守りたい笑顔
前世に存在した【ヘンリー銃】に酷似した支援魔銃の購入を資金不足のために泣く泣く断念した俺は、輸送隊が到着するまでという条件で、無償で借りている村の中心から少し離れた場所にある小さな空き家へと戻った。
先程、複数の店で購入した衣類や食料が入った紙袋と素っ気ない鞘に納められた剣、戦闘用のナイフをドカドカっと小机の上に置いた。
俺はまず紙袋から複数の衣類を取り出す。
黒のスーツ姿でこの世界での活動するのはかなり目立つため、それに代わる活動服にするつもりだ。
3日後には大きな都市へ移動するつもりであるため、農村で着るような安っぽいものではなく、ある程度高い服装を予備も含めいくつか買った。
まずは試着だ。
俺は早速買ったものに着替えるとひび割れている立て鏡の前に立ち、写った己の全身を見る。
腕を上げたり、立ち位置を変えたりもしてみた。
「んーー」
うん、悪くは無いかな。
俺が今着ているのは、紺色のTシャツ。コンバットシャツのように迷彩柄では無いが、暗い緑色なので森などで隠れる際に隠蔽効果が出ると思われるコート。
あとは指が出るタイプの手袋やベージュのズボン、剣を装着することもできるベルト、靴といった感じで、至ってシンプルだ。
俺は動きやすさ・軽量さを重視するため盾や鎧といった類いの金属装備はほとんど無く、二の腕と左胸だけに軽量な革製の防具が付けられているだけだ。
まるでVRMMORPGゲームの初期装備状態のような格好で、駆け出しの冒険者にも見えなくもない感じだ。
本当はもう少し格好良い服装、装備にしたかった。だがまあ、最初の村で服を揃えられたのだから、これはこれで良しだ。また必要に応じて移動した先の街で買い替えたりすればいい。
そう思いながら他にも予備の服・装備を組み合わせて試着していると、気づけば夕暮れ時になっていて恒星はもう半分以上が地平線へと沈みかけていた。
そろそろ手間のかかりそうな夕食の支度をしようと思い台所へ足を向けると、コンコンと玄関が控えめにノックされる音が聞こえた。
「どうぞ」
俺が入室を促すと扉はゆっくりと開けられ、隙間から背の低い誰かが覗き込んだ。
恐らく10歳にもなっていないだろう。水色のショートヘアで前髪は左右対称ではなく、右側が若干長いで、幼さが感じられる女の子だった。
「あ…あのっ、ええと……その」
どうやら恥ずかしがり屋さんのようで俺を見るなり、もじもじと動揺する。
すると女の子の後ろから新たな人物が見えた。
「ミューリ、きちんとご挨拶しないとダメよ?」
女性はミューリという名の少女の母親のようだ。ミューリは小声で「えっと、こんにちは」と囁くとさりげなく母親の後ろに下がり、母親が代わって俺に話しかけた。
「ケイさん、みんなで食事会するから貴方を招待したいの。どうかしら?」
「え、いいんですか?」
「大丈夫よ。食事会は村を訪れてくれた人々を歓迎する私たちの慣習なの」
わざわざ場を設けてもらったのに、それを断るのは失礼だと判断し、俺は参加することに決めた。それにこの世界について、コルボや村人たちに色々と聞けるかもしれない。情報収集はこの世界で生きていく上で必要不可欠だ。
何より面倒な調理をしなくていい!
「そうですか。では、お言葉に甘えて出席させていただきます。コルボ村長にそうお伝えください」
「分かったわ。じゃあ準備が出来次第、また呼びに来るわね」
母親とミューリはお辞儀すると静かに扉を閉め、会場へと向かった。
…出席するときの服装はこのままで良いか。
俺は広げておいた何着かの衣類を綺麗に畳んで紙袋に仕舞い込んで、家を出た。
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こんなに人がいたのか。
村の塔の脇にある店が並んだ広場から食事会会場へと変貌した場所には60人ほどの村人たちがすでに集まっていた。
広場の真ん中には俺が小学生の時に見たキャンプファイアーの時のような大きな焚き木が踊るように燃えており、あちらこちらにある敷物の上に脚の短いテーブルが何個も置かれ、そこへ出来上がったこの村らしい郷土料理が次々と運ばれてくる。
料理から漂う香りによって刺激されて俺の腹がぎゅるるると鳴り出す。
「おっ、ケイさんこちらですよ」
俺に気づいたコルボが手招きをしていた。
俺はコルボの左隣に座る。
全ての料理が運び込まれたあと、会場はしんと静まる。
俺はスッと立ち上がり、全員に聞こえる声でしっかりと言った。
「本日は食事会に招いて頂き、ありがとうございます。あと2日の間お世話になりますのでよろしくお願い致します」
俺が話し終えると代わってコルボが立ち上がる。それを確認した人々はコップを高々と上げる。
「それでは皆、ご唱和ください。乾杯!」
それに続いてみんなの声が響く。
「「「「かんぱーい!」」」」
料理をガツガツと食べ始めたり、仲間同士で談笑したり、果実酒を一気飲みしたりと一気に賑やかになる。
俺は目の前に並べられた料理をゆっくりと味わっていく。
「どうですかな、この村の料理はお口に合いますか?」
「はい、とても美味しくて私の舌を楽しませてくれます」
「それは良かった」
コルボは愉快そうに笑う。
「ケイさんのような若い衆の笑顔が見れるのはやはり良いもんですなあ。昔を思い出しますよ」
「昔はもっと多くの人が居たんですか?」
「ええ、数年前は150人ほどの人が村にいたんですよ。今はその大半が出稼ぎに行ってしまいましたけどね」
俺とコルボの話がひと段落すると子供達が俺の元に駆け寄り、囲むように座った。
一番早く口を開いたのは褐色肌でツインテールの女の子だった。
「ねえねえ、ケイお兄ちゃんの住んでたところってってどんな場所なの?」
まあ妥当な質問だろう。俺は少し表現を曖昧にして答える。
「文明が発達した国から来たんだ。6歳から14歳くらいの子供なら誰でも教育を受けられる施設もある。貴族とか平民とかの身分が無くて、誰もが差別を受けずに平等であろうと考える人達がほとんどでね、戦争とか殺し合いも無い良い所だよ」
俺の話す内容に子供達は真剣に聞いていた。
「キョーイク?」
「貴族様しか受けられないお勉強が誰でもできるの?」
「私12歳だからお勉強できるんだ!」
「いーなぁ、私も教育受けたい」
「戦争しないんだ!」
「強い国なのかな?」
と口々に子供達が興奮気味に喋り出す。
「ほう、それはまさに理想郷というべき場所ですなあ」
コルボは目を細め、どこか懐かしむように微笑んだ。
「そんな不自由1つ無いような国を出て、ここまでケイさんは一体何をしに?」
コルボの質問に俺はどう答えたらいいか悩んだ。
数秒悩んだ末に俺は静かに呟いた。
「やりたいことを見つけるため……かな」
「見つけるために旅をするということですか…。ケイさんは若く、まだ時間はたっぷりあります。やりたいことも焦らずに探せば、自ずと見えてくるでしょう」
俺はコクリと頷いた。
さて、俺は本題に入るべく食べる手を一旦止めた。
「あの、コルボさん」
「はい、なんでしょう?」
「私はこの国に来たばかりで何も知りません。この国や天空の島などについて詳しくお聞きしたいのです」
コルボも手を止めて頷く。
「分かりました。私達で宜しければ、なんなりとお聞き下さい」
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それから30分程間もかけて色々と教えてもらった。
その結果、以下のようなことが分かった。
・この世界は200年程前、天変地異によって陸地の半分が海底へと沈んだ。
人類の活動領域が狭まってしまうことを事前に察知していた魔法使いや貴族、王族は沈むと予想される地域を莫大な金と魔力を注ぎ込み、それを空飛ぶ島へと変えたのだ。
そして現在、沈んだことによって7つあったとされる大陸は大小400ほどの島へと変わってしまったのだという。
そして空を飛ぶ島はおよそ100。
天空の島に住んでいる者は高位の魔法使いや貴族、王族、大規模な商売組織の者たちがほとんどで彼らを地上の人々は『天空人』と呼んでいるらしい。
さらに現在は天空人と地上人との差別や格差が激しくなっており、ときには戦争も起きているのだという。
・この国は他の国・地域と比べて、天空人との交流・貿易があり各地の街が発展しているのだそうだ。そのような事情もあり、ここのような村の若者たちが街での働き先を求め、出稼ぎして行き何年かに一回、稼いだ金を持って帰ってくるのだという。
・3日後に行くこの地域最大の都市は近年成長している工業都市らしい。人口は俺が前世にいた石巻市とほぼ同じ64万人という中規模都市と言えるほどの多さだ。
クルアンブールは治安維持する王宮直轄の地域警備騎馬隊の他、自主防犯組織を民間を中心に作っているため比較的治安が良く、出稼ぎする若者たちに人気なのだとか。
訊きたかった事も訊き終え、かつ腹が膨れるほど堪能したのを確認した子供達に俺は手を引かれ見よう見まねで踊りを踊らされたが、子供達の楽しそうな雰囲気に俺は心が和むのを感じた。
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深夜。
外から聞こえる大きな音と声で目が覚めた。
何をしているのだろうか?おもてなし会は既に終わって片付けもしたというのに。
眠い目を擦っていた俺はある異変に気付いた。少しだけ開いた窓の戸から見える外が妙に明るい。朝日が昇るにはまだ早いはずだ。
俺はベッドから起き上がり、窓の戸を開け放って外を見た。
俺がいる家から塔を挟んでその更に離れた場所に建っている10数の家。そのうちの何件かの家が燃えていた。
火事か!?
そう思ったのと同時に、俺がいる家の玄関の扉が勢い良く開けられ、コルボが飛び込んできた。
焦りと恐怖で支配された煤汚れたコルボの顔を見た瞬間、火事程度では済まない非常事態が起きていることを直感した。
「盗賊が来ました!ここは危ないからケイさんも早く逃げてください!」
それだけ言うと70とは思えない程の俊敏さで家を飛び出し、幼い子供達を率いて襲撃があった場所とは逆方向の門へと逃避していった。
俺も手早く荷物をまとめ、避難していた人と一緒に門の外へと走った。
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俺が門の外へ出ると、コルボを始めとする村人たち50人ほどがすでに避難していた。
みんなの顔に不安と恐怖の色が窺える。
盗賊はこちらまで追ってこないのかと考えていると、女性の騒ぎ声が人混みの中心から聞こえた。
俺は何があったのか確かめるべく、人混みを掻き分けてそこへ移動した。
すると聞き覚えのある声が
「娘とはぐれたの。ここに居なくて、もしかしたらまだ村の中にいるかもしれないの!」
コルボにすがって訴えている女性は……
「い、行かなくちゃ……あの子のとこに…」
思い出した。俺の家に訪ねてきた女性だ。
女性はフラフラとした虚ろな眼で村を見つめ、そこへ向かって歩き出す。
その行く手をみんなが遮る。
「行かせて!あの子が、ミューリがいるかもしれないのよ!」
「今行くのは危ない!行っても盗賊たちの餌食になるだけだ」
「そうだよ。既に10人ほどが殺されたり、連れていかれるのが目撃されているんだ」
「今の我々では武器を持っている盗賊相手にはどうすることもできんのじゃ……」
コルボと村人たち数人が女性を必死に制する。
「そんな…ああ、ミューリ……ミューリぃッ!」
女性は両手で顔を覆いながら泣き崩れた。
ミューリ……。
俺はその名前を聞いて思い出していた。
俺の元へと訪ねてきたあの女性の娘さんだ。
どうする。
俺は状況を確認しながら、思考を加速させる。
この村には衛士も魔法使いもいない。
今この場にいるのはまだ幼い子供とその子たちの母親、コルボら老男女しか居らず、盗賊相手に戦える、ミューリたちを助けに行けるような者はいない。
ミューリが本当にまだ村にいるのならば、火事に巻き込まれるか盗賊に殺される、あるいは連れ去られる可能性が非常に高い。
時は一刻を争う。
助けたい。その思いが俺を動かす。
それに世話になっておきながら、恩返しも何もできずに子も家も失う村人たちを指を咥えて見ているのは俺の性分ではない。
「コルボ、俺が行く」
精神的に弱ってしまった女性を宥めているコルボにそう短く伝えると、俺は疾風の如く村の方向へと走り出した。
コルボの呼び止める声が後ろから聞こえた。しかし俺はまるで聞こえていないかのように無視し、赤く燃える危険地帯へと急いだ。
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俺は限界まで脚力を酷使し驚くべき移動スピードで門を潜る。
村の中は10分前に出た時と比べてさらに延焼範囲が広がっていた。
炎はパチパチと音を立て、黒い煙が空高く立ち昇る。
ミューリが炎に包まれている家の中にいない事を祈りながら、俺は周辺を無我夢中で探す。
すると100メルほど向こうに人影が見えた。目を凝らすと白いワンピース姿の水色の髪の毛の女の子だった
いた!
ミューリは泣きじゃくりながら燃え上がる家々に挟まれた道をトボトボと歩いていた。
発見に安堵したのも束の間、2人の盗賊が迫っているのが見えた。
1人はボサボサ髪の太った男で、もう1人は長身細身のヤンキー風の男だ。
両者は上下ともに山賊をイメージさせる汚れた服で、腰には俺が持っている剣よりも一回りほど大きな湾刀を装備していた。
「おっ、こんなところに女の子がいるゼェ!」
「かなりイイ娘じゃねえか。こりゃあ娼婦宿向けで高く売れるぞ!」
「それよりも大事な大事な初めて奪っちまわねえ?」
「ククク、そうだな。最近してねえから溜まってるし、こいつでいいか」
そんな下衆い話をしながら近づいていく。
気持ち悪い笑みを浮かべる2人に気づいたミューリは恐怖で口をパクパクとさせながら、震える脚で後退る。
2人とミューリとの残る距離、あと10メル。
間に合えッ!!
2人はミューリに気を取られている。
さらに家が燃える音もあって、俺の走る音が掻き消されているため接近していることに気付いていないようだ。
俺はラストスパートを全速力でミューリへと翔ける。
そして盗賊2人よりも一瞬早くミューリの元に着くことに成功した俺は、ベルトから外してあった鞘に収められたままの剣を、ミューリの腕に触れようとする汚い指へと力任せに振った。
それは狙い違わず男の指に直撃し、ボキリという音を立てながら男の指が激しく曲がった。
「いっでぇええええええ!」
ボサボサ男は膝をつき、激痛のあまり叫びながら折れた指を反対の手で抑える。
「ケイお兄ちゃん!」
知らない男たちに迫られる状況で、顔も名前も知っている俺が目の前に現れたことでミューリに助かったという安堵の表情が浮かんだ。
2人が怯んでいる間に、俺はミューリの盾となりながら盗賊たちへと剣を構える。
「テメエみたいなクズどもの指で触れようとすんじゃねえよ」
この世界に来て初めての怒りを2人にぶつける。
「ああ、誰だオメエ?生意気なこと言ってんじゃねえぞチビ」
ヤンキー男が食ってかかる。
今ならまだ撤退するチャンスはある。この2人を速攻でどうにかすればーーーーーーー、と思った矢先に
「おい、どうした!?」
ボサボサ肥満男の叫びが聞こえたのであろう、周囲にいた盗賊集まってきた。予想していた人数よりも多い人数だった。その数、12人。
戦闘経験が豊富なのは奴らの身体中についた傷跡を見ればすぐに分かった。
「あのガキがモルゾの指をへし折りやがった!」
ヤンキー男の言葉を聞いた12人もの盗賊は敵意を含んだ視線を一斉に俺へと向けた。
「やってくれんなあ、糞ガキ」
「ぶっ殺してやるぜ、ああ!?」
「首切って村の奴らに晒してやろうぜ」
「命乞いするなら今のうちだぜ」
口々に喚いている奴らを見ながら、現状を整理した。
俺は女の子という手負いがいる中で大人数を倒し、女の子を村人たち、母親がいる場所へ連れて行かなくてはならない。しかも俺は盗賊たちと違い、前世でもこの世界でも戦闘経験はナシ。VRMMORPGで剣士として何年もプレイはしていたが、これは遊戯ではない。本当に命を奪うことが可能な現実なのだ。
そう簡単に勝てる訳ではない。
転生直後のいきなり大ピンチ。
女神は言っていた。
『チャンスは一度。死んでももう生き返らせることはしない』と。
ここで死んだらまたやりたいことも出来ずに終わってしまう。
苦い思いをするのはもう沢山だ。
でもミューリを見捨てて逃げるという選択肢は毛頭無い。
まだ燃えていない家の玄関へとミューリを庇うようにゆっくりと後ろ向きに歩く。
俺は盗賊達から視線を外さずに小声でミューリに指示する。
「この家に隠れるんだ」
「ケイお兄ちゃんは?」
今にも消えてしまいそうな小さく震えた声で俺に訊いた。
「お兄さんは怖〜いおじさんたちを退治しなくちゃいけないから、一緒に逃げ込むことはできない」
ミューリは俺を驚愕の瞳で見つめる。
「だめだよ、こんなにいっぱいいるのに……」
ミューリは俺の袖を掴みながら、だがどうすればいいのかも分からずに言葉を失う。
「お母さんのところに帰りたくない?」
「……帰りたい」
「でもこのおじさんたちをやっつけちゃわないとどこか遠くへ連れて行かれて酷いこといっぱいされちゃうよ?」
「やだよぉ…」
首を左右に振るミューリの頬を大粒の雫が垂れていく。
「じゃあ、ここはお兄さんにまかせて。大丈夫、必ずお母さんの元へ返すから。だから泣かないで待ってて。泣くのはお母さんに抱きしめてもらった時にしよう」
「うん、……うん!」
俺の言葉にミューリは涙を堪えて無理やり作った笑顔で応えてくれた。
ミューリはゆっくりと扉を閉める。
パタリと閉じられると鍵がかけられる。
それと同時に盗賊がゲラゲラと笑い出した。
「おーお、格好つけて勇者のつもりかい?」
俺は鋭い視線で奴らを睨む。
こいつらは何の罪もない村人を殺し、家を燃やし、金目の物を好き勝手に奪った。
あまつさえ、あの子を高く売ろうとしていた。
それが俺を激昂させた。
絶対に負けられない。
精神的には成人ではあるが16歳の身体の俺を見て、負ける訳ないと過信しニタリニタリと嗤う盗賊たち。
確かに体格、身長、人数、武器といったあらゆる点で奴らに劣っている。
だが、それでも俺の心は怯まない。
今の俺にあるのは前世で培った知識と
先ほど走った時に気付いた俺のチートな身体能力。この2つを駆使して勝つのみ!
これは命をかけた冒険だ。
圧倒的不利な状況をひっくり返すべく、俺は小さく呟きながら一歩踏み出す。
「……さて、始めるか!」
祝、ブックマーク10件!評価30点到達!トータル文字数2万字突破!
というわけでこんにちは、作者の大橋リッキーです。
ハードフライト第3話を読んでいただき、ありがとうございます!
読者の皆様から頂いた評価により執筆意欲が出たおかげで、予定より早く投稿することができました。
評価、ブックマークをして頂いた方々、本当にありがとうございます。
さて今回のお話しについてー、
新しい世界での服を試着するシーンからようやく戦闘が始まるところで区切らせていただきました。
食事会でケイが楽しく過ごしていたシーンを書いてるとき、自分はそういった行事でもぼっち少年だったので、あまり楽しかった覚えが無く、こんな風に楽しみたかったという気持ちを込めました笑
次回はあのデブとヤンキーに加え駆けつけた者も含め、14人もの敵を相手にケイが闘うところをお届けします。
戦闘シーンの表現は難しいので上手くできるか分からないです(・・;)
次の投稿は10/14を目標にします。
今回もお話の評価、コメント、ブックマーク等をよろしくお願いします(特に感想・一言をお願いします。どのような言葉でも構いません)。
頂いた評価や感想によってまた早く投稿できるかもしれないので(*☻-☻*)
次回『一夜明けて』