ポッキー彼
手にはポッキーの箱、口には一本のポッキー。
そして俺の下には目を白黒させた彼女。
さて、本日十一月十一日は何の日でしょうか。
答えはこの状況を察していただけるでしょう、ポッキーの日。
「ん、早く」
なので、彼女とポッキーゲームをしようとしているので、逃げられない様に押し倒した。
食べろよ、とポッキーのチョコの方を差し出せば顔を赤くする。
甘いものが好きな彼女のためにチョコの方を差し出しているのだから、早く食べて欲しいものだ。
押し倒して馬乗りになったまま、彼女の口にポッキーを触れさせれば、観念したようにゆっくりと口を開きポッキーを食べる。
途中で折るなよ、という笑顔を向ければ冷や汗を流して口元を引きつらせた彼女が可愛い。
戸惑いながらも食べ始める彼女。
俺の方は淡々と食べ進めて行くと彼女の顔をが近づく。
何かを察したのかぎゅっと固く目を閉じる彼女の口に俺の唇を合わせる。
体を硬くさせた彼女は目を開くが、俺はニッコリととびっきりの笑顔を見せた。
柔らかな彼女の唇とポッキーを合わせて貪ればドンドン、と強く胸を叩かれる。
そんなに拒絶しなくてもいいだろう、と渋々離れれば真っ赤になった彼女に睨まれた。
涙目だから怖くないし、むしろソソられるんだが。
「ハッピーポッキー?」
適当な造語を作って先程と同じ笑顔を向ければ、彼女が可愛らしく怒ってくれたので、色々と満足した一日だった。




