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第5話


121:以下、名無しのオカルト好きがお送りします


122:以下、名無しのオカルト好きがお送りします


123:以下、名無しのオカルト好きがお送りします


124:以下、名無しのオカルト好きがお送りします


125:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

ちょwwwほしがきってwww


126:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

ほしがきワロタ


127:1

干し柿美味しいですよね。緑茶と一緒に食べたいです。


128:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

干し柿うまいよな!けっこう甘いし……っておい!ww


129:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

イッチ帰ってきた!


130:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

おかえりー無事でよかった‼︎


131:1

ただいま戻りました。

報告しますので下をあけておいてください。


132:1

あけておいてくれてありがとうございます。


秋田さんについて行って、下の階に降りました。相変わらずラップ音や呻き声が聞こえましたが、それよりも子供の泣き声が気になって仕方がありませんでした。廊下は薄暗くて気味が悪かったです。

向かった先は、スレのどなたかが予測した通り、私の部屋の真下にある103号室でした。ドアが開いていたので勝手に入ってしまいました。


部屋の構造は、私の部屋と変わっていません。泣き声は、リビングの奥にある洋室から聞こえてきました。


133:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

ひえええぇぇ((((;゜Д゜))))


134:1

そうしたら、秋田さんが洋室のクローゼットに向かって呼びかけたんです。


秋田さん「咲夜ちゃん、そこにいるのね⁉︎ もう大丈夫だから出ておいで!」


クローゼットの内側から戸を叩く音と、「くらい、こわい、たすけて」と泣き叫ぶ声が聞こえてきました。

秋田さんはクローゼットを開けようとしましたが、どういうわけか、手がクローゼットの取っ手をすり抜けてしまいました。


そこで、私が取っ手を掴んで、勢いよく開けてみました。


135:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

秋田さんは幽霊だから物に触れないのか?


136:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

秋田さんは挨拶に来た際にドアを叩いていたし、きっと全てに触れないわけじゃないんだろう

ただ、幽霊には行動に何らかの制限が課せられることも多いんだよ。その大抵が生前、あるいは死の直前に関わる内容なんだが


137:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

>>136お前くわしいな

もしかしてプロの人?


138:136

実家が寺やってるだけだよ

俺の話は置いといて、1の話の続きを聞こう


139:1

136さん、ためになる話をありがとうございます。咲夜くんが自力でクローゼットを開けられなかった理由もきっとそれなんでしょうね。


私がクローゼットを開けると、そこには、小さな男の子が膝を抱えて座っていました。男の子は秋田さんを見て、


男の子「コマチのおばあちゃん! “あいつ”はもういないの⁉︎」

秋田さん「ええ、だから、もう泣かなくていいのよ」


男の子は泣きはらした顔をしていましたが、その言葉を聞いてパッと目を輝かせました。

顔色は生きている人間のものではないけれど、体に外傷はないように見受けられました。


男の子「おねえちゃん、そとにだしてくれてありがとう!」

1「どういたしまして。ねえ、坊やのお名前は何て言うの?」

男の子「ぼく、はるのさくや! さんさい!」(以下、咲夜くん)


こうして、ひとまず咲夜くんを助け出すのには成功しました。


140:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

咲夜君かわいい(*´∀`*)

暗いクローゼットの中から出られてよかったね


141:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

可哀想な幽霊が助かってよかった〜!


142:136あらため『寺生まれ』

いや……まだ助かってないだろ


143::以下、名無しのオカルト好きがお送りします

>>142えっ?何で?


144:寺生まれ

もちろん、死んだ後も閉じ込められていた場所から解放されたことは大きな一歩だよ

だけどさ、この子が本当の意味で「助かった」といえるのは、咲夜君の霊そのものが“成仏”できた時じゃないか?

それは秋田さんの霊にも当てはまることだけど


145:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

ああ、そういうことか


146:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

言われてみれば確かにそうだよな……考えてもいなかった


147:1

>>144その通りだと思います。


1「秋田さんと咲夜くんは、成仏したいとは思わないんですか?」

咲夜くん「じょーぶつ?」

秋田さん「天国に行きたいか、という意味よ」

咲夜くん「……んーとね、いきなくなーい!」

1&秋田さん「えっ?」


咲夜くん「ぼくね、てんごくにいくなら、ママもパパも、アパートのみんなも、いっしょにいきたいから! だから、いまはいきたくない!」


148:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

咲夜くん……!


149:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

咲夜ちゃんの健気さに全俺が泣いた


150:1

咲夜くんのその言葉を聞いて、何故でしょうか、私、助けたいなぁ、と思ってしまったんです。

私は何の力も持っていないし、実は今も少し怖いんですけど、それでも。事件からもう十二年も経っているのに成仏できていない裏野ハイツの方々に、何か出来ることをしたいなぁ、と思ってしまったんです。


1「ねえ、咲夜くん、秋田さんも。アパートのみんなが一緒に天国に行けるように、みんなを探すことを、私も手伝ってもいいですか?」

秋田さん「お嬢さん⁉︎」

咲夜くん「おねえちゃん、ママとパパをさがしてくれるの? やったあ!」



このスレの皆さんも。

烏滸がましいお願いですが、もう少し付き合っていただけないでしょうか?



151:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

よっしゃ任せろ‼︎


152:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

ここで見捨てたら男じゃねえよな!?

いいぜ、手伝ってやろうじゃねえか!((バッ


153:以下、名無しのオカルト好きがお送りします

>>152なぜ脱いだし


154:70

わかった

あたしも協力する


155:寺生まれ

本来ならばどんな案件であれ、一般人がむやみに霊に関わるべきではないんだろうが……俺は1を応援するよ


せめてスレ越しにでも協力させてくれ。裏野ハイツの霊たちが成仏できるように



156:以下、名無しのオカルト好きがお送りします


佐藤?



157:1

>>156えっ





続く

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