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うん、このゲーム糞だ  作者: 運 虎太郎
特別編
12/27

阿と小便

今日、5月5日は「特別な日」なので、特別編です。

あと特別に2糞更新です。

これはワイルドドラゴンと一緒にコロシアムに移動するまでの話。




コロシアムがある場所はショッカク村。

そして今、私とワイルドドラゴンがいるのはミカク村。

ショッカク村とミカク村は森を挟んだ正反対の位置にあり約1時間の間、ワイルドドラゴンと一緒に居なくてはいけないということになる。

孤高な美少女の私は見ず知らずの人との会話の仕方がよく分からず悩んでいた。


さっきから全然話し掛けてこない。

ゲーム歴の長い奴が話し掛けろよってことなのか...!?

ていうか、さっきからずっと手動かしてるし誰かと話しているのか?

!!...もしや仲間への手を使ったメッセージか!?

いや、でも周りに仲間がいる様子はないな...


「んっんーん、ん、んん ん、んー」

!...咳払い!?しかも長い!そして不規則!!

またメッセージか!?でも仲間は恐らく近くにいない!

そう考えると私に向けたメッセージなのでは!?


「ん、ん、んー、んっんっ んーん、ん、んー

んーんーんー んっーんっー」

!...私は無意識の内に後ろにいるワイルドドラゴンの方を向いてしまった。

私としたことが...


そしてまたもや咳払い...

やっぱりメッセージなのか?

「長い」、「不規則」......モールス信号!

あの咳払いはモールス信号なんだ!!

えっと、最初に言ってたのは確か...

「・-・・・ ・-」だから、「・-・・・」は「お」で、次の「・-」は「い」...。

2つ合わせると「おい」。

この脅迫的な単語はやはり、私に向けてのメッセージに違いない...!


その後私は次にワイルドドラゴンがした咳払いのモールス信号も解読した。

その内容は「とまれよ」であった。

私に向けてのメッセージという事は分かったが、何を伝えたいのかが全く分からない。

私に攻撃をしたいのだとしても歩いているのと止まっているのではそこまで変わらないであろう。

いや、待てよ...私に向けての技が「ため技」だとしたら話がー・・・

「んー、ん、ん、ん んーんー

ん、ん、んー、ん、ん んー、ん、ん、んー

んーんーんー 」


またしても咳払い...!?

はっ!私とした事がまた振り向いてしまった!



えっと次は......「はよとまれ」...

...どんだけ私に止まって欲しいんだ!?

もう止まった方が...いや!相手の命令に従うことほど危ない事はない!

こうなったら口頭でお見通しであった風である上、私に止まって欲しい理由を上手く訊く言い方を考えよう!!


『なんで止まって欲しいんだ?』

いや、無難だな。じゃあ

『お前は何がしたいー・・・』


「んー、んんん んーんーー・・・」

またまた咳払い!?しかも同じ音...「はよ」を繰り返してる!


私は鬼気迫る気配を感じ、すぐさま止まって欲しい理由を訊いた。

「...お前は何がしたいんだ!?」

その直後意外な答えが返ってきた。

「うんこぉぉおおおーーーーー!!!!!」


「...」

「......」

「.........」

「............」

その時私の脳は止まった...

否、身体全体も止まった...


しかし、「ある音」により私の意識は覚めた...

「ギュルルルルルルルルルるルルルルル」


ある音は腹を下した音だった。

ワイルドドラゴンはトイレに行きたくて止まって欲しかったんだと瞬時に理解した。


「.........」

「......トイレ...行ってこい!」

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次の更新は17時55分です。

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