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ステータスオープン



ある日、いつものように部屋で本を読んでいた。特に意味もなく、「ステータスオープン」とつぶやいた。


「ステータスオープン…って、何だろう?」


――すると、目の前に突然、透明なウィンドウが現れた。驚いて目を見開いた。


「えっ、嘘だろ?これ…ゲームみたいに出てきた!?」


そこには、自分の名前や年齢、身長、そして「ステータス」と書かれた項目が並んでいた。筋力、敏捷性、知力、精神力――まさにゲームのステータスだ。


「これって…夢じゃないよな?」


頭をかきながらウィンドウをじっと見つめる。どうやら"世界改変"とやらで、全ての人間がこのステータスを見られるようになったらしい。そして、自分がこのステータスを初めて確認したことで、「最高ランクのスキル」を一つだけ選べる権利が与えられたようだ。


「えっ、マジで?最高ランクのスキルって…」


ウィンドウに表示されたスキルリストは、まるで宝石のようにキラキラ輝いていた。剣術、魔法、戦術、回復…無数のスキルがズラリと並んでいる。


「どれもすごそうだな…でも、どうしよう?」


一つだけ、最高ランクのスキルを選べる。悩んで悩んで、ようやく自分の中で結論が出た。


「スピードだ。速さがあれば、何だってできる。逃げるにも、戦うにも、先手を取れる」


そう思い、「高速移動」を選んだ。


「これだ、決まり!」


その瞬間、体の中に風のようなエネルギーが流れ込んできた。全身が軽くなり、瞬時にどこへでも移動できる感覚が広がっていく。


「すげえ…これが高速移動か。何だか、どこにでも行けそうだな」


自分の新しい力に胸が高鳴った。このスキルを手にしたことで、これから何が起こるか分からないが、少なくとも自分には速さという武器がある。そう思うと、世界が少しだけ楽しく思えてきた。



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