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英雄になるのを拒否した錬金術師は先生になるそうです  作者: 無名のニート
一章:怒涛の一ヶ月
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終わりの生活と始まる生活Ⅰ 国王命令は突然!?

 今日、10年ぶりに太陽を拝めようとしているニート錬金術師がいる。その名はライオ。10年間太陽を見ずに、錬金人形リリスと共に研究をしていたが、王城から緊急の連絡があったため、出向くことにした。 どう?少しはかっこいいあらすじだと思わない?


「よし、行ってくる」

「行ってらっしゃいませ」


 久しぶりの街はどのように変わっているのだろうか。とても楽しみだとワクワクしながら扉をあけ、外へ出ると目の前には、ギルド直営の酒場が出来ていた。周りにも魔道具店、道具屋、野菜屋など、様々な店ができていた。これは多分、リナからの少なからずのお礼だろう。


 家を出て数時間。王城へとっくについていてもいいはずだが、道に迷った。てか、10年前は通れた道なのに、今は宮廷魔術師団ローナ本部が建っているせいで、通れないって勘弁してくれ。引きこもりだったせいで体力はなく、もう倒れそうだ。

 

「まさか!ライオさんですか?」

「その声はまさかリオンか!?」

「そうです。お久しぶりですね」

「あー久しぶりだ。いきなりだが、王城への行き方を教えてくれないか?10年ぶりの外で迷ってしまってな」

「わかりました」


 たまたま、ローナ本部から出てきた聖女様に救われるは、リオンも王城へ用事があるということだったので、一緒に連れて行ってくれるそうだ。ありがたい!ありがたい!聖女様あああ!!


「それより、なんでその馬鹿でかい建物から出てきたんだ?」

「ライオさんは知らないんですか?私、宮廷魔術師団ローナ団長兼統括ですよ?」

「んーと?何を言っているんですか?」

「もしかして、何も知らないんですか!?」

「ああ。外の事については、何も聞いていない」

「はぁーまあいいです。教えますね。まず、ヴァンは騎士団長になりました。リナさんは国王になったのはご存知だと思いますが・・・。あれから宮廷魔術師団の数を増やして、ローナ、ライラ、マリアと3つになりました。そして各団に団長を設け、更にその団長に指示を出す役割の統括もできました」

「んーすごいな」


 聖女様ごめんなさい。よくわかりませんでした。でも、少しずつだが、国を守るために、変化を加えているということなのだろう。宮廷魔術師団・・。俺も入ってみたいな。その後もリオンといろいろな話をしていたら、王城へ到着した。そして、リオンと分かれ、10年ぶりに大聖堂に向かった。


「お久しぶりですね。国王様」

「ひさしぶりね。10年ぶりに会って、何か思うことはない?」

「老けたな」

「ッ・・・・。相変わらず、失礼なことを言うのね。それより、時間がないから本題に入らせてもらうけど、錬金術師ライオ。貴方を神聖マギア王国、直属のマギア学園の先生になることを命令します」

「嫌だ」

「拒否権はありません。今回は国王命令です。拒否をするならばこの国から追放します。それでどうしますか?」


 追放だと?憎しみで国を動かしてはいけないと教えてもらったことはないのか?絶対10年前のこと恨んでるよ。それに今老けてるっていったから、更に怒ったよね。面倒だ。面倒だ。面倒だ。でも、拒否をすれば国を出ていかないといけない=研究ができなくなってしまう。そんなこと絶対にあってはいけない。仕方ないが、研究のためならば、受け入れるとするか。


「分かった。その代わり条件があるが、いいか?」

「はい」

「準備期間に一ヶ月くれないか?」

「わかりました。それでは今から一ヶ月後貴方は教師としてマギア学園で働いてもらいます。それでは今日はこの辺で失礼します」


 ニコニコしながら、大聖堂から出ていった。研究のために、全ては研究のために・・・。こうして俺の平和な引きこもり生活は終わりを告げた。

一章1話です。


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