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俺には幼なじみがいる。

レーネという可愛い女の子だ。

俺はそのレーネがす、好きなわけだが。

そのレーネには、

「………、え」

もう恋人がいるらしい。



壁の陰に隠れ、バレないように覗く。

「………」

レーネが男と歩いている。楽しそうに喋っている。……何を話してるんだ。

「……うぅ」

誰だ、誰なんだよそいつ。

「……ぬぅ」

顔か?顔がイケメンだからか?


「……」

やっぱり、俺なんかには無理だよな。

レーネは凄く可愛いくてモテる。

俺みたいな何の取り柄もない平凡な男は見向きもされないよな。

「……っ」

で、でも幼なじみだし、付き合い長いし、告白したらワンチャンくらいは、

「…」

無いよなー、うん、無いわー。

覗くを止め、顔を引っ込める。

……帰ろう。

踵をかえし、その場を離れた。

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