第2話
45:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
イッチ帰ってこないなぁ……
46:1
ただいま戻りました。
47:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
帰ってきた!おかえりなさい!
48:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
それで、結局のところどうなった?
49:1
それではドアを開けた後のことを報告しますね。
ドアを開けると、目の前には、一人の年配の女性が立っていました。
お婆さん「あらあら、こんにちはぁ」
1「あれっ?」
お婆さん「突然伺ってごめんなさいね。201号室に住む者ですが挨拶に参りましたの。貴女、昨日越してらした方でしょう?」
1「は、はあ」
年齢は七十代くらいかな?
小柄で、着物をきっちり着こなした、見るからに上品な雰囲気のお婆さん。
とても優しそうな顔立ちをしていて、その顔に浮かぶ穏やかな微笑みを見て私も癒されました。
そんなお婆さんの胸には包丁が突き刺さっていましたが。
50:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
50ゲット
…………って、包丁って
51:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
それ確実に生きている人間じゃないじゃんかああああ!!
52:1
1「(包丁を見てパニックを起こしかける)」
お婆さん「そんなに驚かないで。わたくしは平気よ、死んでいるから今はもう痛くないし、決してお嬢さんを傷つける気などないわ」
何故か、幽霊本人に宥められました。
53:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
幽霊さん、めっちゃいいひと……なのかな?
54:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
そのばーさんの霊は、1を害するためにでなく、ただ挨拶をするためだけにやって来たわけか
55:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
幽霊に宥められるとか想像するとシュールだなw
56:1
>>54はい、本当に挨拶が目的だったそうです。
お婆さん「少し落ち着いたかしら?」
1「は、はい。取り乱してすいませんでした」
お婆さん「こんなものを見てしまったんだもの、仕方ないわよ。こちらこそ怖がらせてしまってごめんなさいね」
お婆さん「……それでね、お嬢さん」
1「はい」
お婆さん「貴女も、もう、察しているでしょうけど……」
お婆さん「ここは、幽霊屋敷なのよ」
ですよねー。
57:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
wwwwwwですよねーってwwwwww
58:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
ホントに緊張感ないなこの1はwww
59:1
お婆さん「ああ、申し遅れましたね。わたくしは、秋田コマチと申します」(以下、秋田さん)
1「秋田さん、ですね。私は1です。よろしくお願いします」
1「ところで秋田さん、ここが幽霊屋敷というのは、一体どういうことでしょうか……?」
秋田さん「それがねえ、このアパートに暮らしている人は、貴女を除いて、みんな十数年前に亡くなっているの」
秋田さん「でもまさか、十数年も経って、生きている方が引っ越してらっしゃるとはわたくしも思わなかったわ」
私も、引っ越した先がおばけ屋敷だなんて夢にも思ってませんでした……。
60:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
それな
俺もツッコミが追いつかない
61:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
みんなってことは、お婆さんの他にも幽霊がアパートで暮らしているわけか
61:以下、名無しのオカルト好きがお送りします
なあイッチ、そのアパートの名前教えてくれないか? 出来ればアパートの構造とかも
62:1
>>61アパートの名前は『裏野ハイツ』です。
アパートの構造に関しては、まとめてきますので、少しだけ待っていてください。
続く