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Marionett‘s Memorial  作者: DEER
一章 その少女は微睡みの中に
10/30

十幕 かつての遺産

完全にミスりました、ここだけ1600文字っていうペース配分の失敗。

これはポカですわ、今回少なくてすいません。

「ジルさんの言う『星』って『導きの星』のことかしら? それとも別の『星』かしら?」

「ん? ……『星』は何人も居るのか? 俺は『星』としか知らねぇな」

「そう……」


 もしあの『星』と戦うつもりなら普通には絶対に勝てない、勝つつもりなら他の『役』を集めないと吸収されてそこで終わりになる。


 私もかつての力は使えない、正直相手にしたくないわ。


「とにかく、俺たちは今戦力が必要なんだ、だから俺たちに協力してほしい。今の世界は『星』が睨みを利かせているせいで文明が停滞している、俺はその現状を打破したいと考えているんだ」


 予想はしていたし断るつもりでいたわ、だけど……かつての遺産がずっと残って悪さをしているなら、それは私にも責任がある……どうしようかしら。


「ひとついいかしら?」

 これは確認しておかなければならない。


「ジルさん……貴方は『役』を持っているかしら? もしくは持っている人を知っているかしら」

 何をするにしても『役』持ちが居ないことには話にならないわ。


「『役』だと? 俺は持ってないし持ってる奴も知らねぇな」


「そう……それじゃあ止めておきなさい」

 これはキッパリ言わなきゃダメね


「……ぁあ? どういうことだ?」


「そのままの意味よ、同数以上の『役』もなしに『役』持ちに挑むなんて無謀だわ、せめて味方に『役』

持ちが現れるまで待つべきね、それとも貴方が『役』を手に入れるかしら?」

 兆候はあるみたいだし切っ掛け次第ね。


「あんたの言う『役』って何のことだ? しかも複数いるみたいじゃねえか、しかも手に入れるだぁ?」

「今居るかは知らないわ、もし『役』が全部出てるなら手に入らないでしょうけど」

「なあ……あんたはどうしてそんな情報を持ってんだ? 少なくとも俺達が持ってる情報よりも遥かに重要な情報を持ってるんだろ? その情報はどこで手に入れたんだ?」


 情報の出どころ、そんなの決まってる


「見てきたから」

「あぁ?」

「多分アルフェスが滅ぶよりもかなり前の昔に、私はこの目で見てきたから」


 もろ当事者だし。

「『星』と正面から戦えるのは『月』だけよ、正面じゃなければ他の『役』も戦えるでしょうけど」


 『月』ねぇ……懐かしいわ


「なあ! あんたが持ってる情報を全部教えてくれ! そうすれば何か『星』への対抗策が見つかるかもしれねぇ!」


 諦める気はないのね?

「『役』がないと何もできないわ、貴方が『役』を手に入れる確証も『役』を持った仲間が現れる保証もないわ、それでも諦めないのね?」


「当たり前だ! 俺達はそのために戦ってきたんだ!」

「そう……諦めないのなら見せてあげるわ」


 微睡みの中に消えてしまったかつての記憶を。


「サロさんを呼んできてもらえるかしら? 多分サロさんも資格を持ってると思うから」

「サロか? サロを呼んで来たら見せてくれるんだな?」


「ええ、それなりに長くなると思うけど見せてあげるわ」

「分かった、ベルスター! サロを呼んできてくれ!」

「かしこまりましたジルベルト様」


 紡ぐ言葉は遥か過去

 明るい未来を予期させることも、確かな今を告げることもしない。


 今日も私は夢を紡ぐ


「ジルベルト様! サロを連れて着ました!」

「いいタイミングだベルスター! 丁度こっちも何かが始まりそうな感じだ!」

「ジ……ジルベルト様? コレハ一体? 何故俺マデモ?」


 その先にあるのは希望じゃない


 その先にあるのは絶望じゃない


 あるのはかつての少女の夢

 

 それが真実である証拠はない

 もしかすると全てが嘘なのかもしれない

 

 確かなのは今の記憶のみ

 

「さぁ……いざないましょう、今と昔の狭間の夢に」

 かつての記憶を追った後、彼ら彼女らは何を思うのだろうか。


「かつての『惑わしの月』の名の下に私はそなたらに試練を下す、迷い戸惑いの中に答えを見つけよ」


 この言葉は『役』に許された試練の言葉、魔術に乗せて紡ぐ言葉。

実際には使えくなった力だけど記憶までは消えないわ、記憶を頼りに真似てるだけ。

それでもこの魔術は成功するだろう、この魔術は今の私の全てだから……。

 

「ザ ガール イズ イン ドージング(The girl is in dozing・その少女は微睡みの中に)」





その少女は微睡みの中に 完

知らぬ未来は追憶の中に 始


何がとは言わないけどスマッシュな兄弟達が楽しみです、そのために三万払ってきた、執筆が遅れるのはお察しですわ……そうならないように気をつけなきゃなりませんがね。

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