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英雄になるのを拒否した錬金術師は先生になるそうです  作者: 無名のニート
二章マギア学園
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ライオ=マギア

「ライオ。お前は未来を作る力がある。だからここで止まるな。そして錬金術師として生きていけ。そうすれば、お前が望むものは完成するぞ」

「誰だ!」

「今は思い出さなくていい。お前へ錬金魔法を授けたものとだけ言っておこう」

「名前だけでも教えてくれないか?」

「名はカインという。聞き覚えがあるかもしれぬが、マギア帝国初代皇帝じゃ。余り時間がない、これだけは覚えておいてくれ。魔王を産み出すのはアリサである」

「お、おいどういうことだ?詳しく説明をしてくれ」

「すまぬ。時間じゃ」

「!?」


 起き上がると、マギア学園の医療室だった。周りには誰もいなかったが、直前まで誰かがいた痕跡がある。目覚めたと知られてしまっては、事情説明をしなくてはならない。今はそんな面倒くさいことしたくないし、大人しく帰るか。


「先生!ちょっと待って下さい」

「!?」

「そこで待っていても寝たふりをすると思ったので隠れてました。それよりさっき錬金魔法とおっしゃってましたが、本当なんですか?」

「実際の所自分でも分からない。だが、本に書かれていた魔法と似ている」

「ならば、ライオ先生は一体何者なんですか?」


 さっきの夢に出ていた初代皇帝カインは、俺のことを知っていた。しかし、奴は100年前の皇帝であって、存在を知るはずがない。そして、さっきの夢みたいなところで話をしていても、懐かしい感じがした。初代錬金術師の名も確かライオと言ったはずだが、もしかして・・・・。


「また、派手に暴れてくれたようだな」

「エレナ学園長!!」

「お前も薄々気づいているだろうが、キザンを殺す時に使った魔法は錬金魔法で、禁忌とされるものだ。どうして使えるのかと聞きたいところだが、お前自身何も分かっていないだろう」

「学園長も、錬金魔法の事を知っているんですね。詳しいことを教えてくれませんか?」

「国家機密を教えるわけにはいかない。それとお前を裁判にかけることになった。これは国王自ら望んだことだ。投獄するために連行する」


 エレナは拘束魔法のようなもので、縛り付けてきた。そして再び長い眠りについた。

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