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黄金色の湖を

作者: 歌川 詩季

 ひさびさにこういうの描いた気がします。

 黄金(こがね)色の湖を

 眼下にひろげて おれはとぶ

 水たまりよりも広大で

 海よりはずいぶん狭っちい

 止まり木もなく ひとあしに渡ろうと

 (いど)むにはちょうどいいでかさ

 

 黄金(こがね)色の湖を

 (はね)に映して おれはとぶ

 こんがり焼きの太陽め

 おまえのぎらつきを映したわけじゃない

 水面(みなも)のゆらめきにやわらいだ

 ざらついた黄金(こがね)色を映すんだ

 おまえのぎらつきをじかに映したんじゃ

 おれの(はね)を焦がしちまうぜ


 黄金(こがね)色の湖を

 ひとあし渡りに おれはとぶ

 止まり木もないけど

 (いど)むにはちょうどいいでかさで

 もし むこう岸が見えるまえに力尽きても

 黄金(こがね)色に()ちる ひと(しずく)になれるのなら

 そいつはおれには 見合う以上のなれの果てだって

 唇だけで笑えるから

 引き返そうだなんて これっぽっちも考えなんだ



 黄金(こがね)色の湖をおれはとぶ


 眼下にひろげて


 (はね)に映して


 ひとあし渡りに おれはとぶ

 蜻蜓(とんぼ)のイメージ。

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― 新着の感想 ―
[一言]  堕ちても本望と思う程。 『俺』にとって黄金色の湖は挑むべきものであり、同時に自身を受け入れてくれるものでもあるのですね。  焦がれにも似た想い。  はね返る光にも、十分翅を焦がされそうで…
[一言] 動物も時に無謀にも見える挑戦をして 失敗していることがあります 人のように躊躇う様もあったりして 彼らの中でも『挑む』という気持ちはあるのでしょうね 昆虫にもそういうものはあるのでしょう…
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