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英雄になるのを拒否した錬金術師は先生になるそうです  作者: 無名のニート
一章:怒涛の一ヶ月
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番外編Ⅰ終わりの生活と始まる生活

 王国での騒ぎは無事終わった。ヴァンがキザンに体を乗っ取られていたのは、かなり昔かららしいが、詳しい解明はリオンが部隊とともに調べているという。


 肝心のリナの演説は、結果からいえば大成功だったかもしれない。今日はその時の話でもしよう。


 

 キザンを撃退してから数分後、国民は皆大聖堂前に集まっていた。リナも少しだけ緊張し、国王を辞め隠居する覚悟あるらしい。だから少しだけ背中を押してやり演説はスタートした。


『国民達よ。今日は大聖堂に集まってくれたことを感謝する。妾は国王リナ・サディスである。国民達よ。妾は謝らればならない』

『国に対して否定的意見を出すものを武力行使により投獄させていた。平和を守るために仕方ないと思ったが、王として、最低なことをしたと認める。本当にすまなかった』

『だからこそ、妾は思う。ここで王を退き次なるものに、王を渡さなければならないと、そして妾は二度と皆の前に立たず隠居しなければならないと思う』


「・・・・・」


 流石に国民達は怒っているものや、王をやめろというものもいるようだ。しかし、リナ以外に国王に相応しいものは誰もいない。だから俺が意見を言う。 


「王よ。一般国民として意見をしたいがよろしいか」

『よかろう』


「皆聞いてほしい、リナ国王は確かに過ちを犯した。この事実は変わることはない。しかし、王国を守ることを考えすぎた結果、起こした過ちではないか。我々国民を守るためのものに、現国王を辞めさえまた暗黒時代のマギアに戻すのだろうか?そしてまた笑顔を失い、幸せを失う状態を望んでいるのだろうか。俺は絶対に反対だ」

「そうだ。そうだ」


 俺の意見に賛同する声が聞こえてきた。その声の主は牢獄から助けた人たちだ。あの時こうなることを見据えて、命令し守ってくれた。こういう現象が起きると、周りも流され俺の意見に賛同する。


「王よ。これが我ら国民の総意である。王よ。どうか、どうか、これからも国王として神聖マギア王国を発展させてください」


 うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


『国民達よ。同じ過ちを繰り返さぬよう。妾は一層努力する。この度は誠に感謝している』


 久しぶりに、人を助けることをしたな。疲れた。リナこれからも沢山国を変えろ。そして間違えを犯してもすぐ助けてやる。だから胸を張り、生きていけ。


 こうして俺の怒涛の一ヶ月は幕を閉じた。

 

第一章完結しました。次話は登場人物おさらいです。

二章からはいよいよ、先生生活スタート?


新作はじめました。10度目の転生は固有能力クラフト!?

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それでは、また

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