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贄の娘と支配の魔王  作者: 八千
<4>最終決戦
17/20

 逃げ出した三人は、あてもなく夜の空を飛んでいた。高度のある空を飛ぶ彼らを見咎める者は無い。

「な、なあ……逃げ出しちまったけど、どうするだ?」

「生贄のアンタがいなければ、最終決戦は開始できないはずよ!“勇者が魔王から生贄を救う”っていうのをしないと、ダメなんだもの!」

「それがねえとどうなっちまうだ?」

「わ、わかんないけど!ヒトのココロ?が、変わっちゃうとか、勇者が卑怯者になっちゃうとか……とにかく、そういう決まりなの!」

「お、おう」

「でも、どこに行くんだよ~。もうずいぶん飛んだけど?」

 辟易した様子で、ドラゴンは言った。

 着の身着のまま、何の用意もせずに、モニクの主導で城を出てきたのだ。ティティが持ってきたのは、メイストから貰ったモップだけだ。食事と風呂と寝る時以外は背負っていたので、癖になっていた。

「文句言わないでよっ!魔王様が死んじゃってもいいのっ?」

「嫌だけどさー……」

「大丈夫か、ドラゴン。疲れてねえか?」

「うん、大丈夫!なんだか、調子がいいんだよねーさすが僕」

「二人とも、もうちょっと緊張感持ってよねっ!」

 怒鳴ったあとに、ハァ、と溜息をつくと、モニクが頭をかかえた。

「ん、んだな……。すまねえな、モニク。魔王様がいつ追っかけてくるかわかんねえからな……」

 ティティの言葉に、モニクは更に深い溜息をついた。

「追いかけてこないわよ。ティティのことは必要だから、連れ戻しに来ると思うけど。あたしとドラゴンは……」

 モニクは、何かを振り払うように顔を上げた。

「……あたしさ!妖精の国で生まれたんだけど……人間に攫われたんだ。見世物小屋に入れられたり、羽をむしられたり、ろくに食べさせてもらえなくて。で、とうとう飛べなくなっちゃって……ある日犬の餌になりかけたところで、魔王様に助けてもらったんだ」

 モニクは淡々と話したが、凄まじい過去に、ティティはどんな声をかけたらいいのかわからなかった。

 戸惑うティティに、ドラゴンが小さく笑う。

「ああ。僕もね、モニクと同じなんだ。翼竜族に生まれたけど、飛ぶことしかできなくて。翼竜族って、主の力になる存在だから、大体の魔法が使えるはずなんだけど……僕は何にもできなかった。体も小さかったし。それで、群れを追われて、人間の世界に下りた。でも、翼竜族って珍しいから……やっぱり色々、ね。魔王様が拾ってくれなかったら、生きてなかったかも」

「……二人とも……辛え思いをしてたんだなあ……」

 ティティは思わず、モニクを抱きしめながら、ドラゴンの背中に頬ずりした。涙で声を震えるのを隠すように、モニクが叫ぶ。

「……だからっ、魔王様には責任があるの!あたしたちを助けた責任が!拾っておいて、いらなくなったら出ていけなんて、許さないんだからぁ!」

「んだなあ。ひでぇ魔王様だなあ……」

 モニクはふと気になったことがあって、モニクの顔をのぞきこむ。

「そういえば……そんな辛ぇ過去があったのに、魔王様はおめぇの羽をむしっちまっただか?」

 確か、ティティの父……ウィトスの命を助けてくれたのは、モニクの羽だったと聞いていた。

「そ、それは……」モニクはなぜか、もじもじと体をよじらせた。「さすがに悪いと思ってね、あたしから申し出たのよっ。見世物小屋とか……昔の話よ。ティティのお父さんを助けるのとは話が違うし」

「――も、モニク!」

「ぐぇっ!」

 感極まったティティの強烈な抱擁が、モニクを襲った。

 なんて優しい者たちだろう。自分はともかく、彼らを突き放したメイストを許せない気持ちが湧いてくる。いくら魔王に事情があろうとも、ティティには彼らを見捨てることはできない。

「んだども、なんとする?このままだときっと魔王様に捕まっちまうべ」

「僕のほうが飛ぶ速度は早いから、時間は稼げると思うけど……このまま飛びっぱなしってわけにもいかないし」

「最終決戦ができないようにすればいいと思ってあんたを連れ出したけど……ロニーはもう証人やる気だし。あの裏切り者のオヤジー!」

 確かに、最終決戦に必要だという生贄がいなければ、メイストの希望は叶わない。でも、このままメイストから逃げ続けるのは現実的ではなかった。

「あ……だったらさ。ロニーを倒せばいいんじゃないかな。証人がいなくても、最終決戦はできないでしょ?」

 彼の発言に、二人の顔色が悪くなった。

「あ、あんた……さらっとひどいこと言うわね」

「僕は可能性の高い方法を提案しただけだし。じゃあ、勇者様を倒す?」

 ティティとモニクは、今度は目を見開いた。

――勇者様を、倒す?

 ティティが、その言葉の意味を考えているあいだに――落ち込んでいたモニクの目に、火がついた。

「……あんたの言う通りかも!」モニクはティティの腕の中を抜けると、ドラゴンの頭にしがみついた。「オーウェンがいなくなれば、最終決戦はできない!そうよ、これが一番いい方法よ!でかしたわっ、ドラゴン!」

「だ、だども!どうやってオーウェン様を倒すだ?」

「そうだよー。僕らじゃ束になっても勇者様には勝てないよ。まだロニーのほうが勝ち目があるかなと思ったから、言ったのに」

「ロニーもあんたに、そこまで下に見られてる知ったら、悲しむでしょうね……」

「でも……これしか方法はなさそうだど?」

 こちらはモップを持ったモブの生贄と、火の吐けないドラゴンと、か弱い妖精だけだ。勇者どころか、その辺りの人間に勝てるかさえ怪しい。

 でも、最終決戦はなんとしても止めなければならない。

「魔王は、勇者と、戦うんでしょ?」

 モニクはにやりと笑った。

「……ドラゴン!今すぐヒロイの都に飛びなさいっ!」

「デリランテ様にやらせる気だか!」

 ドラゴンもティティと同様、ええー!と驚きの声を上げる。

「デリランテに、あの憎たらしい勇者を倒してもらうのよ!それしかないわ!」

「で、でも……そんな無茶な……」

「いいからやるの!やってみないと、ダメかどうかなんてわからないでしょ!」

「もう~知らないからね!」

 ドラゴンは急旋回して、ヒロイの都へと進路を変えた。

 やってみないとわからない――。藁をもつかむような話だったけれど、モニクの言葉は、信じてみたいと思わせる言葉だった。





「で?俺がハイそうですかと言うことを聞くと思ったか?」

 あっさり断られた。

 デリランテの城は大きく、絢爛であった。メイストの城とは比べ物にならないほど強固な城で、埋もれるほどの装飾品に溢れている。この城の持ち主であっただろう元勇者の王の趣味ではないだろう……とティティは思った。魔王会議で聞いた、人間からの献上品の話を思い出した。

「メイストが勝手にくたばってくれるなら、こっちとしては万々歳だぜ」

「なによ!それでも同じ魔王なの!」

「同じ魔王だから邪魔くせェんだよ。人間贔屓のクソ魔王のことなんか知ったこっちゃねーよ」

「そ、そこをなんとかおねげぇしますだ!魔王様を助けてけろ!」

 ティティは両膝を地面につくと、思い切り腕を伸ばし、頭を地面にこすりつけた。

「馬鹿にしてんのか、テメェ」

「こっ……これはこの子なりの最上級の頼み方なのよ!た、多分」

「んだっす!これはおらが生まれた村に伝わる礼の方法だ!」

「知らねェから。帰れ帰れ。ガキは嫌いなんだ」

「おらは十七だ!ガキじゃねえ!」

「この人でなし!いや、魔王でなしー!」

「魔王様が死んだら困っちゃうよ~!」

 デリランテの額に、木の根のような血管がビキリ、と浮き上がった。わめくティティを見下ろしていたデリランテは、ゆっくりと立ち上がる。腰にあった柄を抜き、玉座を降りてきた。

 階段を下りながら、ティティを指差す。

「オイ、そこの生贄。俺が誰か言ってみろ」

「へっ……で、デリランテ様、だべ」

「じゃあメイストは?」

「……おらの魔王様です」

 何を聞かれているのか、彼女にはわからなかった。だが、デリランテが求めている答えでは無いことは、彼の表情を見ればわかった。

「この世で魔王と呼ばれるのは……俺だけでいいんだよっ!」

 デリランテが柄を振り下ろした途端、あの雷の鞭が現れた。天井に届くほど長く伸びた鞭は、本当に雷のようにティティたち目掛けて落ちてきた。

「危ない!」

 ドラゴンが、大きな体で二人を覆うように守ってくれる。だが、鞭はただの打撃道具ではなかった。雷の鞭なのだ。ドラゴンの近くで地面に触れただけで、激しい衝撃が三人を襲った。

「うわぁっ!」

 攻撃によって、ドラゴンが転がりながら倒れこんだ。モニクはドラゴンにしがみついて無事だったが、ティティは爆風と振動で飛ばされてしまう。

 だが、飛ばされたティティは幸運だった。残された二人のほうがデリランテに近く、猛烈な鞭の勢いにさらされていた。

「危ねぇ!」

 何も考えていなかった。ティティは咄嗟に背中のモップを握ると、ドラゴンとモニクの前に立った。

 確実な一撃が、三人目掛けてやってくる。雷が、容赦のない勢いで宙を走った。

 ティティはモップを握り、目を閉じた。

 ドラゴンとモニクは守らなくてはならない。生贄がいなくなったら、メイストが勇者に倒されることはない。それなら、ティティは自分を犠牲にしてもよかった。

 でも……メイストはティティが死んだら悲しむだろう。

――魔王様がおらのことで悲しむのは、嫌だなあ……。でも、じゃあ……どうしたらいいんだよ?

 目を閉じても、はっきりとわかるぐらい視界が眩しくなる。途端にモップが逃げ出しそうなほどに震え始めた。

「うぎゃああっ!」

 雷がバチバチと自分の身を打っているのだろうか。その割には、あまり痛くなかった。どちらかと言えば、モップを落とさないように力強く柄を握っている自分の手のほうが痛い。

 やがて、打撃音が遠ざかっていった。モップも、何かの束縛を解かれたように力が抜けた。目を閉じているティティにあるべき視界の暗さが戻り、おそるおそる瞼を持ち上げた。

 魔王の間を蹂躪していた鞭は、デリランテの手元でだらりと垂れていた。飾られていた装飾品や、見事な模様が彫られていた柱はボロボロだ。庶民のティティはそれを見て、恐怖よりももったいない、という感想を抱いてしまった。

「俺の一撃を受け止めた……?」

「へあっ?」

 見ていなかったティティには、何が起こったのかわからない。確かにデリランテの一撃は食らったはずだ。明らかな衝撃があったのだから。

 でも、ティティは無事だった。

「ティティ!あんたすごいじゃない!何をしたのよ!」

 モニクがドラゴンの腕のなかから、歓声を上げた。モニクもドラゴンも無事だった。

「お、おら何もしてねぇだよ!」

 その時、魔王の間に動きがあった。バタバタという足音と共に、幾人もの魔族が入ってくる。泥で作られた人形のような外見だった。

 一番前に立っていた、リーダーと思しき魔族が、広間内にいたティティたちに気づいたが、何も言わなかった。

「魔王様。支配地内で倒れていた勇者がいましたので、連れて参りました」

「えっ、勇者って……」

 ティティたちは、顔を見合わせた。モニクが嬉しそうに羽を震わせる。

「オーウェンに決まってるわよ!何よぉ!アンタ、ちゃんと倒してくれていたんじゃない!」

「やったぁ!これで最終決戦はできないね!」

 運ばれてきた勇者は、血まみれだった。モニクがわくわくしながら、魔族たちに近づいていき、勇者の顔を覗き込もうとする。

 だが、何かがおかしかった。山で捕まえた鹿を運ぶように、両手両足を魔族に掴まれ、無造作に運ばれてきた彼の鎧は、オーウェンのものではない。だからといって知らない人間のものではなかった。それは――。

「きゃあああ!ロニー!」

 モニクが広間をつんざくような悲鳴を上げた。

 広間の真ん中で、ロニーは乱暴に床に放り投げられる。彼は床に落ちたままの姿勢で、ぴくりとも動かなかった。

「ロニー!しっかりして、ロニー!」

 モニクの呼びかけにも、彼が答える気配はない。ティティも慌てて駆け寄り、彼の首筋に触れて、頬に顔を近づけた。温かい。

「まだ息はあるだ!」

「ティティ!あたしの羽をもいで、ロニーにあげて!」

「わ、わかっただ!」

 傷ついたロニーの姿に呆けていたティティだが、モニクの声で動き出す。だが、モニクの羽に触れようとした途端――。

「待ちやがれ!」

 デリランテの怒号が飛んだ。その剣幕に、ティティは恐怖で手を止めてしまう。彼は再び、雷の鞭でビシッと床を叩いた。

「その勇者を治癒することは許さねェ。こいつはメイストのダチか何かだったな?今この場でトドメを刺してやる。魔王にとって、勇者は皆、滅ぼすべき対象だ」

「あんた……どこまで最低なのよ!ロニーをやったのも、あんたなんでしょ!」

「俺がするなら、トドメまで刺してるっての。……ったく、メイストの野郎。勇者と仲良くしやがって。こいつがメイストの油断を誘って、寝首をかこうとしてるかもしれねェだろう」

「……ロニーはそんなことしねえだ」

 搾り出すように、ティティは言った。

「魔王様は、どんなやつでも支配しちまう。それは、人間も勇者も生贄も魔族も、みんなだ。魔王様は、立派な魔王様だから!おめぇさんとは違うんだ。裏切るなんてあるわけねえ!」

 デリランテの額に、再びあの血管が浮き上がった。鞭も更に太く、長くなる。

「もう一度言ってみろ。誰が魔王か」

「おらたちの魔王は、メイスト様だけだ!」

 ティティの叫び声を合図に、ドラゴンが尾を振り、近くにいた魔族を追い払った。モニクとティティはロニーをしっかりと抱きしめる。ドラゴンは三人を掻っ攫って、天井に向けて舞い上がった。

 ドラゴンは天井を突き破りながら、上空を目指した。三枚ほど壊したところで、空に出た。

 必死に飛んだ。とにかく、デリランテやその手下に終われないように、どこまでも逃げなければいけなかった。

「しっかりしろぉ!ロニー!ロニー!」

 ドラゴンの背で、ティティが必死にロニーに呼びかける。

「ほら!早くあたしの羽取っ――」

「うう……」

 その時、ロニーが眉間に皺を寄せた。驚くティティたちをよそに、ロニーはむくりと上半身を起こす。

「ロニー!起きたらいけねぇ!頭からいっぺぇ血が出てるだよ!」

「あれ、なんでティティちゃんがここに……」

 寝起きのように不明瞭な声だった。頭に手をやって、濡れる感覚に顔をしかめる。

「なんじゃこりゃああああ!あっ、俺襲われたんだ」

「け、怪我は大丈夫なのか!」

「怪我……あれ、そういや俺、滅茶苦茶に斬られて……ん?」

 ロニーは不思議そうに、血だらけの頭をべたべたと触る。頭だけでなく、鎧が壊れて開いた穴からも手を突っ込んだ。ぐちゃぐちゃという嫌な音が聞こえる。ティティとモニクは竦みあがった。

「ひぃぃ~痛くねえのかよお……」

「……やっぱり!おかしいぞ、傷がない!」

「ねぇ?」

「血が乾いてないだけだ。傷だけ、綺麗さっぱり消えてやがる!」 

 ティティはモニクを見つめた。羽は綺麗な形のまま、そっくり残っている。だから、モニクの力ではない。

「ロニーさっき、斬られたって言った?じゃあやっぱりロニーを襲ったのは、デリランテじゃないんだ。デリランテの武器は鞭だから……」

「デリランテ?あの魔王のことか?俺を襲ったのは――はっ!」

 何かを思い出したのか、ロニーの顔色が変わった。

「ドラゴン!今すぐ城に戻ってくれ!俺を襲ったのはオーウェンだ!」

「え……」

 ロニーの言葉を、残りの三人はすぐには理解できなかった。だって、勇者であるオーウェンが、どうしてロニーを襲うというのか。

「あいつは、ああやって魔王に自分を認めさせて、魔王を倒してきたんだ。メイストの前にやられたって魔王も多分そうだ。そうやって自分のレベルを上げていって、力をつけてたんだよ!」

「で――でも、あいつは〈真の勇者〉だから、レベルなんて……あたしは確かに……」

 モニクは震えて、今にも泣き出しそうだった。

「しっかりしろ、モニク!もう一度、ちゃんとオーウェンを見るんだ!お前の〈眼〉が頼りなんだ!」

 顔を覗き込んで、ロニーに叱咤される。唇をぎゅっと結び、弱音を封じ込める。大きな目には、涙を溜めていた。でも、それを零すまいと、彼から視線をそらさなかった。

「あ、あんたレベル三つも上がってるわ……オーウェンに負けたくせに。おめでとう」

「ははは……負けても経験値は入るからなぁ。あいつ、強かったよ」

 ドラゴンが咆哮を上げ、ルミノクス地方へ向けて加速を始めた。

「捕まって!落ちたらおいてくよ!」

 ロニーとティティは鬣に捕まり、モニクはティティの懐に潜り込んだ。容赦なく、風が三人を叩きつける。


――魔王様に、真実を知らせねば……魔王様が危ねえ!



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