220.エピローグ/勇者ビビアの処断
さて、ジャルメルの処断なども終わり、俺は自分の国への戻ってきた。
とはいえ、実はもう一つ後始末が残っていたのだ。
これは星の未来を担う大賢者としての責務と言うよりかは、国王としての責務となる。
「ア、アリアケ王⁉ このようなむさくるしいところまで遠路はるばる恐れ入ります!」
そう言って衛兵が敬礼をした。そう、ここは王国の牢屋なのである。
「そうかしこまるな。だが職務に励んでいて助かる。これからも頼むな」
「は、はは! 王にそうおっしゃって頂けて、感激であります! 日記に記しておきます!」
「いや、そこまでしなくても……。まぁいいか」
俺が普通に部下をねぎらうと、なぜかこういう感動の反応がしばしば返って来るのだ。
それは単に俺が王というだからだと思っていたのだが、
「いえいえー。それが人徳ってやつですよー。このこのー憎いですねー」
と、俺の妻が言っていた。
まぁ、彼女が言うのならば、そうなのだろう。
別段、王として、また人として出来ることをしているだけで、大したことはしていないのだがなあ。
そんなことを思いながら、衛兵の案内にしたがって進む。
そして、一つの牢屋の前まできて、立ち止まった。
「行っていいぞ」
「しかし、危険です。先日も暴れ回るために手が付けられない様子で……」
「すまないな。俺の指導が行き届かなかったが故だ。許してくれ」
「な、何をおっしゃいますか、王よ! むしろ、よくぞこの者をこれまで導いて来られたかと尊敬の念に打ち震えるばかりです。では、私はこれで。何かありましたら、お呼びください」
そう言って衛兵は下がった。
さて、
「久しぶりだな、ビビア」
「ア、アリアケ⁉ アリアケなのか⁉」
粗末なベッドで寝ていて気付かなかったらしく、俺が声をかけるとだみ声を上げながら、牢屋の柵にすがりつくようにして来た。そして、
「お、俺が何をしたってんだ⁉ こんなところに入れられるいわれはねえ⁉ ちくしょう、ちくしょう! 何で勇者の俺が何回も牢屋にぶちこまれて臭い飯を食わされなきゃなんねーんだ! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
人間とは思えないほど理性の崩壊したような絶叫を上げた。
「仕方ないだろう? よりにもよって、人身売買や貴族の買収、恐喝などの犯罪行為に手を染め、あまつさえ大逆すらももくろんでいた教主ジャルメルの手先となり働いたのだから。しかも勇者であるお前が、だ」
「ぐ、ぐぎぎ⁉ そ、それはあっ……! ぐぎぃ! だ、だからって、終身刑はねえだろおおがああああああああああああああああああ⁉」
やれやれ。俺はまだよく分かっていないようなので、もう少し説明を付け足すこととした。
(続きます)
第5章をここまで読んでくださり、ありがとうございました。
エピローグなどもう少し続きますので、お付き合いください!
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