エヴァンさんは狂ったのでしょうかーー?
更新大分遅くなってすみません!
ー「五千万セルになります。」ぎょえ!?思わず変な声を出してしまったのも仕方がないと思う。だって、五千万セルですぜ!?「アメリアうるさい」エヴァン、君は何でそんな冷静なんだ!あの後、ラシェルの魔法で魔獣換金場まであの膨大な魔獣たちを転送し、換金したわけだが、、。その額、五千万セル。お菓子が山ほど買える!よゆーで買える!一人でうはうはしてると、またエヴァンに睨まれた。「お菓子を基準にして考えるとか本当ガキだね」「何を!?じゃあ、エヴァンは何を基準に考えるんだ!言ってみたまえ。」「黒兎」はぇ!?な、なななななんだか、毒舌王子にあるまじき、可愛らしい言葉が聞こえたような…。うん。気のせいだよね!聞き間違い聞き間違い。クロウ・サラとかいう宝石があるんだろうね。うん。知らないけど。エヴァンは盗人だから、宝石を基準に考えるんだね。うん。「そんなアホっぽい顔してるから、アホリアとか呼ばれるんだよ。」はいはい。悪かったですね!アホっぽくて!!エヴァンを本人にバレないように睨みつけていると、ラシェルがパンパンと手を叩いた。「はいはい。いい加減、喧嘩はお辞めになって?お小遣いとして1人五百万セルあげるから、遊んでらっしゃいな。」ま、まままままじか!!そんなに貰えるとは思わなかったぜ。やっぱ、お金の感覚が違うのだろうか。金持ちは…。そんな事を考えながら、ラシェルにお金をもらい突っ立っているとエヴァンがグイッと腕を引っ張ってきた。「ほら、行くよ。アホリア」そして天使のような顔でにこーって笑って下さった…わけもなく、意地の悪い顔で微笑んだエヴァンさん。。。いや、絶対行かないからね!?悪いこと考えてるよね!絶対!嫌だよ私は。命が惜しいもん!!!「いいから、来ようか?」軽ーく額にムカッとマークを付けたエヴァン。ニコッと笑いながらも目が酷く冷たく光っていた。こ、怖ええええええ。怯えた私がガクガクとうなづくとエヴァンは満足気に歩き出したのだった。スキップで!おいおいおいおいどうしたんだい?エヴァンよ。気でも狂ったの?ほんと。ちょっとおかしいよ、君!「クククッ…」アルフ、笑ってないで助けてくんないかな!?これ絶対地獄行きのバスだよね?うん。だってエヴァン笑ってるもん。笑ってるんだよ!?良からぬことを考えてるのは間違いない!誰か助けてぇぇえ!!!助けてくれなさそうなアルフはほっとき、その隣にいたラシェルにすがるような目線を向けると、何かしら?と言わんばかりにコテンと小首を傾げた。いや、可愛いですけれども!非常にお似合いのポーズですけれども!察せよ!!!グレヴィリウスは何だかそっぽ向いて口笛吹いてるし……。何なんだよ!お前らーっ!!!半ば涙目になりながら、エヴァンに引きずられるアホリ…じゃなくて!アメリアでしたーーー。