくちゃ絆創膏持ってるバンソーコー女あいつは稀に見る変な女やったな…
※※※
そんなある日いつも通り、喧嘩を終え家に帰った俺は
母親が倒れてることに気づいた…
急性心筋梗塞だった…
あとからわかったことだが自分が喧嘩をせずに帰れば母親を助けられたということ…
自分が情けなくて悔しくて悔しくて
でも涙は一滴も出なかった…
このことをきっかけに俺は改心をし
これからは正しいことに能力を使うことにした
やがて、俺には大切な恋人ができた
その子は喧嘩して倒れた時手当してくれた女の子
偶然にも大学で再会しそのまま
意気投合、4年付き合って結婚を申し込んだ
それから元気いっぱいの娘が生まれた
パパになった俺はずっとあることをしようと決めていた。
それはこの能力を手放そうということ
そう…最後の誓約「この能力を捨てる代わりに家族で幸せに過ごす…」
そして受諾され、俺は能力を捨てた。
毎日を幸せに過ごしてる中、
ある事件が起きた
家族で買い物をしている時、銃を持った男数人による立てこもり事件に鉢合わせてしまった
俺は思った「代償に払った能力が幸せな時間を超過したのだと…」
そしてそのせいか人質に妻と娘が捕まってしまった
助けを泣き呼ぶ娘の声…「パパ助けて」
それを黙らせようと男は娘を殴った。
その光景を見た俺は怒りと守らなきゃという思いで娘を助けようと走り近寄ったその瞬間俺は太ももを打たれた、倒れた俺に男たち嘲笑うかのように蹴り殴り「何も出来ない雑魚の父親が」と罵声を浴びせられ、打たれたところは熱く足の感覚が無くなり意識が薄れていった
それを見て、泣き叫ぶ娘と涙する妻そんな姿を見て心臓が締め付けられた
また助けられない…心の中で思った
その時、忘れもしないあの感覚…能力を使う感覚…ダメ元であったが渾身の力を込め賭けに出た、片足を引きづりながらも立ち上がり
俺は血反吐を吐きながら喉が潰れる勢いで叫んだ「誓約!!!」すると視界と耳にノイズがかかった
灰色の世界…「汝何を欲するか」俺の背後から覆い被さるように黒い羽衣に耳まで口が裂けたまるで悪魔のような女性が現れた。
潰れた声で俺は言った
「俺の命と代償に死まで10分だけ時間をくれ!!」
と願った。今までにない満面な笑みでにっこりした女性は耳元で囁いた「受諾しました」
そう話すと女は数を数え始めた、
時間が無い俺はケラケラ笑う男たちに襲いかかった
胸を打たれようも頭を打たれようとナイフで左目をやられようと死ぬまでいや時間が来るまで男たち立ち向かい俺は1人で制圧した、渾身の力を使い果たし、痛みで麻痺したボロボロな体が膝から崩れ落ちた
嫁はそんな俺を涙しながら抱き抱えた「ありがとう、助けてくれて」
掠れた声で答えた「当然だ」と答えた。
嫁はカバンから絆創膏を取り頬に貼った…
涙しながら笑みを浮かべ「足りないね」と言った、潰れた声で「そうだな…」と、悪魔はカウントをし続けていた「60」
娘に手を差し伸べた「良かった無事でパパはもう無理そうだ…ママを頼んだよ」
「3」夫は小さい声で何かを言った「2」「誓…」「1」
彼は最後に「愛してる」「0」そう言って夫は地面へ倒れた…
そして後日この事件がニュースで報道された。
ネットでは武装した数名に打たれても死なないで立ち向かったと騒がれ彼は『不死身の怪物』と称され、ネットの底に消えた
彼がいなくなった数年後も家族は笑顔耐えない、幸せな人生を歩んだのであった…
END
初めて描いた短編ストーリーです
文脈などおかしいとこのがあるかと思います
アドバイスを頂けたらありがたいです