革ジャンボス
「カミソリフィールド」と名付けられた福岡のフィールドに足を踏み入れた途端、辺り一面が緊張感で包まれているのを感じた。周囲には鋭い刃のような罠が至る所に潜んでいて、一瞬の油断が命取りになる場所だ。
「ここが噂のカミソリフィールドか…」
俺は周囲を見渡しながら、慎重に一歩を踏み出す。この場所ではスピードが何よりも大事になる。立山フィールドで培った高速移動スキルで、ここでも勝ち抜けるはずだ。
「挑戦者が来るとは珍しいな…」
低い声が響く。振り返ると、革ジャンを羽織ったスキンヘッドの男が立っていた。無表情ながらも、不敵な雰囲気を漂わせている。
「お前がこのフィールドのボスか?」
俺は彼をまっすぐに見据えた。スキンヘッドの男はゆっくりと頷き、口元に薄い笑みを浮かべた。
「そうだ。そして、お前はここで命を落とす覚悟はできているか?」
彼は挑発的な言葉を放つが、俺はそれに動じなかった。
「命なんてかかってねぇよ。ただ、勝つだけだ」
俺は冷静に答えた。フィールドボスがどれだけ強力でも、俺にはスピードがある。それで彼を圧倒してみせる。
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「行くぞ!」
フィールドボスが動き出した瞬間、鋭い刃の風が襲いかかってきた。カミソリのように鋭い風が、至る所から飛んできている。俺はそれを瞬時に見切り、高速移動で回避し続けた。
「なかなかの反応だが、そんなことで俺には勝てん!」
スキンヘッドの男はさらに勢いを増して刃の風を送り出してくる。だが、俺はそのすべてをかわし、彼の背後に回り込んだ。
「何ッ…!?」
彼が驚きの声を上げる間もなく、俺は彼に猛攻を仕掛けた。俺のスピードに彼はついてこられず、無数の攻撃を受け、ついに膝をついた。
「速すぎる…」
彼は苦しそうに呟きながら、地面に倒れ込んだ。
「お前がフィールドボスとしては悪くないが、俺のスピードには勝てなかったな」
俺は軽く肩をすくめ、彼を見下ろした。フィールドの空気が静まり返り、戦いは終わった。
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カミソリフィールドを攻略した俺は、報酬として貴重なアイテムを手に入れた。体力の増強アイテムや新しい装備品が含まれている。これで俺のスキルはさらに強化されるだろう。
「いい報酬だな…」
報酬を手に入れた後、福岡の街に戻り、少し気分転換することにした。博多駅近くの商店街で、土産物を見つける。
「せっかくだし、何か買って帰るか」
博多名物の明太子やラーメンのセットを買い、俺は家族や友人に配ることにした。これで富山に戻る準備は万端だ。
「次はどこのフィールドを攻めようかな…」
俺は次なる冒険に思いを馳せながら、福岡の街を後にした。
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