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【笑】ぶっ飛んだコンビニの体験談
店長「今日1日ご苦労さま。もしブラックホールの出口が分からなくなったり、宇宙の真理について疑問があったりしたら何でも聞いてね」
バイト「辞める時って、どの次元の扉を叩けばいいですか?」
店長「辞める時は、私の眉間に指を当てて『解脱』って唱えればいいよ。まあ、数万年先の話だろうけどね」
バイト「解脱」
店長「うんうん、発音がいいね……って、え?」
その瞬間、彼女の背後に後光が差し、制服のエプロンが純白の羽へと変化した。
バイト「お世話になりました。私はシリウスへ帰ります」
彼女は支給したばかりのメモ帳をシュレッダーに放り込むと、光速でバックヤードを駆け抜け、時速30万キロで夜空へと消えていった。
残されたのは、まだ温かいタイムカードと、彼女が高速移動した摩擦熱でポップコーンになった備蓄用の乾燥トウモロコシだけだった。
店長は震える手で日報に書き込んだ。
「新人、光の速さで退職。なお、欠員補充のため至急、全宇宙に求人票を射出されたし」
私は、今日も平和だなと思いながら眺めていた。




