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8 やどや

面接が終わった後、あたし達は栗間さんと合流した。車で県庁前まで迎えに来てくれた時にまた検問されたみたいだ。

面接は即合格で、明日からの勤務となった。急過ぎる気がするが向こうも人手が足りないのだろう。


伊藤

「栗間さんさっきご飯食べてたでしょ。」

栗間

「サイゼリヤは安くておいしいんですよ。」

あたし

「いやそれはないです。」

伊藤

「こっち来てから何も食べてないんだから俺達にも何か食べさせてよ。」

栗間

「パン買っておきました。」

あたし

「パンww」

とりあえずお腹がすいていたので栗間さんに渡されたパンを車の中で食べた。

普通のパンだと思ったら変な味がしてびっくりした。

あたし

「なにこれ。」

栗間

「ななさんのはきつねうどん味です。伊藤君のはぼたん鍋味。」

伊藤

「…」

そういえば前に北海道で塩ラーメン味とジンギスカン味のキャラメルを食べたことを思い出した。人間の創作力が生み出した悲劇だと思った。歴史は繰り返されるようだ。

伊藤

「まずい。なんか肉っぽい味がする。」

栗間

「私は結構好きですが…。」

みんなのテンションが下がりに下がったところで栗間さんの車は停まった。

栗間

「今日はここに泊まります。」

看板には宿屋と書いてあった。

あたし

「宿屋?」

伊藤

「えらいシンプルな名前だね。」

外観もシンプルで、中にはカウンターに主人がいるだけだった。

やどやのしゅじん

「いらっしゃい!とまっていくならいっぱく5000円だよ!」

栗間

「三人泊まります。」

やどやのしゅじん

「まいど!ところでぶきはそろえたかい?」

やどやのしゅじん

「みちをはさんだむかいがぶきやだ。ぼうぐやはそのとなりだよ!」

やどやのしゅじん

「なんだい、きみたちまるごしか。ならこれをあげよう。」


くさのマントをてにいれた!


伊藤

「これXLないんすか?」

あたし

「意味わからなすぎてなんかもう楽しいです。」

栗間

「じゃあ泊まりましょう。」


ちゃんちゃんちゃかちゃん


やどやのしゅじん

「かいふくしたようだね!いってらっしゃい!」

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