プロローグ
拝啓、お父さん、お母さん
僕は生まれてきて17年とんでもない事態に直面しています。
信じられないでしょうが、僕は今たくさんの未知なる生命体に囲まれているのです。
学校の帰り道、突然そいつらがやってきました。
そいつらはいかにも宇宙人といったようで、見た目がクラゲに似ていて、頭は異常に大きくてまるくて触ったらぬめぬめしてそうで、目は横並びに三つあって青光りしています。その大きくて丸い頭は、軽く数えても8本以上ある足のような手のようなうにょうにょしたもので支えられていて、そんな気色悪いやつらに、百体近く、いや千体近く、囲まれているんです。
そして突如そいつらの中から、美少女(本当にかわいくて、何時間もみつめられそうな超美少女! でも服は昔のSF映画とかに出てきそうな感じで超ダサい)が出てきて僕にこう言いました。
「宇宙法◎×▼法により、あなたを処罰します。逃げたところで無駄です。我々、宇宙組織から指名手配されているあなたはどこへ行っても、たとえ地球外へ行ったとしてもあなたは狙われるでしょう。おとなしくご同行願います」
お父さん、お母さん、どうやら僕は宇宙組織に指名手配されているようです。